食事療養のサポートを現場から発信

てんかんとパーキンソン病

こんにちは。北摂管理栄養士の島田です。

新年スタートし早20日以上過ぎ皆様はいかがお過ごしでしょうか。
私は今年もバタバタした大変な年になること確定のスタートをきりました。

さて、今年の1月から池田市の開業医の先生のところで
月に1度だけ栄養指導をすることになりました。
今回はそちらでのお話です。

そちらの先生は内科がメインですが
すでにクリニックで生活習慣病の指導を行っておられていて
非常に食事療養に積極的な先生です。
看護師の皆さんも生活指導に力を入れておられます。
また、往診もされていて在宅医療にも明るい先生です。
そんな先生に指導業務を任せていただくことになり
しっかりよい指導ができるよう取り組んでいきたいと思います。

しかも、先生の患者さんには、てんかん、パーキンソン病の方が
多数抱えられていて初日のオーダーも
病名:てんかん、糖尿病、肥満などの指示がありました。

てんかんとパーキンソン病・・・恥ずかしながら勉強不足です。
そういう方への食事療養のアプローチはどうしたらよいものか。

そこで、はーと&はあとデイサービスの所長:島田三鈴さんに
レクチャーしてもらいました。

まず、てんかんとパーキンソン病の基本的なレクチャーを受け
内服薬の特徴と注意点を教えてもらい
指導時のポイントまとめていただきました。
【ポイント1】病名をしっかりと確認する
理由:てんかんには脳梗塞、脳出血、脳腫瘍に伴うものもあるため。
   パーキンソン症候群にも多々種類があるため。
【ポイント2】服用薬をチェックし副作用・相互作用もチェックする
理由:抗けいれん剤は薬品によっては高血糖や低血糖を起こすため。
   抗パーキンソン薬を使用する際、各種副作用を抑えるために
   多種多剤な薬を使用されると、これも高血糖・低血糖を起こすことがあるため
【ポイント3】ADL能力のチェック
理由:どちらもADLに影響する薬剤が処方されます。ADL低下は食生活に
影響します。そのところが糖尿病にも影響します
(例)パーキンソンは薬効果によってかなりADLが左右されます
服薬時間により効果が現れる時間がまちまちである。ので、服薬時間もチェック要です
なぜなら、ADLが落ちれば食事ができない→糖尿病の薬が定期的に服薬できない
→血糖コントロール不良となるから
抗けいれん剤もADLを低下させるので同様のことが起こります

なるほどです。以前担当していたパーキンソンの方に薬の飲み忘れが多発していた
のを思い出しました。
欠食や軽食になることは多いのか?
食事時間が長くなり、完食できないことはないのか?も気をつけてヒアリング
したい点ですね

教えてもらったことを一夜漬けですが勉強して初日の指導では
テンパラずに行えました。予約は3月までいっぱいです。
しっかりと依頼にお応え出来るよう今年はこの2大病名に注力して
指導スキルを磨いていきたいと思います。

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

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