食事療養のサポートを現場から発信

一生分のお菓子

こんにちは、めでぃ京都東川です。
鴨川沿いの桜がきれいです。ぼーっとみとれてしまいます。
あちこちで入学式もされていました。
桜が応援してくれているようで、とても素敵です。


さて、先日来られたクリニックの患者様。
初めて栄養指導を受けられます。
60歳代女性、糖尿病。
6年前に受けられた健康診断では、糖尿病の境界型でした。
しかし、今回、3月の受けた健診の結果が返ってきてビックリし受診されました。
血糖196mg/dl、HbA1c8.4%。

部屋に入ってくると、マシンガンのように話し出されました。
とってもお話好きな方です。
「6年前にもうちょっと、気をつけていればと後悔しています。」と。
注意はされていたが、あまり心配はせず、今までの生活を全く変えなかったそうです。
「あの時に・・・」と。

とにかくお菓子が大好きというI様。
お話の中にお菓子の話題があちこちに出てきます。
チョコ、菓子パン、ケーキ、饅頭と。
好き過ぎて、お腹いっぱいになり、胸やけがしているのに、まだ食べていたそうです。
「きっと一生分以上のお菓子を食べたと思います。だから悔いはありません」と。
一生分のお菓子か・・・と心の中で私。
今回、糖尿病になって、かなりのショックだったことがお話をしていて分かりました。
そして、ショック、後悔と色々考えてしまっているようです。
しかし、そのショックを経て自分自身を変えていきたいという思いも伝わってきました。
「これ以上は悪化させたくない!!」と。
私達は、そんな病気に対して生まれた患者様の特別な感情を汲み取り、表現させてあげないといけないと思います。
病気のことを理解し、納得して、治療に対してその気になり、何をしなければならないかを考え、覚え、実行し、維持していく。
この流れが途絶えてしまうと、行動の変化は難しいです。
だからこそ、患者様がどんな思いで、どうしたいと思っているかをヒアリングすることはとても大切です。
そして、患者様が自然と話せるそんな信頼関係を作っていきたいと思いました。

I様の目標は、一生分のお菓子を減らしていくことになりました。

はーと&はあと 東川千佳子

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