食事療養のサポートを現場から発信

栄養指導でのひとコマ

こんにちは☆北摂の大都です(^^)ノ

すっかり朝・晩が過ごしやすくなったように思います。
今日も日差しは厳しかったものの、風がすっかり秋っぽくなってきたように思います♪
今年の夏は長かったような、短かったような(^^;
何はともあれ、秋にはなってきているようです♪

今日は栄養指導の患者様のお話です。
その方は80歳代の男性。自営業をされていて、現在も事務所に行って経理といった事務仕事をされています。
糖尿病歴20年以上のNさま。奥様も筋金入りの糖尿病。
出会ったのは1年半前。
その頃はHbA1が7.5~7.8のあたりをウロウロ・・
イマイチのコントロールでした。
その頃のご本人様の訴えは
「足がしびれるんや。痛風やろか?」
 
本人だけでなく、食事の用意をされている奥様にも
栄養指導に来て頂き、合併症の話もし
血糖と血圧コントロールをして頂いていたのですが、
HbA1cが8.0まで上がり、血糖降下剤の服用開始。

それまで薬を飲まずにこられてので、効きもよく、
す~っと7.0を切り、安定。

ところが、やや高めだった腎機能の数値が徐々に上がって来て
今年の1月には
BUN4.26 クレアチニン1.64 カリウム5.3まで上昇。

腎臓を守る食事に以降してもらうよう蛋白質制限、カリウム制限、血圧管理の重要性を
コンコンと本人様に説明。

朝食の牛乳を半分にすること。
主菜の、魚や肉は今までの1/3程度は残すように。
野菜は茹でて食べること。
ナッツ類は止めること。
蛋白質源になる卵・豆腐・肉類・魚類は1品までにすること。
練り製品は極力止めること。

奥様はご自身が糖尿病なのですが、
イマイチ食事コントロールにご理解がなく
毎食、練り製品を出されるようで・・
主菜が2品は並ぶと言うのです(><)
焼き肉もあって、お刺身もつくといった様な・・

とにかく、主菜は1品!
蛋白質制限とエネルギー確保の必要性を毎回説明し、
今以上、体重が減らないようにしましょう、と説明。

3月
BUN34.7 クレアチニン1.69 カリウム5.2
4月
BUN35.8 クレアチニン1.55 カリウム4.6
5月
BUN36.4 クレアチニン1.71 カリウム5.2
6月
BUN42.7 クレアチニン1.9 カリウム5.3

なかなか、奥様のご協力が得られないようで(><)
主菜が2品が並ぶとのこと。

とにかく、主菜は1品!
できれば、今までの量の2/3にするように、を念押しし
7月
BUN36.4 クレアチニン1.53 カリウム5.1
8月
BUN25.2 クレアチニン1.53 カリウム4.4
落ち着きました。

ご本人様、部屋に入るなり
「ものすごく頑張った!女房がもっと食べっていうけど、
自分の身体が大事やしな。結果はどうやろか?」
下がった数値をみて大変喜んでおられました。

こう下がってくると、「上がらないように」一段と気をつけるようになるようです。

まだ、ちくわやかまぼこが食卓には登場しているようで、
Nさまは
「茹でキャベツと一緒に、少しだけ食べてるねん。」
う~ん。まぁ、このまま様子みましょう。

「まだまだ、元気でいたいし。頑張るわ(^^)ノ」
主治医の先生も喜ばれ、二人でNさまの努力と意志の強さ、理解力に感心。

毎回
「蛋白質とは何ぞや」と、「主菜は1品まで」を繰り返した甲斐がありました(^^)

このまま、Nさまの腎機能が落ち着くことを願っています。

配食ご利用者さまや、栄養指導を通して様々な方に食生活のアドバイスをさせて頂いています。
病状が悪化する前に、早めに食生活改善の重要性を知ってもらいたいと思います。
皆さん、まずは検診を。
今日の指導にも14年ぶりに検診を受けたら糖尿病と診断された
という女性の方が来られました。

ガンだけでなく、生活習慣病も早期発見、早期治療で大事には至らないのですから。
検診を受けて、異常が認められたら、食生活の改善を。
食事療養のお手伝い、させて頂きますよ!


はーと&はあと  管理栄養士 大都宏子

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管理栄養士プロフィール

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