食事療養のサポートを現場から発信

きっかけ作り

こんにちは、めでぃ京都東川です。
先日、天気のいい休日に家の近所を朝から散歩しました。
よく見ている風景のはずなのに、日頃とは全く違う風景でした。
日頃はバタバタとして、ゆっくりと周りの風景を楽しめていないな~と思いました。
とても心がリラックスできました。

さて、少し前から利用されている利用者様のお話。
70歳代、男性、糖尿病です。
まだお仕事もされています。糖尿病歴はもう30年です。
糖尿病と診断された時に栄養指導を受け、それ以来、自己管理されています。
インスリンを自己注射され、HbA1cは、6%前半で維持されています。
しかし、1ヶ月ほど前に突然、血糖が不安定になり、高い時が続いたとのこと。
少しずつ、血糖値は下がってきたとのことですが、「どうしてだろ?」と、原因が分からなかったようです。
そんな時に、親類の方で医者をされている方に相談したところ、
「食事はちゃんとできているのか?」と言われとのこと。
この親類の方もはーとの利用者様で、「こんなところがあるから一度試してみたら!?」と教えてもらったのがきっかけで、はーとにご連絡をいただきました。

訪問時に普段のお食事内容を確認したのですが、1ヶ月前に特別な変化はありませんでした。
一定量にとどめ、野菜中心を意識され、実行されています。
甘い物もお好きではあるのですが、1ヶ月前に極端に増えたということもありませんでした。
しかし、1ヶ月ほど前に風邪を引いたとのこと。

私は、おそらく風邪の可能性が高いのではないかとお話ししました。
風邪を引いて発熱や下痢などが続くと脱水状態になります。
血糖値は、血液に溶けている糖の濃度であり、すなわち、脱水を引き起こすと血液が濃縮されるので、血糖値を上げてしまいます。
また風邪によるストレスも血糖値を上げてしまいます。

今度受診した時に、担当の先生にも相談してみるとのことでした。
食事が特別影響していたようではありませんでしたが、この方は週に3回だけ夕食をご利用されることになりました。
今まで自己流でしてきたとのことより、一度今の食事を見直してもらうことになりました。

しばらくたってかたお電話で話しました。
受診されたようで、やはり風邪が一番の原因だった可能性が高いようです。
風邪の時に飲まれた薬の影響もあったようです。

はーとからお持ちする食事は、今まで食べてきた食事内容と大きく変わることなく、自分が今までしてきたことが間違っていなかったんだな~と思えたとのこと。
この方は、今回、食事が直接血糖コントロールに影響してわけではなりませんが、ちょっとしたことがきっかけで、再度ご自分の食事内容と見直してもらう機会ができてよかったなと思いました。
このことで、食事療養をまた、継続してもらえます。きっかけ作りが大切です。


はーと&はあと 管理栄養士 東川千佳子

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