こんにちは 理学療法士の片山です。
夏本番になり、「なんとなくだるい」「食欲がない」「脱力感」などを大なり小なり感じている人は少なくないと思います。夏バテは、はっきりとした痛みを伴うわけでもなく、せっぱつまるような症状も少ないことから、涼しくなる秋を待ってしまいがちです。しかし、夏バテは高齢者の方には重大な結果をもたらす恐れがありますので要注意です。ちょっとした工夫と対策で夏バテは防げるので、まずは夏バテの原因を知って予防していきましょう。
夏バテの正体は何でしょうか?夏バテと呼ばれる症状を起こす原因は、大きく3つ考えられます。
夏バテの原因
①体内の水分とミネラルの不足・・・脱水症状
②暑さによる消化機能の低下と食欲不振・・・栄養不足
③外気の暑さと冷房による冷えの繰り返し・・・自律神経失調症
では具体的に夏バテ予防には、どういった対策をとればいいでしょうか?
【食事】
夏バテは食事で予防できる場合もあります。夏バテの原因も症状も人それぞれですが、高齢者の場合は食欲不振で食が細くなり、十分な栄養を摂取できず、体力が落ち、悪化した状態に陥り悪循環がみられます。栄養補給を視野に入れ、バランスのとれた食事に気をつけ、暑さで食欲も落ちがちですから「量より質」の食事での予防が夏バテ対策には必要です。
★1日3食をバランスよくしっかり摂ることが大切★
ビタミンB1・・・豚肉、レバー、うなぎ、豆類
ビタミンC・・・緑黄色野菜、フルーツ
タンパク質・・・肉、魚、卵、大豆製品、乳製品
薬味・・・ねぎ、わさび、しょうが、とうがらし
酸味・・・お酢、梅干し
【運動】
適度な運動は生活にリズムをつけ、自律神経の働きを整える効果が高いです。ストレス解消や食欲増進にも有効なので、ぜひ毎日の習慣に運動を取り入れてみてください。朝晩の涼しい時間帯にウォーキングやラジオ体操などするといいでしょう。
【睡眠】
1日の生活リズムを規則正しく行うこと。睡眠をよくとることです。夜の寝不足は体力消耗につながります。夜更かしせずに、たっぷり睡眠をとって、疲れを翌日にもちこさないようにしましょう。
【入浴】
30~40℃の少しぬるめのお湯にゆっくり入ることは、自律神経の働きを整えて、心身ともにリラックスさせる効果が高いです。
【冷房】
冷房の効きすぎは汗をかかない状態になり、体温調節機能の減退を招き、自律神経のバランスを崩してしまいがちです。一般的にエアコンの設定温度は27~28°になるように設定して、暑いときには湿度を下げ、冷やし過ぎに注意しましょう。
先日、我が家の恒例行事、祇園祭に行ってきました。コロナ禍で中止になった年もありましたが、年々活気を取り戻しています。それにしても、夏の京都は暑いです。