食事療養のサポートを現場から発信

すべてを知っといて

こんにちは。めでぃ北摂の島田です。

皆さんワールドカップは見てましたか?日本チームの活躍もあり、盛り上がりましたよね
スペインのパスすばらしい!!!
日本があんなにも苦戦したパラグアイ相手にすんなりパスを繋げるとは、感動です。

パスが繋がるって当たり前のことなのに、そのパスが
あんなにも見ていて美しいものだということを知りました。

技術力の差を魅せつけてくれましたよね~
やっぱり技術力のあるチームは強いって感じました。


そんななか、ある新規の方に訪問に行ってきました。
M様。非常に個性的且つはっきり物言うタイプのおじいさんです。

最初テービルを挟んで向かい座らされると、開口一番
「まず、ワシの要望をいうから、それが受けれるならお宅にお願いする
 ダメならこの話しはなしや!
 まず、中華風の料理はあかん。
 肉は一切食べないから乗せんといてくれ。
 あんかけ料理みたいなんも、絶対たべへん。
 魚は大丈夫やから塩焼きとかはええけど、ムニエルみたいなもんはいらん。
 グラタンとか、マカロニとかこんにゃくとかふにゃふにゃしたのは嫌いやしな。
 それで、カロリーと塩分は先生から言われたとおり1600キロカロリーの6gにしてくれ 
 どや、できるか?」

(めっちゃ多いやん、できるか!!!)と思いつつ、隣に座るご家族に目線を移すと
(わがままいってすいません、でも私たちも用意できないし、何とか配食利用させたい)感が
伝わってきました。

「いろいろこだわりをお持ちですね~そしたらひとつひとつでウチができることを
 お伝えします。
 まず、肉は別の料理にかえてお持ちできるので大丈夫です。
 魚の塩焼きもメニューにあるので大丈夫です。食べれます。
 ただ、中華風料理やあんかけはどうしても献立的にたまには出てきますね。
 マカロニやこんにゃくなどの個別の好き嫌いも対応はちょっと難しいですね~どうしましょう。
 カロリーと塩分は間違いなく先生からの言われてとおりの食事をお持ちしますので
 その点は安心してください。そこは絶対ぶれませんので」とお話しし
どこまで出来て、何が出来ないのかをお伝えし、どうやって利用されていくかを話し合うことに。
(さらに、同じ時間帯に訪問にこられていた訪問介護の責任者の方も同席いただき
 ヘルパーさんと配食でどうやって食事を確保するかも一緒に相談させていただきました)

そして、とりあえず毎日の夕食を利用するが嫌いな日は献立表を見ながらキャンセルしてもらい
キャンセルされた日の夕食は昼に入られるヘルパーさんが追加で夕食分も用意されることで
基本プランが成立。

さらに最初の3日間の献立が知りたいといわれたので即カスタマーの山村さんに
近々の献立を電話で確認し
初日は秋刀魚の塩焼き、二日目はエビフライ、3日目は牛肉と野菜のコンソメ煮であることを伝え
3日目は肉なので代用品で用意できることもお伝えしました。
(後日連絡があり、牛肉の献立日は結局ヘルパーさんに用意いただきことになりましたが)

あんなこんなして、とりあえずスタートにこぎつけたM様。

いまのところ落ち着いて召し上がられています。
(訪問時間を延長して話し合ったかいがありました。よかった)

ご利用者さまによってはあまりご自身のことを話されない方もいれば
M様のように、すべてを知っといてほしいとばかりに
無理難題なパスを出される方もおられますが
これからも技術力を磨いて、どんなパスも裁ける力をつけて
食事療養スタートのシュートを決めたいと思いました。


はーと&はあと 管理栄養士 島田天心


今年一年の北摂の様子は
『もっと☆めでぃ北摂ブログ』でもご紹介しています。ご覧ください。

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