今年の冬はとても寒く外に出るのが辛い日も多かったですが、少しずつ寒さが和らいできたのを日々の訪問の中で感じます。
私は2022年7月から訪問看護はーと&はあとに入職致しました。既に半年以上の月日が経ち、すごく長かったようなあっという間だったような不思議な感覚です。
はーと&はあとで働くまでは病棟でしか働いたことがなく、病棟では日勤と夜勤で入って、入院患者の看護をしていましたが、はーと&はあとでは日勤のみ・オンコールあり・バイクに乗って訪問にまわる、と初めて尽くしでとても勇気を出した転職でした。
その勇気を出した結果、まだまだ経験不足や知識不足を痛感し不安も多い毎日ですが、そんな不安をひっくるめて「楽しい~!」と実感しながら利用者様のお宅からお宅へとバイクを走らせる日々を送っています。
何がそんなに楽しいんだろうと改めて考えてみたところ、病棟にいた頃と訪問に来てからの自分の視点が変化していることに気付きました。
先日のことですが、初めての利用者様のお宅に訪問した際に
「今のご自宅の環境で困っていることは無いかな?」「家族はどの辺に住んでいてどれ位の頻度で来るのかな?」「この方は今後どう過ごしていきたいのかな?」と自然に考えている自分に気付きました。
病棟でもこれらの情報は把握しますが、ケアにおいては日々の治療的な視点が優先されていました。
ですが、訪問ではこれらの情報が日々のケアにダイレクトに繋がります。
病棟で働いていた時から『患者様が自分のペースを守り安心して生活していくためには』をベースとしてケアにあたりたいと考えたものの、治療が優先される病棟での実践は非常に難しいものでした。今は利用者様が望む生活とは何かの視点を第一とし、そのために必要なケアとは?を考える毎日です。
その方の望む生活を送るためのお手伝いが出来ることはとても嬉しく光栄なことであり、
それこそが自分のやりたかったことなので毎日寒くても不安でも楽しい!と感じるのだと思います。これからもこの視点を持ち続け、知識と経験を重ねて精進していきたいと思います。