食事療養のサポートを現場から発信

三人四脚!!

こんにちは。めでぃはあと北摂の中村です。
10月もあと数日。外気温もようやく下がってきましたね。
最近訪問を終えて帰る頃には、今着ている薄手の上着では少し寒いくらいです。
そろそろ厚手の上着に替えた方が良いかどうか少々悩む今日この頃。


さて、今回はヘルパーさんと協力しながら1人の利用者様をサポートしているお話です。

ご利用者様の中には食事を当社の配食だけでまかなっておられる方、一部をご自分やご家族
が作られている方、そして週に何度かヘルパーさんに作ってもらっておられる方と様々です。

糖尿病性腎症の高槻市在住S様は、夕食は当社のカロリー・塩分・蛋白質調整食、朝食と昼食
は大半をヘルパーさんが用意されています。
配食導入の為の事前訪問の際には、ケアマネージャーさんだけでなく担当のヘルパーさん二人
が同席して下さり、食事を作る上での注意事項もメモを取りながら聞いておられました。

毎月1回、S様宅にはフォローの為に訪問をさせて頂いているのですが、訪問は必ずヘルパー
さんがおられる曜日・時間にさせて頂く様にしています。
それは何故か・・?といいますと、
担当のヘルパーさんとタッグを組んでS様をフォローしているからなんです!

ある日の訪問の状況を再現しますと・・・

訪問時、ちょうど遅めの朝食を召し上がっておられるS様。
その朝食をチェックする私。

私: 「あ、Sさん。朝食の果物は缶詰に変えて下さったんですね?」
S様:「そやで~。あんたが生の果物あかんって言うから、缶詰たべてるわ」
ヘルパーさん:「そうです。生の果物も買わなくなりましたし、豆乳もやめておられます!」

私: 「Sさん、今お昼にどんなもの召し上がってますか?」
S様:「ん?、軽いもの作ってもろうて食べてるで。」
 
 (・・と、ここでS様の向こうで必死に首を振っておられるヘルパーさんに気付く)
私:「あれ?Sさん。ヘルパーさんが首振っておられますけど、ホントにちゃんと食事食べて
   おられます?」
S様:「んん?何にも悪いことなんかしとらんで~」
ヘルパーさん:「最近、塩辛いものが食べたいっておっしゃって、カップラーメンやカップ焼きそば
        を召し上がる機会が増えておられるんです!」

私:「もう~、Sさん!インスタントの麺は塩分がきついから駄目って言ったじゃないですか!」
(するとS様はばつが悪そうに頭をかきながら)
S様:「だって、麺類が食べたいしカップ麺ならすぐに作れるからなぁ・・」
ヘルパーさん:「言ってもらったら何か作りますのに・・・」

私:「じゃあ、Sさん。お昼に何が食べたいですか?」
S様:「そうやなぁ~、麺類がええなぁ。うどんとか・・あと、わしビーフンも好きやで」
私:「分かりました。じゃ、Sさんが食べられる焼きうどんと焼きビーフンのメニューを私が書いて
   ヘルパーさんに渡しますね」

(・・・とその場でメモに大体の材料と作り方の注意点を書き出し、ヘルパーさんに渡す)

ヘルパーさん:「じゃ早速、今日のお昼はこの焼きうどんにしましょう!買出し行ってきます」

と、ヘルパーさんはその言葉が終わるやいなや、スーパーに買出しに行かれ、その間
私はS様と食事についてお話します。
約10分後、ヘルパーさんは帰って来られ、調理開始。

・・・そして、私がS様の訪問をそろそろ終えようという頃には、ほぼレシピ通りの
豚肉少な目、茹でこぼした野菜入り、減塩醤油で味付けし、上にマヨネーズと七味少々が
乗った美味しそうな焼きうどんが完成していました。

このヘルパーさん・私・S様の三人四脚での食事療養が功を奏し、食事利用開始2ヶ月で
S様の血液検査結果は、クレアチニン6.13→5.54、 カリウム6.9→3.8、 血糖値218→130 と
なり、担当のDrからとても誉めてもらったそうです。

そして・・・もちろん、この三人四脚体制は現在も継続中で、明日もカップ麺を諦め切れない
S様のご要望に応え、腎臓疾患用のカップ麺のサンプルをヘルパーさんのおられる時間帯
にお持ちし、説明する予定です。

こんな三人四脚体制?がもっともっと他でも作れるように、利用者様をサポートしておられる
方々とコミュニケーションが取れればいいな・・と思っています!


                                はーと&はあと 管理栄養士 中村  愛


北摂の様子は『もっと☆めでぃ北摂ブログ』でもご紹介しています。見てくださいね~!

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