食事療養のサポートを現場から発信

365日の見守り

こんにちは。北摂管理栄養士の島田です。
寒気の急な来訪に戸惑いつつすでに防寒装備で出勤・外出しています。
インフルエンザの予防接種をしなければと思いつつ
まだ出来ていない現実。手洗い・うがいはこまめにしていきたいです。

さて、先日長年ご利用いただいているS様から
(長年とは今は昔、北摂が2食配食していた頃の4年以上前からご利用です)
配食時に
「食事が飽きてきたので別のものに変更してほしい。前からお願いしていたけど、
 変わっていない。」と訴えをいただきました
Sさまから、これまで一度もそのような訴えをいただいたことがなく
(もちろん、前からというもの初耳で)
どちらかというと昔の職人気質というか寡黙な方ですので
配送員ともども(え?なぜに。)と最初は意味がわからず
(もしかしたらお昼は別の配食業者を利用されているので
 そちらと間違われているのかも)と思っていると
また二日後に
「健康食に飽きてきたので別のものに変えてくれ
 たまには、散らし寿司や巻き寿司が食べたい」と
またまたはっきりとした訴えをいただきました。

一度ならず、二度もはっきりと意思を表現されたので
別の配食業者への変更などをご家族やケアマネジャーと相談されているのかと
思い、Sさまからお聞きした内容を娘様とケアマネジャーに報告したところ
どちらともから「そんなことを相談したことはないし聞いたこともない、
なぜ急にそんなことを言い出したのかわからない」と私たちと
同じように初耳ですといった反応
ケアマネジャーさんからは
「先週、プランの更新に訪問した時は食事については
 まったく不満や意見を言われなかったので安心してました
 急にそんなことをいうなんて?」と明らかに先週とは様子が違うことがわかり
娘さまからは
「一度、本人に意図を確認してみます」と、おっしゃっていただきました
娘様と話され、結局は従来通り健康食でお届けさせていただくことになったのですが
後日談をケアマネジャーからお聞きすると
「Sさま、脳梗塞を二回されているので、少しずつ認知症的症状が
 でている。通常の生活は大丈夫でも、いつ何どき急に進行するかわからない
 もしかしたら、今回の急な訴えもそれに類することなのかもしれません。
 たしかに、先週の訪問の際も、これまで週2回だったデイサービスを
 3回にしてほしいと、強く本人から訴えがあり
 これまで、そのようなS様本人からのはっきりとした希望を表示されたことは
 なかったので、驚きだったのですが。」とADLの変化を教えていただき
「最後は、娘様からSさんに
『はーと&はあとさんで毎日の安否確認や服薬の声掛けもしてもらって
 お世話になっているのに、急に変えて欲しいってなにをいっているの。
 これからも、はーとさんを使ってください。お願いします』と諭されたようで
 Sさんからも「ちょっと変わったものを食べてみたかっただけだし・・・
 わかった」といわれ、落ち着かれたみたいです」と安心のコメントを
 いただきました。

飽きや口に合わない以外にも、症状の進行の影響で食事を変えてみたいと
訴えられることもあります。
日々の変化を見逃さず、これからもSさまの在宅でのサポートに
取り組んでいきたいと思います。


はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

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