食事療養のサポートを現場から発信

交換表の???を解消

こんにちは。めでぃ北摂の島田です。

今日はちょっと難しい交換表のお話です。
『交換表』
糖尿病や腎臓病をお持ちで食事療養をされている方は食事に含まれてる
カロリーやたんぱく質を計算するために交換表を使用しています。

糖尿病用交換表は80kcalが1単位
腎臓病用交換表は3gが1単位と設定されています。

先日、腎臓病をお持ちの方の新規訪問にうかがった際
交換表の一覧を出してこられ
「入院中に病院の栄養指導を受けたけど、表の見方がかわらないの。
 これはどういう意味?」と質問を受けました。

その方は、糖尿病歴が長くいままでは糖尿病の交換表を見ることは
あったのですが、腎臓病の交換表は初めてで交換の仕方がわからず
何をどのぐらい食べていいのかが???な状態でした。

【この表はその食品を食べたときに含まれているたんぱく質量を一覧にいたものなんです。
食品によってたんぱく質が含まれる量が違いますから
肉や魚はちょっとだけ食べてもたんぱく質をたくさんとってしまいますが
ご飯や野菜・果物はたんぱく質が少ししか含まれていないので
大丈夫なんですよ。】とお伝えしたのですが

利用者さんは???のまま
「じゃあ肉はどれぐらい食べたらいいの?モーニングは食べても大丈夫?」
と、個別のメニューについていいのか悪いのかを知りたい感じで
交換表を利用して食事管理をしていくものであることを理解してもらえませんでした。

(少しでもわかっていただかなければ、このままではわけがわからないまま
 食事管理がスタートするとあれは食べない、これはどれだけ食べても大丈夫的な
 間違った食事療法が身についてしまう)と思い

何度が同じ質問と説明を繰り返す内
(あ、そういうことか!)と勝手に頭の中にひらめいたのです。
その方がどこで考えが詰まっていて頭の中が???になっているのかがクリアになりました。

糖尿病の交換表はすべて、どれぐらいの量gを食べたら何キロカロリーですが
腎臓病の交換表はすべて、どれぐらいの量gを食べたら何gのたんぱく質が含まれている
なのです。

わかるでしょうか?このややこしさ!
食べた分がカロリーとして計算できるのに対して、食べた分のちょっとだけがたんぱく質として
換算されるややこしさ。

量をカロリーに置き換えるのに慣れてきた糖尿病歴のある方は
量を量に変換するのに慣れてなく、頭が???になってしまっていたのです。
(そうか!だからみんな混乱するのか)と合点がいき
そのアトはその点を注意しながら、もう一回説明をしやっと納得していただけました。
これで、とりあえず入門編はクリアできました。

長年栄養士をやってきて、いまさらこの違いに納得するのもお恥ずかしい話しですが
ひとつポイントがわかったので次回以降糖尿病性腎症の方がこられても
いまよりちょっとは上手にサポートできるような気がします。

予定を1時間以上オーバーしての新規訪問でしたが僕にとっても非常に実りある訪問相談でした。

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

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