訪問看護を始めて早や4か月がたちました。

初めは利用者さまのお宅に"時刻通り""迷わずたどり着けるか"ということで精いっぱいでしたが、最近では訪問先周辺の環境などにも目を向けられる余裕が出てきました。なかでもよく見る光景に、デイサービスの送迎車・『介護サービス訪問中』の札が出された車・訪問看護ステーションの車があります。社会資源にはいろいろなサービスがり、それを受けている方がたくさんいらっしゃるのだと実感する今日この頃です。

茨木市周辺のこの環境は、とても素敵だと思います。自宅でずっと生活できるって理想ですよね。生活環境が変わっていく中で、相談できる場所がたくさんあると安心です。私たち訪問看護ステーションもその中の1つです。

私の実家は古い地域性で、家の事は家族でみていくのが当然という感じの場所です。しかしそれには限界がありますよね。。。
『自宅で過ごしたい』の希望が長く続きますように、今日もはあとを乗せてハンドル握ってます!!

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訪問看護の仕事は、看護学生時代にアルバイトで少しやってみて、「私には無理」と逃げ腰だったのを思い出します。他人のお宅にお邪魔して、そのお宅のお台所や洗面所を使ったり、ケアに必要な物がなくて困ったり。自由に身動きできないことの苛立ちがありました。

振り返るといかに未熟だったかがわかります。今では道具が揃っていなくても、訪問先にある物で代用したり、訪問バックに潜ませて持ち歩いたりしてケアを行います。そして、利用者様に喜んでもらえることが、私自身の喜びになりました。

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重い荷物を背負って出かけるけれど、帰る時には重いとは感じなくなって、「あ、そうだ、アレも入れておこう!」とまた一つ小道具が増える今日この頃です。「○○さん、最近痩せた気がするから今日はしっかり体重を測ろう」「何日もお風呂に入ってないから今日は入浴を勧めよう」「奥さんは(ご主人は)介護に疲れてないかな?」「オムツは汚れてないかな?行ったらすぐに替えてあげよう」など、いろんな思いを胸に出発します。

どんなに重い症状の認知症の方でも、笑顔を見せれば一緒に笑ってくださいます。ありがとうと言ってくださいます。この一瞬の心の通いがあるから頑張れます。"訪問看護は無理です"と言っていた頃がもったいないなぁ~ 

今はもう止められません!

12月もはや半ばとなり、気ぜわしい時期となりました。管理者の髙石です。
寒さ本番を迎え、皆様が体調を崩されないよう、ほんのささやかな気持ちですが、城南宮へお参りに行ってきました。

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今回は「あっぱれ!ケアマネさん」

老夫婦お二人でのお住まいで、奥さまは認知症。利用者様は嚥下障害と糖尿病で低血糖を繰り返す為、関わっています。

利用者様は自立でしっかりされていますが、白内障で見えづらく、また難聴もあり、インスリンの自己注射もされています。また食べるのを忘れたり、インスリンの単位を間違えたりで低血糖を起こしていることが度々あり、そんな中、担当のケアマネさんは退院後から毎日訪問されております。

ある日、利用者様の玄関から奥様の叫び声がしてケアマネさんが中に入ると利用者様が倒れていました。ステーションに連絡があり、砂糖を舐めさせて下さいとケアマネさんにお願いをしましたが、利用者様は意識混濁し拒否され意識が遠のく様子があったため、ケアマネさんがQQ搬送されました。

ケアマネさんが訪問しなければ、非常に危険な状態になった事と、奥さまのパニックが続く事で、認知症の悪化が考えられました。
ステーションに連絡頂いた時はとても冷静で、的確な判断をされ、今回のケースではケアマネさんの行動が、利用者様のお命を救われたと思います。あっぱれでした。

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つんとした冷たい空気に、ひんやりとした風。もう季節はすっかり冬ですね。
そんな中、先月1枚の写真が飾られました。とっても素敵でしょ。

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この写真は、ご利用者さんから貸していただきました。
お家には、ご自分で撮影された写真が飾られています。ある時、それが掛け替えられていることに気が付きました。沢山撮りためたものの中から、その季節に応じた一品を選び飾っているとのこと。

一品を撮るためには時間を惜しまない。光と影の構成を考え、雲の流れまでも待つ。ベストな瞬間が来たらそれを切り取る。まるで黒澤明監督ですね。
事務所にお越しいただいた方に見ていただけるよう、玄関に飾らせていただいています。
写真が1枚ある、それがこんなに心を癒してくれる空間になるなんて。ひんやりとした風にも負けずに訪問へ出発することができます。

この芸術作品の主は、寡黙で写真や読書が好き、静かな時間を大切にされている素敵な紳士です。その方にとっては話すこともリハビリになりますが、なにせ日本男児。日常で無駄な話はほぼなさりません。

ギャハハと笑いながら賑やかに訪問する看護師に付き合い、訓練や話をするのに苦労なさっていることと思います。でも当事務所の管理者の明るさにはこらえられず、なんと日本男児が爆笑されたのです。
訪問回数を重ねるたびに、自然な笑顔が多くなられたように感じます。
活動量も増え、食事も安全に食べるための努力を継続され、体重も少しずつ回復されています。介入当初より張りのある声で「○○をした。」という話しを聞けることが、とてもうれしく思います。

今後、写真撮影を再開されるまでになった時には、その作品も貸していただきたいと予約をしちゃいました(笑)。
これからも、ますます意欲的になられるサポートができれば幸いです。

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#晩秋#すすき#雲を描く#我が子は平凡な男児