こんにちは、めでぃ京都東川です。
先日ある利用者様から「検査値が上がった」と連絡を受けました。
内心、ドキッとした私ですが、すぐに利用者様に連絡しました。
毎日栄養コントール食を昼食にご利用中、糖尿病性腎症、50歳代の女性の方です。
よく聞くと、善玉のコレステロール、つまり、HDLコレステロールが上がったとのこと。
その他、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)、中性脂肪、総コレステロールは問題ありませんでした。
少し専門的なお話をしますと、コレステロールは脂質の一種です。
体内に存在している脂質には、中性脂肪、リン脂質、遊離脂肪酸、コレステロールの4種類があります。
コレステロールは血液に溶け込んで各組織に運ばれるのですが、脂質のためリポタンパク質になって体中に運ばれます。
リポタンパク質は、カイロミクロン、VLDL、LDL、HDLの4種類に大別されます。
全て中性脂肪とコレステロールを運びます。
LDLは肝臓で作られたコレステロールを体のすみずみまで運びます。それ自体は大切な働きをして問題ないのですが、増えすぎると行き場が無くなり、血液中にとどまり、血管にこびりついてしまいます。
これが動脈硬化の原因になります。そのため悪玉コレステロールと呼ばれます。
一方HDLは余ったコレステロールを回収して肝臓に運びます。血管のお掃除屋です。
そのため善玉コレステロールと呼ばれます。
よって、LDLコレステロールとHDLコレステロールのバランスを保つことが大切なんですよ。
ちなみに、LDLコレステロールを減らしてHDLコレステロールを増やすためには、動物性脂質(肉類)や高コレステロール食品(卵、するめ、うなぎ、魚卵など)を摂り過ぎないようにしましょう。
よってこの利用者様は、上がったということで心配になられていたのですが、全て基準値内で問題はありませんでした。
血液検査の結果は、食べたものや体調によって変動します。それは血液が循環している証拠。
口から入ったものが栄養素として血液中に溶け込み、体の組織で使われています。
よって、前回と全く同じ数字ということはありません。
よって基準値の範囲が決められています。
でも一般方はその基準値が分からない方がほとんどです。
この方も「先生に聞こうと思ったけど、なかなか聞けなくて・・・ちょっとしたことなんだけどね」と。
「だから、そんなちょっとしたことをこれからも教えてくださいね。頼りにしています。」と。
ありがとうございます。そのちょっとしたことが毎日の体調管理のためには大切です!!
頼りにしてください。
社長が収穫され、いただいたお米と頂き物の栗で鮭入り栗ご飯を作りました♪
美味しかった!!
はーと&はあと 管理栄養士 東川千佳子