食事療養のサポートを現場から発信

食欲不振のサインを見落とすな!

こんにちは。めでぃ北摂の島田です。

今回は腎臓疾患をお持ちの方のお話しです。


その方とは、とある病院にて義理の妹さまと一緒に面談させていただきました。
腎機能低下によるむくみの改善に入院され
退院の目処がたったため自宅での食事管理にと配食を希望されました。

他の利用者さまと同様に、先生の指示を確認し食事内容を決め
ご自宅での朝食の召し上がり方やカロリー補給の商品や
食べる目安量をお伝えさせていただきました。

高齢であることもあり、若干の理解力の低下がみられ
受け答えも、すこ~し時間がかかる感じでした。

退院後は独居のためご自身で身の回りのことをしないといけなく
また、介護サービスも申請状態で
担当のケアマネジャーさんもついていないときの面談でした。

(入院期間が長く、また自宅では一人というのは非常に不安材料です
 また、一番近い身内の方義理の妹さまでは、そうそう頻繁に
 ご本人様の面倒を見にいかれるとも想像できず
 見守りの必要性を感じました)

「退院されて、担当のケアマネジャーさんが着いたら
 教えてくださいね。お食事も、食べづらかったりしたら
 直ぐにおっしゃってください」ということを強くお願いし退院に。


退院後、2週間ぐらいお持ちしたところで異変が発生
配送さんからの
「お食事ご満足されずあまり召し上がっておられない御様子で心配。
 抗生剤など投薬による食欲不振があるとのこと。」
との報告を受け、さらに数日後お食事のキャンセルの連絡がありました。

(独居でお食事用意できる方でもないので、キャンセルはやばい)
と、感じ
自宅訪問すると、ぐったりした状態でソファーで休んでおられる本人を発見!
聞くと
『食事が食べられず、余ってしまい冷蔵庫がいっぱい。
 今日は昨日の弁当を食べようと思ってキャンセルした』といわれ

冷蔵庫を見ると、昨日、おとつい、さらに以前の食事が4つほど入っていました。
さらに、食卓をみると今日の朝食い召し上がられたであろう食パンが半分程度残っていて
(朝から3時ごろまで食パン半分程度しか召し上がっていないのではと
 思われる状態)

食事も1回では1食分を食べ切れなかったため、2回、3回に分けているうちに
大量の食事が残ってしまった感じです。

報告を受けた食欲と抗生剤のことを質問すると
『抗生剤を飲んだ後は、食欲がわかず食べられない。
 昨日病院にいってDrに相談し薬を止めたよいといわれた
 明日あたりからは少しはよくなると思うので食べるようにする』といわれ

「今日は配食がないので、仕方ないですが昨日の夕食をしっかり温めて
 食べてくださいね。残りは時間がたちすぎているので処分してください」
と伝え、2日後にこられるヘルパーさんへ
【処分をお願いします】との伝言メモを残し退室。
(ぐったりはしていましたが、会話は問題なく動作も自立していました)

ご本人から担当ケアマネジャーさんを聞き出し報告へ

担当のケアマネジャーさんも、まさかそんなに喫食状態が悪いとは
把握していなかったようで
「ありがとうございます。さっそく訪問にいきます」とおっしゃっていただきました。

さらにそれから二週間後、配送さんから
「食欲が少し出てきて、食べられるようになった」との報告を受け一安心。

ただ、その後も配達時に体調が悪いときもあるようで定期的にケアマネジャーさんへの
報告は継続している状態です。

退院後もそうですが、配食スタート時は食事の喫食量・食欲のある/なしが
フォローのポイントになります。

退院後、すぐ再入院されるかたもおられますが
なんとか一ヶ月以上自宅療養を続けることができています。

食事療養をしっかり行なうにはまだまだ道のりは遠いですが
ゆっくりご本人の体調の回復を見定めながら
これからもお手伝いしていきたいと思います。


はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

P.S
中村さんへ
お疲れ様でした。
北摂メンバーとしては1年半ぐらいのお付き合いでしたが
管理栄養士として同じ時期に入り、同年代の同士として
多くの苦楽を経験できたことが本当にうれしかったです。

気がつけば上から数えた方が早くなってしまった自分の立場に
若干の冷や汗を感じながらも
遠くから、心から愛さんの健康とこれからのご活躍を
お祈りいたします。

ほんとうにお疲れ様でした。ありがとうございました。
※引継いだ茨木市を落とさないようしっかりフォローさせていただきます。
 有馬で会いましょう!

今年一年の北摂の様子は
『もっと☆めでぃ北摂ブログ』でもご紹介しています。ご覧ください。

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管理栄養士プロフィール

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