食事療養のサポートを現場から発信

栄養相談のち・・押し問答!?

こんにちは。めでぃはあと北摂の中村です。
暫しのお休みを頂き、リフレッシュして帰って参りました(笑)
気付けば9月も半ばを過ぎ、上半期ももうすぐ終わり。
この調子だとあっという間に冬が来そうで・・・。
年をとるにつれて恐ろしいくらい速まっていく時間の流れに、必死で追い縋ろうとしている
今日この頃です。


さて、今回は当社の栄養コントロール食を利用されているお客様から相談のご依頼を受け、
ご自宅に訪問した時のお話です。

利用者様は茨木市在住、70代男性。慢性腎不全の患者様です。(以下S様とお呼びします)
ご相談者はこのご利用者様の奥様。
ご主人が腎臓を悪くされて食事療養が必要となり、奥様はあらゆる腎臓食の本を買って
ご家庭で実践しようと努力されたものの、とても腎臓の食事コントロールは難しく
とうとうご自分のお身体の調子を悪くしてしまわれました。

そこで「一度ここに相談してみたら?」とケアマネージャーさんに手渡されたのが当社の
パンフレットだったそうです。

S様が利用を開始されて約半月。食事スタート前の訪問時もメモを片手に一生懸命私の
話を聞いて下さってた奥様でしたが、利用半月経って毎日当社がお届けする食事を見て
勉強され、更に沢山の相談が出て来られて今回の相談訪問依頼になったようでした。

奥様の手元には以前にも増して沢山の質問を書いたメモが有り、それに加えて今まで
当社がお届けした食事の食札(その日の献立内容や成分値を明記したもの)を束に
して持っておられました。

私が居間に座らせて頂くとすぐ、「中村さん、お忙しいのにごめんなさいね。忙しい人やから
急いで聞いていくわね」と私の時間を気にして下さっている様子。

私が「Sさん、そんなに急がなくても、今日はSさんのご相談用に1時間は空けてますから」
というと、「ホント、ごめんなさいね。たくさん聞きたいことがあって、私・・理解するのに時間
かかるから・・」
というわけで、奥様の質問にひとつひとつ答えていきました。
ご質問の内容は「揚げ物の食事がよく出てくるのは何故?」「鶏が皮付で出てくるのは?」
「お砂糖は使っていいの?」等々。

腎臓の食事療養の場合蛋白制限についての理解も難しいのですが、やはり十分なエネルギーの
確保についてのご理解が難しい場合が多く、腎臓の食事療養を支えておられるご家族様が
一番悩まれる所です。

そこで、油や砂糖を使って必要なエネルギー確保が必要な理由とその方法についてご説明
すると、「へぇ~、私はずっと油は減らさないといけないもんだと信じてたので、いつも脂身の
少ない赤身や鶏肉でも全部皮をはずして使ってたわ。本当にまったく逆やってたのね~」と
納得して頂いたようでした。

そして奥様は次に食札の束を出して来られ、お持ちした食事の中で美味しかったものや
気になった献立の作り方を聞いてこられましたので、ひとつずつ調理法を説明していくと
一生懸命メモを取って聞いておられました。

約1時間お話をさせて頂くと奥様はやっと一息つかれ、「ホントに助かります」と大感謝。

そして・・・おもむろに封筒を出して来られ「お礼の気持ちです」・・と?
なんと・・中には商品券!!!
私が慌てて「Sさん、こんなのは頂けません!お気持ちだけで十分ですから!」というと、
奥様は「そんな、ほんの気持ちだけだから!」と譲られません。

私:「いえ、駄目です!他のお客様にもお断りしてますし、たまに『畑で出来た胡瓜持って
   帰り』とかはお断り出来ずに頂戴する事もありますけど・・」
奥様:「じゃ、うちの庭の胡瓜切って来るから持って帰って!」
私:「そういう事ではなく・・」


・・・といった押し問答の末、S様のご家庭で余ってどうしようもないという雑穀米を持って
帰る事で奥様にやっと納得して頂きました。
喜んで頂くお気持ちは有り難いのですが、「助かった~」の一言で十分なんですよ、ホントに。

S様の奥様のように食事療養で悩まれている方の少しでもお手伝いが出来るよう、
もっともっと頑張っていきたいと思う中村でした。

                           はーと&はあと 管理栄養士 中村  愛


北摂の様子は『もっと☆めでぃ北摂ブログ』でもご紹介しています。見てくださいね~!


先日頂いたお休みで、憧れていた「ニューカレドニア」に行って来ました。
何にもない所でしたが、とってもゆっくり出来て癒された旅でした。
(北摂の皆様、ご協力ありがとう!)
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