第4回日本リハビリテーション栄養研究会学術集会

こんにちは、サロン生活相談員兼管理栄養士の末藤です。

今回は以前より楽しみにしていた日本リハビリテーション栄養研究会学術集会に参加した時のレポートとさせていただきます。

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12月13日土曜日に名古屋駅からすぐのウインクあいちで開催されました。

全国様々なところから来られており、600人を上回る人数が参加されていました。

各会場にてそれぞれ内容が進行していくためすべての内容を聞けるわけではありませんが、自分の気になる内容のものについて各会場へ足を運びました。

最近、サルコペニアやフレイルといった言葉もよく耳にするようになり、それに伴いリハ栄養という言葉も広がっているように感じます。

初めの会長講演では若林秀隆先生による「サルコぺニアと日本リハ栄養研究会の展望」について、国際的なサルコペニアに対する認識と国内での認識の違いや、サルコペニアを保険病名にすること等への目標、日本リハ栄養研究会はこのままのスタンスで継続していくことなども話されていました。

ワークショップ①では「リハビリテーション栄養と食支援について、「私」は何をすべきか・何ができるかを考える」をテーマにPT、ST、DH、NS、Dr.、管理栄養士それぞれの職種の方々が発表。

その中で個人的にとても勉強になったのは吉村芳弘先生の「見える化」についての取り組み。

給与栄養量の算出についてはどこでも行われていることですが、リハ栄養ではリハビリを実施することによる消費エネルギーの内容を把握し、きちんと提供量に付加できているかということが大切です。

またその消費エネルギーに対してどのくらいでどれくらいの付加量になるのかを他職種が理解できるように「見える化」していることが重要。

これだけではありませんが先生の病院では病院独自で「見える化」しやすいよう基準を作り、他職種がカルテで確認できるようにしているとのことでした。

ディスカッションでは全体的に医療現場での話が多かった為、在宅の現場ですぐに活かせるような内容ではありませんでしたが、それぞれの職種で自分たちがすべきこと・できることを考えておりとても良い刺激になりました。


続いてのランチョンセミナーは高畠英昭先生による「脳卒中におけるリハビリテーション栄養」

先生の積極的なリハ栄養の内容に興味津々で昼食の弁当を食べる箸は止まったままスクリーンに釘付け!!

先生のトークの上手さもありますが、先生ならではの術後のリハ内容について驚かせるばかりでした。

今までリハを開始してもよい状態かを慎重に見定めてからという頭しかなかった自分にとって、術後すぐに積極的なリハを行うことで術後の状態に大きく差が出ることを実感。

自分は病院での管理栄養士経験はないので、もともとイメージも持ちづらかったところもありますが早期からの介入がいかに大切かを知りました。


その後、コーヒータイムを挟みつつ書籍の物販や各メーカーのブースを見学。

栄養補助食品もどんどん新しいものが出てきており自分たちも内容を把握することに必死!!!!

各メーカーさんより新製品等の情報や最新のエビデンスについてお伺いしていると、、、

大学の同じ学科だった子とばったり!!

場所は違いますが、同じ介護・福祉の現場で管理栄養士として頑張っている友人に出会いやる気もアップ!!

同じ職種で頑張っている同級生がいるというのは本当に励みになります。


その後、ポスター発表や教育講演を聞き、ワークショップ②の「多職種・地域での食支援」ではOTによる認知症患者に対する摂食場面での介入やSTによる誤嚥性肺炎に対する取り組み紹介等ありました。

薬剤師の豊田先生による「地域においてフレイルをどう捉えるか」に関しては保険薬局としての訪問薬剤師の活動内容を新たに知ることができ、それぞれの職種で地域に対しての活動を広げていることの進捗を知ることができました。

歯科衛生士の石黒先生の「京滋 摂食・嚥下を考える会の現在~滋賀の活動を中心に」では様々な取組やネットワークづくりについての紹介もあり、多職種による活動内容の充実さを実感させられました。
常日頃から活動に興味がありホームページ等をチェックしていましたが、活動力の凄さに自分たちももっと頑張らなければならないなと思いました。

最後のイブニングセミナーではたけうちファミリークリニックの竹内有城先生による「在宅での切れ目のない診療と食支援」

実際に長年病院での経験をしてきた中で、新たに在宅医療を始めた先生だからこそ見える在宅医療・介護、リハビリテーションの現実についてお話くださいました。

とても共感するところが多く、病院から施設、施設から在宅へという流れになってきているものの連携がうまく取れておらず患者、家族が翻弄されている現状についてもリアルな内容を聞かせてくださいました。

自分たちも在宅生活を送る高齢者の方々と関わる中で、主治医の関わり方の薄さや病院から在宅へ帰るときの一方的な連絡や説明をたびたび見てきている分、国が理想としている在宅復帰への流れはまだまだ体制づくりの面や各事業所等の意識面でのズレが生じているのが現状です。

ただ武内先生のように在宅医療の現場積極的に頑張っている先生の話を聞くと、自分たち在宅生活に関わる事業者として自ら発信していけるような働きかけをもっとしていかなければならないなと感じました。


今回参加してとても濃い1日を経験することができ、モチベーションアップにつなげることができました。

これを実際に業務に活かせるよう自分自身ももっとスキルアップさせていき、在宅生活を支える一人としてご利用者様のよりよい支援を続けていきたいと思います。




ちなみに、、、

せっかく名古屋まで来たので美味しいものを食べて帰ろうと、名古屋駅周辺でひつまぶしを食べれるお店を検索して行ってきました。

そんなにくる機会もないので少しくらい並んでもいいかと並んだ結果、、、

1時間15分待ってやっと入店。

とても美味しかったのですが、待ちくたびれて空腹のピークも過ぎてしまい不完全燃焼。

空腹は最高のスパイスという表現もありますが、本当にそうですね。

美味しかったのは美味しかったので、良しとしましょう。
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サロン生活相談員兼管理栄養士 末藤

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