食事療養のサポートを現場から発信

言い続けること!

こんにちは、めでぃ京都東川です。
3月なのになかなか暖かくなってきませんね。

さて、先日行った新規の利用者様です。
80歳代、女性、糖尿病、心疾患。
ご主人様との高齢世帯です。とても明るく、気さくな方。
正月明けより血糖コントロールが不良(HbA1cが9%)とのことで、ケアマネージャー様からの紹介で利用になりました。
ご主人様と交代で食事支度をされています。
野菜はご近所の方が、新鮮な野菜を分けてくださるそうで、できるだけ頑張って食べているとのこと。
でも、この方の問題点は、おやつの摂取。特に1回の量が多いのです。
ご飯の量を少なくしてもおやつが食べたい!という方です。
自宅前の魚屋さんが、魚屋なのに、この方のためにわざわざ饅頭や大福を仕入れてくださるそうです・・・親切なのか、不親切なのか・・・

「やっぱり甘いものがやめれないの。」と。
「白いご飯の量を減らしているからいいでしょう!?」と。
饅頭、ケーキ、大好きな大福(あれば3個は一度に食べてしまうとのこと。5個入りで2個はご主人様分なんですって)のカロリーを、カロリーブックを見せながら説明しました。
これらのおやつには、砂糖がたくさん含まれているため、白いご飯とは交換できないこと、血糖値をすご~く上げてしまうことを話しました。
「そうなの・・・」と少し悲しそうに話されましたが、
その反面「ほんとうにカロリー高いわね~」と納得もされていました。

ご飯を減らしている分、お腹も空いておやつ類を食べ過ぎてしまうということあるため、
適切な食事量をはーと&はあとの栄養コントロール食を参考にして覚えてもらいます。
そして、何よりおやつの量を減らせるように!!
私も甘いものは、好きなので「ダメ!!!」とは、なかなか言いづらいですが、
これらのおやつ類をカロリーの低いものに変更したり、頻度や個数を減らすだけでも、全然違います。
「まず、一回の量と回数を見直してみましょう!」と一緒に日頃食べているおやつ類の洗い出しと量の聞き取りもしました。

ある方を思い出しました。クリニックでの患者様で糖尿病の方。
お饅頭が大好きでやめられなかった方です。
栄養指導に来るたび、クリニックで見かけるるたびに「饅頭ですよ!」と声掛けを続けました。
すると、時間はかかりましたが、少しずつ注意できるようになり、減らすことができました。
その方曰く「饅頭があんたの顔に見えるんや!」と。
笑ってしまいましたが、なんだか嬉しくもありました。言い続けることで意識付することができました。

だから、この方についても、食事はもちろんですが、おやつの摂取については言い続けます。
そして、この方のお饅頭になろうと思います。
分かっていてもなかなか実行できないという方が大半です。
そんな方々の意識や行動を変えていくのは私たち管理栄養士の仕事です。
だから、そんな方々を少しでもサポートしていきたいです。


はーと&はあと 管理栄養士 東川千佳子

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