食事療養のサポートを現場から発信

卒業の春

こんにちは☆北摂管理栄養士の大都です(^^)ノ

桜も咲き出し、春が来たところですが
また寒くなり・・
体調を崩されぬようにお過ごし下さい。

2月初めにあるケアマネージャーさんから
今回は腰椎圧迫骨折で入院したんだけど
糖尿病もあり、心臓と肝臓も悪くて・・相談をうけ

訪問したKさま。70代の女性です。

入院前は自分で食事の用意をしていました。
糖尿病という自覚もあり、食べ過ぎないよう心掛けていたようです。

病院のお食事は食べられていたかと確認すると・・・
味がなくてほとんど完食していなかったようです。

入院中の味気ない食事と、好きなものが食べられなかったという
ストレスからか、
退院したらあれもこれも食べたい!という意欲が強くて(^^;

普段の食生活をヒアリング途中でも
「梅干しは食べていいかしら?うす塩やから大丈夫やと思うんやけど。」
「のりの佃煮でご飯が食べたい。」
「鮎〇の昆布巻きが食べたい。」
「羊羹、少しぐらいならいい?」
「おかきやおせんべい、ちょっと後口に食べてもいいやろか?」

思わず苦笑いしてしまいました(^^;

「Kさまがお好きなモノは塩分が多いので心臓のことと肝臓のことを
考えると食べていいですよ・・とは言えないんですよ。」

と伝えると、かなりがっかりした様子。
「ご飯食べれるかしら・・」

梅干しも昆布巻きも食べない替わりに
のり佃煮を1日1回ティースプーンに1杯までを許可しました。

間食がHbA1のが上がる原因と伝えてから
週3日まで、時間を決めて、明るいうちに食べて夕飯後は食べないでね。
と伝えて帰りました。

そして一か月後、ちょうど私が体調不良で休んでいる間に
「栄養士さんの言うことがきつくて続けられない。」と連絡が・・

食事開始1週間後に電話をした時は
「思った以上に味もついて美味しく食べてます。梅干しも食べていませんよ♪」
と明るく答えてくれていたのですが・・

「栄養士さんの言うことがきつくて続けられない。」とは・・(T T)
う~ん、そんなキツイ制限だったかしら?
とショックを受けながら、体調不良から復帰後に電話をすると

「先日、血液検査を受けたら、良くなっていて♪先生からも褒めらえたんよ。
食事のおかげです。ずっと、間食もしてないし、梅干しも食べてないし。」

と明るい声でした。
担当のケアマネージャーさんに、前もって伺っていたのですが
その頃、少々精神的に不安定だったよう。
まぁ、腰の痛みも消えず、不安定にもなりますよね。

「配食のおかげじゃないですよ。Kさまの間食しない、大好きなモノを止めた努力の結果ですよ。」

止めたいまで言っていたKさまでしたが、次の検査結果が出るまで、このまま続けます♪と。

それから1か月、
退院時7.2あったHbA1cが5.8まで下がって主治医の先生からもさらに褒められ、
体調もキモチも回復・前向きになったところで
一旦、配食はストップ。
「自分で用意してみます。本も買ってきたし、勉強します♪」
と、明るく卒業して頂きました。

特に糖尿病は配食だけでは改善しません。
配食以外の食事や食習慣改善が大切です。
ご本人様の心がけや努力の成果が出るところです。

一人で不安を抱えていると、うまくいかないものです。
はーとはそんな方のお手伝いや背中を押したいと思っています。

気軽にご相談ください(^^)ノ
一緒に取り組みましょ

管理栄養士 大都宏子

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