こんにちは。めでぃ北摂の島田です。
新年になっても、年度はかわらず2010年度もあと3ヶ月
書店なのでは2010年ベストセラー特集がされています。
1つぐらいは手をつけないと思いながら手が伸びない現状ですが
先日、ちょこちょこ購入している雑誌Numberが
興味を引く特集をしていたので買ってみました。
その特集は
「僕はこんなものを食べてきた」というもので
各界の一流スポーツ選手の食事へのこだわりと
独特の食生活スタイルを特集したものです。
イチロー、キングカズ、サッカー日本代表
高橋大輔、長谷川穂積、田中理恵、白鵬、王貞治などなど
各人または各チームが食をどのようにとらえ、どんなことに気をつけているのかを
事細かに特集されていました。
特におもしろかったのがサッカー日本代表を裏からささえられた
西芳照シェフの話で
南アフリカ大会に食糧をもっていくにあたり重量制限に苦心していたくだりです。
おもしろかったので抜粋させていただきます。
「まずは、事前合宿地のスイスを経由して南アフリカに持ち込む
300kgの内訳を決めなくてはならない。
機体の関係上、それ以上積むことはできなかったからだ。
食材の選択について、西は協会から次のような大まかな
リクエストを受けていた。
①全身に酸素を運搬する鉄分を多く含んだ食材
②体内栄養素の酸化を抑える抗酸化物質のビタミンEを含んだ食材
③疲労回復に役立つビタミンB1を含んだ食材
これらの食材を過不足なく摂取することが、高地順化を図る上で
大事なポイントとなるからだ。
西が目をつけたのは魚だった。鉄分、ビタミンEを多く含むウナギ
サンマを筆頭に西京焼き用に下ごしらえした銀ダラ、銀ムツ、赤魚の粕漬け
ホッケなど、運んだ魚は80kgを超えた。
そして魚以上の規模で持ち込んだ食材がある。それは 《ごはんのお供》。
おにぎりの具になる梅干、のり、おかかで30kg以上。
きゅうり、野沢菜などの漬物に、納豆、なめたけ、ふりかけなど合計で100kgを
上回った。
西はこの選択についてこう説明する。
エネルギーになる炭水化物を、選手たちには多く摂ってもらわなければ
なりません。重量制限もあるので、日本米を持っていくより
おにぎりの具やご飯と一緒に食べるものを持っていったほうがいいと考えたんです。
前の年の南アフリカ遠征に帯同した際、現地に住む日本人の方々の協力もあって
肉や野菜、米も入手できた。だから、現地で調達できないものを中心に
持って行きました。」
おもしろいですよね!制限があるなかで、一番パフォーマンスを発揮できる方法を
模索して、たどりついたのが
「米、魚、ご飯の友」という日本古来の三種の神器的食材。
たまたま今回の目的に合致していただけとは思えない。
日本人パワーの源はやはり、米、魚なのだということを
西シェフに教えていただいたような気がします。
はーと&はあと 管理栄養士 島田天心
今年一年の北摂の様子は
『もっと☆めでぃ北摂ブログ』でもご紹介しています。ご覧ください。