食事療養のサポートを現場から発信

「ちゃんと食べてますよ」 本当ですか?

こんにちは、めでぃ京都東川です。
本当に毎日暑いです。
この言葉を出さないでおこうと思っても、利用者様のところや関係機関に訪問時に条件反射で言ってしまっています。


先日訪問したS様のお話です。
80歳代、女性、独居、要介護Ⅱの方です。
担当のケアマネージャーさまから、食事が偏っていて、食事摂取ができていない人がいるとのことでご紹介いただいた方です。
他社の配食サービスも試されたのですが、好き嫌いがあり続かないとのこと。

訪問させてもらいお話を聞くと、ご本人様は「ちゃんと食べてますよ。」と。
朝はパンと紅茶とフルーツと晩御飯の残りと。
昼ご飯は?と聞くと「朝ご飯が遅めだから、おやつとかで済ませるかな」と。
夕ご飯は?と聞くと「ご飯と野菜類の炊いたものかな」と。そして「ちゃんと食べているでしょう?」と。
「全然食べれていないじゃないですか~?」と私。
ご飯もほんの少量です。
そして、体もふらふら状態。立ち上がるのに全く力が入っていません。
「そう??」と自分では、食事がちゃんと食べれていないという自覚がありません。
本人様を説得し、1日1回でもちゃんと食べるようにとはーとの健康バランス食をお持ちすることになりました。

その後、ケアマネージャー様に報告に行くと、「食べてないでしょう?」と。
「はい。」と私。
「続いてもらわないと困るのよね、あのままで倒れてしまうわ。」と。
何とかサポートさせてもらいたいとお伝えし、失礼しました。

私も何とか続けてほしいと思うのですが、このような方は、S様以外にもたくさんいらっしゃるのだろうと思います。
独居で自分の好きなものだけ、好きなように食べる。
ヘルパー様が買い物に行っておられても、本人様から頼まれると断れないと、本人様の好きなものだけを買う。
そして、そのうち、食事を作るのも大変だし、あるものでということでおやつや菓子パンで済ます。
まだ、介護認定を受けておられ、この方のようにヘルパー様などの報告などにより、担当のケアマネージャー様が気づき、別のプランを立てられたり、フォローされると良いのですが、そうでない方も多いだろうと思います。
本人様達も実は気づいているのでしょうか。
だって言ったところで仕方ないじゃないかと思われているのでしょうか。誰もしてくれないのだからと。
そんな時こそ相談してもらいたいなと思います。
そのためには、在宅の食事管理をしている、はーとのことをもっと知ってもらわねばなりません。
困っている方がおられれば、すかさずキャッチできるように今日もバイクで走ります。

はーと&はあと 管理栄養士 東川千佳子

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