こんにちは。作業療法士の山﨑です。
訪問時には、必ず始めにバイタル(体温、血圧、脈拍、血中酸素濃度)測定を行っています。血中酸素濃度はパルスオキシメーターと言う測定器を指に挟んで測定するのですが、この時期は指先が冷たくて正確な数値が測れない方が多くいらっしゃいます。そういう時は、手指をマッサージしたり、温めたり、運動をしてもらい血流を良くしてから測るようにしています。
今回は、私が自主練習でよくお伝えする「手指の運動」をご紹介しようと思います。ちなにに画像は私の手です(^^ゞ
「手が冷たくて困っている」「指が動き難くい」「お箸が使い難くなってきた」「字が上手く書けない」等、手指に関するお悩みごとがある方は、ぜひ取り組んでみてください。
【手指の運動】
①グーパー運動
手をしっかり握って、大きく開きます。
②指折り動作
親指から順番に、一本ずつ指を曲げて行きます。曲げ終わったら、小指から順に伸ばしていきます。
※隣の指が一緒に付いてこないよう心掛けてください。
③ピンチ動作
親指の腹を人差し指の腹と合わせてつまみます。しっかりと伸ばして戻します。
親指と他4指それぞれ順番につまみ合わせていきます。
※この時、横からみた形がしっかりとOKサインのように〇になることが大切です。
④開く閉じる運動
掌が丸まらないように注意しながら、指を開いたり閉じたりします。
※指の間が均一に開くよう心掛けてください。テーブルに手を置いて行う方とやりやすいです。
手指を動かす事は、血流を良くする、巧緻性(手先の器用さ)の改善、また、脳を刺激し、認知機能を向上させることにも繋がるとされています。手指の運動はこれ以外にもたくさんありますが、まずはこの4つから始めて頂けたらと思います。運動の回数は、その方の状態にもよりますが、一度にたくさん取り組むよりも、小まめに取り組む方が効果的です。運動時は痛みに注意して、無理のない範囲で取り組んで下さいね。