安全に食べてもらいたい

こんにちは、サロン生活相談員兼管理栄養士の末藤です。



12月にも入り寒さも増す一方ですが、サロンのご利用者様は大きく体調を崩される方もほとんどおらず嬉しいかぎりです。



最近は、「現在入院中の方で退院後にデイサービスの利用を検討したいのですが。」という問い合わせもいただいており、入院中の状態を見に行かせていただいたり、退院時のカンファレンスに参加させていただくこともあります。



そんな中、12月より退院翌日から新規利用開始となったK様(男性、73歳、要介護5)



ほとんど寝たきり状態で入院中には主食は全粥、副食は極小刻みにトロミあんをかけたものを召し上がっておりました。



少し状態も良くなってきたとのことで、入院中の食事風景を見に行かせてもらったときにはムセもなく召し上がっておられましたが、少ししてから誤嚥性肺炎の疑いで退院延期となりました。


その後、副食はペースト食となり誤嚥なく状態安定したとのことで退院。


翌日からデイの利用が開始されました。


こちらでは主食は全粥、副食はペースト状のものとソフト食(ミキサー固形食)を組み合わせた状態での食事を提供。


退院直後ということや、午前中に入浴もあり体力消耗されたこと等もあったせいか食事時には傾眠みられ覚醒促すために声掛けや顔や首、肩のマッサージ、手を動かす等を繰り返し行いました。


目がしっかりと覚めるまで続けてから食事介助を開始。


入院中の水分摂取はトロミを使用しマヨネーズ状くらいの強めのトロミを付けて飲用されていましたが、ゼリー類はスムースに摂取出来ているとのことだったのでお茶ゼリーを提供。


トロミのお茶よりもスムースに飲み込みできているようでした。


食事の方はペーストよりもソフト(ミキサー固形)の方が咀嚼も促されK様の反応も良くこちらもムセなく摂取されていました。


どなたにも同じことが言えると思いますが食事介助時のペース配分はとても大事です。

本人に声掛け行い、何を口元にもっていってるか。

口に入れるタイミングを伝えられているか。

口に入れたあと飲み込みはしっかり行えているか等の確認はできているか。


ただ単に時間をかければいいというわけではないですが、丁寧に状態を観察しながら行うことが食事介助の基本になるかと思います。


特に誤嚥性肺炎の既往がある方なので、状態観察を行いながら食事介助をしていき、これからも安全に食べていただけるよう支援していき、もっと良い状態になって下さるよう頑張りたいと思います!!




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車で出勤しているときの帰りに、自宅から上がっていったところで夜景を見ながらコンビニコーヒーを飲むことが最近の癒し。

寒くなってくるとこういう景色が綺麗に見えますね。



サロン生活相談員兼管理栄養士 末藤

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