こんにちは。めでぃはあと北摂の中村です。
早いもので、もう8月ですね。ようやく梅雨も明けました♪
やっと夏本番ですが、今年は6月くらいから暑い日が続いているので
何だか蒸し暑い夏が長く続いている感じがしますね。
相変わらず、まだ夏らしい事は何も出来ていません（泣）せめて夏が終わる迄には、花火か
BBQはぜったいやりたいと思っています。
さて、今回は先頃関西でも感染が広がった『新型インフルエンザ』の、想像もしていなかった
悪影響のお話です。
皆さんの記憶にも新しいと思いますが、新型インフルエンザの感染が広がり出したのは
今年の4月後半、ゴールデンウィーク前。
ちょうどその頃、自分の担当コースの配送車の横に乗って利用者様のお宅の訪問をして
いましたので、たくさんのお客様から「ｲﾝﾌﾙｴﾝｻﾞ、心配やね～」「外に出るの怖いわね」と
いうお声や「もう、私らの歳やったら心配しても一緒かなぁ（笑）」なんて笑っておられるお声
など、いろんな感想をお伺いしていました。
その中でも少し心配性なA様は、
「今は体調がとても良いんだけど、新型ｲﾝﾌﾙｴﾝｻﾞが怖いでしょう？当面家の中で大人しく
してようと思ってるの」
と特に用心をされていました。
そもそもA様はとても几帳面で心配性な方で、「糖尿病」と診断された後、ご自分で用意された
食事では何を食べても血糖値が上がってしまうように思えて怖くなり、ちゃんと食事が出来なく
なった事がきっかけで当社の食事を利用されるようになりました。
病院の栄養士さんから「ここ（はーと）の食事なら安心して食べられますから！」と説得されての
利用でしたが、すぐに食事に慣れられ、食事が摂れない間に激減してしまった体重も戻られ、
血糖ｺﾝﾄﾛｰﾙも担当Drに誉められる日々が続いておられたので、ご利用開始当初は毎月栄養
相談のご訪問にお伺いしておりましたが、ここ1年くらいは2ヶ月に1回の訪問になるくらい状態が
安定しておられたA様でした。
しかし、そんなA様のご主人から「食事を変更して欲しい」とお電話が入ったのは6月半ば。
2ヶ月1回の訪問予定の直前でした。
お電話の内容は「現在食べている糖尿対応の食事から、糖尿病性腎症の食事に変えるように
担当のDrから指示があった」との事。
電話でその旨を聞いた私は、信じられない思いで一杯でした。
（何故、Aさんが？？？あんなにｺﾝﾄﾛｰﾙがうまくいっていたのに？？）
とにかく、すぐにご自宅を訪問させて頂きました。
お家を訪ねてご主人の後ろから出て来られたA様は、2ヶ月前とはうって変わって、
お顔の色は悪く、お体も相当お痩せになっていたのです。
詳しくお話をお伺いしてみると、A様の状態を悪化させたのは『新型ｲﾝﾌﾙｴﾝｻﾞ』でした。
感染をされた訳ではなく、他の方より心配性なA様は、毎日感染拡大のニュースをテレビで
見て、どんどん外に出るのが怖くなられ、外出がなくなった事で活動量も落ちて食欲が
失せ、お腹がすかないので食事を殆ど摂らない・・・といった生活になってしまわれたそうです。
食事が摂れてなければ当然状態は悪くなります。
普通の食事がのどを通らないので、無理やりカップスープのような塩分の高いもので食事を
流し込み、それでもどんどんｺﾝﾄﾛｰﾙが悪くなっていくので、とうとう最後は「何を食べても
悪化するなら、もう何も食べずに死にたい！」とハンガーストライキまで起こされたようでした。
バランスの悪い食事とエネルギー不足、そして食事を流し込んだスープなどの塩分が高血圧
を招き、腎機能低下が起こったのだと考えられます。
急ぎ食事を変更し、
A様には「まずは食べられる分だけで良いので、食べましょう。無理なら残しても構いません。
その代わり、（腎臓用）おやつで補ったら大丈夫ですから。「食べなあかん」なんて思わなくて
いいですよ」と声をかけた。
摂食障害の人にありがちですが、A様も周りからの「食べないと！」というプレッシャーに
押し潰されそうになっておられました。
A様は「私は頑張って食べているのに、『何で食べられない？』って言われて・・・。食べても
よくならないし、もうどうして良いかわからへんのよ。」といって泣き出されてしまったのです。
ひと通りお気持ちをお聞きすると落ち着かれた様子でしたが、
何よりも新型ｲﾝﾌﾙｴﾝｻﾞの流行でこんな弊害が出ると思っていなかった私にとっては、
本当に頭を殴られたような衝撃的な出来事でした。
A様は現在白内障の手術でご入院中ですが、帰って来られたらうまく糖尿病性腎症の
コントロールが出来るよう、今まで以上にサポートしていきたいと思っています。
はーと＆はあと 管理栄養士 中村 愛
北摂の様子は『もっと☆めでぃ北摂ブログ』でもご紹介しています。見てくださいね～！
