「失語症」とは「脳梗塞・脳内出血等の脳血管障害や、交通事故・転倒等による脳の外傷、または脳腫瘍によって、大脳の言語野が損傷されたために起こることばの障害の事」を言います。

「失語症」になると多かれ少なかれことばの全ての面に障害が出てきます。声は聞こえているのにことばの意味が分からない「聴く」ことの障害。声も出て口も動くのにことばにならない、間違った音やことばになる「話す」障害。文字の意味がわからない「読む」障害。文字が書けない「書く」障害。田村さんブログ画像-2.jpg「失語症」の状態によく例えられるのが、周りの人がみんな外国語を喋っている所へ一人ポツンと行ったような状態です。想像してみてください。周りの人が喋っている内容は聞こえているけど、さっぱり意味がわからない。自分の頭の中に言いたいことがあるのに、ことばが通じないから何と言っていいかわからない。書いてある文字も意味がわからない。もちろん文字も知らないから書けない。そんな状態なのです。

このような状態の人に、私達はどうやって話しかけたらいいでしょう。ことばは通じないのですが、好意的に笑顔で話しかけてみませんか。「お腹はすいてませんか?」と自分のお腹をさすって身振りで表現してみてはどうでしょう。実際に食べ物を持ってきて「これを食べませんか?」と聞くともっとわかりやすいかもしれません。きっと首を振って食べるか食べないか返事してくれるはずです。

失語症の状態は人それぞれで、ほとんどすべての面でことばが使えない方、うまく話せないけど人の言っていることは少し理解できる方、複雑な会話は難しくても日常の簡単なやり取りならできる方等様々です。その人の残された言語能力をうまく活用することは重要ですが、周りの人がその人の状態をよく知り、「ゆっくり、短いことばで話す」「具体的な物や絵や文字を見せながら話す」「身振り手振りや指差しを使いながら話す」「はい・いいえで答えられるように質問する」等その人とうまくコミュニケーションをとることで伝わることはどんどん広がっていきます。

「失語症」になっても、周りの人に協力してもらいながら、あきらめずコミュニケーションをとっていただきたいです。

生活の中や訪問看護ステーションで仕事をしていて日々思うことは、 生活の工夫や人の助け(介護のサービスなど)があることで、最期に近いところまで家で過ごせるのではないかということです。

令和2年の3月(厚生労働省HP介護保険事業情報報告より引用)の時点で、要支援・要介護者の数は668.4万人であるという統計があります。
認定を受けた方々の多くは、介護予防サービスや施設サービスを利用しており、我が家も例外ではなく、母が、昨年介護認定を受け、現在は福祉用具とデイサービスを利用しています。

 介護認定を受けるにあたり我が家で何が起きたかというと、一昨年、母が腰の痛みを訴え整形外科を受診し腰椎圧迫骨折と診断。それから約3ヶ月後、次は立ち上がれず救急外来を受診し、結果は、大腿骨頸部骨折と診断されました。母は、手術を受け、急性期の病院に1ヶ月ほど入院し、回復期病院で3ヶ月弱リハビリをおこないました。本人は杖歩行までの回復を期待し、自宅で独居生活を続けることを希望していました。

T_S__7618581.jpg残念ながら、杖歩行までの回復には至らず、自宅へ帰ることはできませんでしたが、屋内は歩行器、外出時は車いすを使用し、バリアフリー住宅へ移り、独居生活を続けることが出来ています(時折転倒していますけれど)。

母の生活が変化したことにより、周りの家族の生活が変わりました。掃除や買い物、通院などは、何とか家族が交代で行っています。しかし、家族が母のリハビリなど行う時間や知識は無い為、デイサービスを使い筋力トレーニングなどを行ってもらっています。

 このように、生活を続けるために、様々な工夫や人の手(歩行器や車いすを使うことやバリアフリーの家や手すりなどをつけることで生活しやすい環境を作り、デイサービスや訪問看護・リハビリなどを使い家族に出来ない部分は、サービスで補うなど)を借りながら、介護者、介助者それぞれの負担が過度にならない範囲で、家で最期まで過ごしたい方の希望が少しでも叶うことを切に願います。

こんにちは!看護師の梅田です。
緊急事態宣言が解除になり新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための「新しい生活様式」を取り組む様になり、皆様いかがお過ごしでしょうか?
今日は、「新しい生活様式」における熱中症予防行動のポイントについてお話します。

① 暑さを避けましょう。kanki_window_woman.png
・エアコンを利用する等、部屋の温度を調整
・一般的な家庭用エアコンは空気を循環させるだけで換気を行っていません。冷房時でも窓開放や、換気扇によって換気を確保しつつ、温度設定をこまめに調節する。
・涼しい服装にする。外出時、日傘や帽子を活用。
・急に暑くなった日等は特に注意する。

② 適宜マスクを外しましょう
・気温、湿度の高い中でのマスク着用は要注意。
・屋外で人と十分な距離(2ⅿ以上)を確保出来る場合はマスクを外す。
・マスクを着用している時は、負荷のかかる作業や運動は避け、周囲の人との距離を十分とった上で、適宜マスクを外して休憩する。

③ こまめに水分補給をしましょう
・のどが渇く前に水分補給。
・1日あたり1.2リットルを目安に。
・大量に汗をかいた時は塩分を忘れずに。

④ 日頃から健康管理をしましょう
・毎朝など、定時の体温測定、健康チェックを行う。
・体調が悪いと感じた時は、無理せず自宅で静養するようにしましょう。

⑤ 暑さに備えた体作りをしましょう
・暑くなり始めの時期から適度に運動をする。
・水分補給は忘れずに、無理のない範囲で運動する。
・「やや暑い環境」「ややきつい」と感じる強度で毎日30分程度の運動をする。(水分補給を忘れずに、無理のない範囲で実施して下さい)

今夏は、これまでとは異なる生活環境下で迎えることとなりますが、一方で、例年以上に熱中症に気を付けなければなりません。十分な感染予防を行いながら、熱中症予防にも心掛けて行きましょう。

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訪問先の利用者様宅のあじさい

こんにちは。新型コロナウイルス感染症予防の為、不要不急の外出自粛が続いていますが、皆さま体調はお変わりありませんか。今回はこの長引く自粛生活を虚弱にならずに元気に過ごすためにどのように過ごせばよいかお話しさせていただきます。

毎日を元気に過ごすためには規則正しい生活を送ることが基本ですが、特に気をつけたいのは「食事」「お口の健康」「運動」「人とのつながり」です。

1.「食事」
 ・朝・昼・夕 三食しっかり食べる
 ・多様な食品をバランスよく食べる
 ・筋肉のもととなる良質のたんぱく質を意識して摂る

2.「お口の健康」
 ・噛む力や飲み込む力を意識する
 ・意識して噛みごたえのある食品を食べる
 ・好きな歌を歌う
 ・新聞や本を声を出して読む
 ・早口言葉の練習をする
 ・歯磨きをして口の中を清潔に保つ

3.「運動」
 ・散歩に出かけたり、運動をする
 ・自宅の中でも座っている時間を減らす
 ・家の中の片付けや掃除をしたり、庭いじりをしたり、身体を動かすことを心がける
 ・テレビを見ながら体操や筋トレをする
  車いすの方や歩行が不安定な方は足踏みをしたり、かかとを上げたり、つま先を上げる運動をしましょう。痛みや体調に応じて動かすようにしましょう。

4. 「人とのつながり」
 ・家族や友人と電話で話したり、メールや手紙をやり取りして、励ましあいましょう

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長く自粛生活をしていると、気分が沈んでしまいがちですが、また元気に家族や地域の仲間と楽しい時間を過ごせることを想像し、虚弱にならない生活を心がけてください。