食事療養のサポートを現場から発信

口腔ケア、行っていますか?

こんにちは。
ファシリティーフードサポート事業部の柴田です。
私も先週淀川市民マラソンで10㎞を走ってきました。
高橋尚子選手がゲストで参加されており、
ゴール近くでハイタッチしてきました☆
完走できたので良かった!体の疲労はつらいですが、
久しぶりに得た達成感は気持ち良かったです!
次はハーフマラソンに挑戦…というわけにはいかないと思いますが
宮川さん同様、この調子で運動を継続していきたいと思います!


さて、突然ですが、ちょっと想像してみてください。

目の前に、とてもおいしそうな料理があります。
1週間歯を磨かずに食事を食べる場合と、毎食キレイに歯を磨いた状態で食べる場合、
どちらがおいしく食べられると思いますか?

歯をずっと磨かなければ食べかすが口の中に残り口腔内が粘つき、また舌にも汚れがたまり
味覚が鈍くなったり、唾液が粘ついていたりします。
嫌ですね。

当然、毎食キレイに歯を磨いた状態の方がおいしく食べられます!

口腔ケアと食事は、実は密接に関係しています。
それをもっと知るために京都市内の病院で、口腔ケアの様子を見学させていただきました。

口腔ケアは、ただ単に虫歯の予防という目的だけでなく、
口腔の機能を維持したり、誤嚥性肺炎の予防にもつながる重要なケアです。

基本的に病院での口腔ケアは自分で行いますが
寝たきりだが歯がしっかりある方、最近口臭が気になってきた方、歯槽膿漏など口腔内に問題がある方など、必要に応じて歯科衛生士や看護師がケアを行っていました。
私たちが自分で行う口腔ケア、つまり歯ブラシは1本の歯ブラシで行いますが
対象者に合わせて、歯ブラシの種類(ブラシの大きさ、舌ブラシ、球状のブラシ、吸引器対応のブラシなど)を変えることで、より有効なケアができます。
また、私たちは普段歯磨き粉をたくさんつけるけど、うがいができない人にとっては歯磨き粉は不要で、泡立たないジェル状の保湿液で口を潤わせることで口腔内をすっきりさせ、
口腔内の怪我も防ぐことができます。

今回の見学で注目した点は、洗面台の高さや蛇口の長さ、お湯をひねるレバーの長さなど
洗面台の環境が口腔ケアの継続を左右する大切な条件であるということでした。
車いすでも自分で水を出せるかどうか、手を伸ばして水を触れる位置に蛇口があるかどうかなど
同じ病院内の洗面台でも使いやすい、使いにくいがあると教えていただきました。
洗面台一つでも奥が深いなと思いました。

口腔ケアを継続していくと、
口臭がきつかった方の口臭が改善し、口腔内環境が良くなったり、
口腔内が乾燥して唾液分泌が悪化していた方の唾液分泌が改善し、味覚改善に効果があったりと
何かしらの効果がみられることが多いそうです。

管理栄養士の視点では、何をどのくらいどのようにして食べるか?という視点で食と関わりますが
他職種の視点から「食べる」を見ることは、とても勉強になります。

高齢者が「食欲が低下した」「何を食べてもおいしくない」といった訴えがある場合もあります。
なぜ食べられないか?を考えるとき原因疾患を考えることはもちろん大切ですが
口腔ケアがしっかりされているのかどうかという視点も合わせて考えていくことで
提案の幅も広がると思いました!

まずは自分の歯磨きから見直していこうと思います★

はーと&はあと管理栄養士
柴田 満里子

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