皆様こんにちは!!管理栄養士の篠原大之です。
今年も残すところあと1か月となりました。
さて、先日高槻市にて行われました研修会を受講してきました。テーマは、『高齢者の栄養チェック フレイル・サルコペニア予防のために』講師は、私の入社時直属の上司 島田天心先輩でした。今回の講義では、フレイル・サルコペニア予防に栄養面からどのようにアプローチすれば良いのかでしたのでその内容をお話いたします。
まず、フレイルとは老化に伴い筋力や活動量が低下している状態を指します。サルコペニアとは、加齢に伴う筋肉量、筋力、身体機能の低下を指します。近年どちらも注目されていますが、一般的な認知度はまだまだ低いのが現状です。これらを予防するのに有用なのが、食事と運動です。食事で大切なのは、1日3食しっかり食べること。その中でも特に大切なのが、必要なエネルギー、タンパク質を十分に摂取することです。高齢者の食事は、「粗食」が一番。脂っこいものは控え、野菜と魚中心がいいと考えられていましたが、食事にタンパク質や脂質などを含んだバラエティーさが、老化を遅らせます。食事摂取基準の1日当たりのタンパク質推奨量は、70歳以上で男性60g女性50gと18歳から69歳と同じ量が必要になります。その為、高齢者ほど肉などの動物性たんぱく質や脂質を十分に食べることが大切です。また、肉、魚、牛乳、油脂類など1日になるべく10食品群をまんべんなく食べることを目標にすると自然に栄養状態は改善するとのお話もありました。10食品群チェックシートを使用し、自身の食事摂取状況を確認していただき足りない所を補うようにしましょう。
10食品群チェックシートの付け方
その日に食べた食品の量に関係なく、食べたか?食べてないか?で判断して、食べていれば10食品群チェックシート(10食品群シート)に〇を付けていき、1日に7食品群以上を摂取することを目標にしていきます。この10食品群チェックシート(10食品群シート)を日々つけていき、ご自身の食生活を振り返りながら、バランスの良い食事を摂るようにしていくようになります。
chekkusi-to.pdf (ダウンロードしてみて下さい)
https://kidstomo.com/10syokuhinchecksheet/(引用元)
フレイル・サルコペニアの現状を発信し、認知度を高めることが大切です。その為に、私自身もさらに勉強しいつの日か島田先輩のように、大勢の前で講義ができるように鍛錬していきます。