初めまして、4月から訪問看護ステーションはーと&はあとで働くことになりました看護師の新地啓子と申します。今年で看護師になり17年になります。これまで、回復期リハビリ病棟や脳神経外科病棟、そして緩和ケア病棟で働いてきました。
脳神経外科病棟で働いていた際、ある患者様のお看取りをさせていただきました。それまで静かに患者様を囲っていたご家族様でしたが、私が声をかけると、堰を切ったようにみなさん泣き出し、口々に思いを吐き出されました。思い出話をたくさんされ、ご家族みんな泣き笑いしながらの賑やかなお看取りとなりました。その時に、看護師の関わり方次第で、こんなに温かいお看取りが出来るんだと感じました。この出来事をきっかけに終末期看護に興味を持ち、緩和ケア病棟に転職しました。
その後、看護師人生の半分以上を緩和ケア病棟で過ごし、「その人らしさ」を常に考え日々の看護を行ってきました。最期のその一瞬まで、どのように生きたいのか、誰とどこでどう過ごしたいのか、患者様やご家族の死生観や価値観は様々です。病気や辛い症状により我慢や制限ばかりの人生ではなく、その人がその人らしくあるために、看護師として何が出来るかを常に考え、専門職として最善を尽くしていきたいと思っております。
訪問看護の経験は初めてですが、利用者様やご家族様にとって、相談しやすく安心感を与えられる様な看護師になりたいと思っております。どうぞ宜しくお願い致します。