食事療養のサポートを現場から発信

第62回 日本栄養・食糧学会大会での発表

5月に女子栄養大学にて
第62回 日本栄養・食糧学会大会が開催されました。

今回は、私島田が
『配食サービスを利用した食事療養の取り組み』と題して
演題発表をしてきました。


発表した主要内容は次の通り。

【目的】「食事療養のお手伝い」を目指し、平成13年9月より配食サービス事業を展開。当配食サービスは特定疾患に対応した食事の提供を行っており、6年間の取り組みと日々の事業活動から得られた経験を報告します。
【方法】当社配食サービスは生活習慣病の改善や予防を必要とする方々に、在宅での食事療養を実践していただくため栄養価をコントロールした食事の提供と、専属の管理栄養士による訪問栄養相談、食生活アドバイスを行っています。食事は糖尿病、脂質異常症、心疾患、腎臓病、透析治療の方、糖尿病性腎症、肝臓疾患等に対応しており、サービススタート時には専属の管理栄養士が自宅訪問にて、かかりつけ医や病院の管理栄養士の食事指導内容を基に、食種決定、食生活アドバイスを行い、配食利用中は電話や訪問にて定期的な相談サポートを提供しています。
【成績】お客様の喜びの声として、HbA1cが配食利用後8ヶ月で8.7%から4.9%に推移。血圧や空腹時血糖が安定した、担当医より経過良好とのお褒めの言葉あり等多数頂戴しています。
【まとめ】食事管理の必要性と栄養相談による生活習慣病の改善の有効性を日々活動の中で実感しています。在宅では病院や施設とは異なり、ご利用者様は多くのストレスや誘惑を感じながら日々の食事療養にとりくんでおられます。そんな中でわれわれが目指しているのは、いかに無理なく食事療養を継続していただけるか!です。現在は配食というツールを利用した食事療養の提案を行っておりますが、これからは配食のみではなく、メニューの提案や料理のアドバイス、または短期間でも効果があり、かつお手軽に食事療養に取り組んでいただけるサービスを開発・提供していくことで、より在宅および日常生活に密接した食事療養のサポートを目指していきます。




質疑応答では大学の先生方から『すばらしい結果ですね。これからもより多くの方に、様々なサポートを提供できるよう、がんばってください』と心強い激励を頂戴しました!

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管理栄養士プロフィール

  • 大都 宏子
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  • 小山 祐子
  • 磯好 幸枝
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