食事療養のサポートを現場から発信

私達の役割

こんにちは、めでぃ京都東川です。

先日、私も認知症あんしんサポーター養成講座を受講してきました。
認知症について改めて勉強することで、考え、そして、反省する部分がありました。
認知症の方でも感情は同じです。
その方のことをしっかりと理解して接していかないといけません。
私達、相談員、カスタマーセンター、配送員が担う役割の大切さについて改めて再認識しました。

そんな矢先、ある利用者様からお電話がありました。
80歳代女性、糖尿病、独居でお隣に息子様家族がお住みのT様。
介護認定は未申請です。
食事支度が大変ということで、近くの地域包括で聞いてくださり、利用になった方です。
訪問した時に気になったのは、薬の飲み忘れが多いこと。また、部屋が片付けられていないこと。
本人様は「ついつい」とおっしゃっていました。
お嫁様もそのことはご存知で、日々、薬を飲み忘れないように声掛けされています。
でも、あまり干渉されるのを好まれないT様のため、その対応にも注意を払っておられました。
ただ、ここ最近の飲み忘れがひどかったようで、その結果、血糖コントロールも悪くなっておられました。
お嫁様とも相談し、お届時に薬を飲んでいただくよう声掛けをすることになり、スタートして数ヶ月経ちます。

そんなT様から先日、「昨日の夕食が届いていないのだけど」とお電話がありました。
配送員に確認すると、確かにお届けし、本人様にも声掛けさせてもらったと。
そのことをお電話すると
「昨日の日付を書いた紙が張った、空箱があったわ。でも、中は空なのよ。これは、私が食べたということよね・・・わかりました。ありがとう」と言ってお電話を切られました。
ご本人様の困惑が伝わってきました。
「本日もお持ちしますね。」とお伝えしお電話を切りました。
毎日お食事をお届していますが、こういったことは初めてでした。

そのすぐ後にお嫁様にご連絡し、お電話の内容を説明しました。
すると「実は、朝から少し様子がおかしかったんです。でも、食べたことを忘れるなんて初めてです。こまめに様子を確認するようにしておきます」とお嫁様も困惑されていました。
今後も何か変わったことがあれば、ご連絡するようお伝えしました。

その後、配送員がお嫁様と話をすると
「あまりたくさんの声掛けをすると混乱して、頭が真っ白になる」と本人様がおっしゃっていたようです。
配達時の声掛けは、最小限にとどめ、家族様と連携をとっていくことになりました。
T様は、認知症の検査を受けられたわけではありません。
ただ、今までにない変わった様子がありました。
認知症サポーターとは、何か変わったことをするのでなく、その方の応援団になるということだそうです。
そう、私達にできることは、日頃からお客様を見守り、何かできにくく、思い出しにくくなっていることに対し、応援してあげることだと思いました。


はーと&はあと管理栄養士 東川千佳子

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