食事療養のサポートを現場から発信

自宅までドンドン・・

こんにちは☆北摂の大都です(^^)ノ
すっかり寒くなりましたね。(しばらく冒頭の決まり文句になるかと思いますが)
急激な温度変化で体調を崩される方が増えています。
皆様もお気をつけ下さいませ。

私は北摂立ち上げ当初、茨木の担当を少ししていたので
特に病院の栄養課や医療相談室の中には
当時から知って頂いている方も居てくださいます。

なので「また舞い戻ってきました」とご挨拶に伺っています。
先日もご挨拶に伺った病院の栄養士さん(Mさん)も当時から変らず

「いや~、大都さん、お久しぶりです。」と厨房の奥から出てきてくださいました。

丁度、この病院を退院したご利用者さま(茨木在住のNさま)が最近、利用再開となったので
Nさまの話になりました。
このNさまはこの病院から他の病院に転院されて
今はその転院先の病院と、腎臓内科のクリニックにかかっておられます。
(この病院は脳外科系の病院で、脳疾患でご入院をされたのです。)

『脳外科の先生からは揚げ物を食べないようにし、しっかり食べるようにと言われた。
でも腎臓内科の先生からはタンパク質は少なくし、揚げ物なども食べるように言われた。
どうしたらいいのかしら?』
これがNさまの再開時に訪問した際の訴えでした。

脳血管を主に考えるのか腎臓の方に重きを置くのか、判断に迷うとところですが
血液検査の結果も手元になく、次の血液検査の結果が出るまでは
「塩分・蛋白質調整食」を主にし、揚げ物メニューの日は「塩分調整食」をお届けすることにしました。

毎日の献立内容を確認し、私の管理のもと食種変更をしています。
「塩分・蛋白質調整食」でも揚げ物ばかりではなく、油やマヨネーズや粉飴を利用して
カロリーアップをしている日も当然あるのです。

と、その話をMさんに一通りしたところ
「そんな、細かい対応までしてくれるんですか!?」

ハイ、利用者さまのおひとり、おひとり違うわけです。
生活環境や病識も異なり、食事療養のお手伝いと一言で言っても
かかわり方や頻度は人それぞれ・・
週21食(朝・昼・夕の一日3食×7日で21食ね)食べる食事のうち
毎日夕食をお届けしたところで7食。
それだけで食事療養が終了するわけではありません。
他の14食、どんな食事をするのか、気を付けなければいけないことは何なのかなど
お伝えする必要があるのです。
お伝えしただけではダメでそれを継続して頂けるよう、声かけや励ましも必要。
血液検査を確認して軌道修正も必要です。
訪問や電話を使ってフォローをさせて頂きます。

『はーとの栄養士さんって自宅までドンドン入っていくのねぇ・・』
と大きな瞳がさらに大きくなりましたね(^^)

はい、『ドンドン・・』上がっていきますよ(^^;
自宅へ赴き、冷蔵庫の中まで拝見してくることもしばしば・・

病院では見えないことも自宅ではたくさん見えるんですよ(^^)v

ご利用者さまのおられる環境を「見て知って・・」
これがはーとの栄養士がやっている食事療養のお手伝いです。

はーと&はあと  管理栄養士 大都宏子

北摂の様子は『もっと☆めでぃ北摂ブログ』でもご紹介しています。こちらも覗いてみてくださいね~!


今日、あるご利用者さまの訃報を聞きました。
自分でも驚くほどのショックを受けています。
出合ったのは去年の5月。甲状腺がんの手術後でした。
余命3ヶ月と宣告されたのですが、つらい抗癌治療を乗り越え
とっても前向きな明るく、強い女性でした。
配食は体調と治療と相談しながらの不定期利用で
長くは利用されませんでしたが、去年の12月の沖縄旅行を目標にし、
今年のGWの沖縄旅行を目標に・・
気がつけば宣告を受けてから1年を過ぎ、すっかり元気になられた顔を拝見したのが今年の7月。
聞けば、7月末に癌の転移が見つかり、8月に亡くなったそうです。享年66歳。

病気のこと、家族のこと・・たくさん聞かせてもらいました。
前向きに生きる姿がとても印象的で、話をするといつも元気を頂いていたように思います。

今回、残されたご主人の食事療養のお手伝いをすることになり、またご自宅へ訪問します。
『頑張ってな~』と言って頂いたことが思い出されます。

『自宅までドンドン・・』深く関わるとツライ別れもありますね・・・
ご冥福をお祈りします。

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管理栄養士プロフィール

  • 大都 宏子
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  • 小山 祐子
  • 磯好 幸枝
  • 竹本 敏美