食事療養のサポートを現場から発信

ムース食から刻み食へ

こんにちは。北摂管理栄養士の島田です。

桜の季節ですね。昨日、京都にいったときに夜桜を堪能してきました。

 

さて、今日は一ヶ月半前から嚥下・咀嚼サポートサービスをご利用頂いているOさまのお話です。肺炎を患い、入院されたのをきっかけに病院ではムース食を召し上がられていました。入院中に全粥を食べたところむせてしまい、退院後の自宅でもムース食を食べてくださいと指導を受けていました。

担当のケアマネジャーさまから

「明日退院なんですが、ムース食って用意してもらえますか?」とご相談をいただき、事務所にあるムース食のサンプルを20種類ぐらいもってご訪問にお伺いさせていただいたのが一ヶ月半前です。

商品の取り寄せには1週間以上かかるため、それまでは当面お持ちしたサンプルで急場をしのいでいただくことになりました。

退院後、すぐにデイサービスにもいかれるようですがデイではムース食は対応できず、ミキサー食を用意してもらいことになっていました。

奥様からは

「入院していた間はムース食だったけど、ずっとこれを食べないといけないのかしたら、入院前は少しむせてはいたけど普通に食事できていたのに。」

と、これからの食事用意を考えると大変だわという雰囲気が・・・そこで

「咀嚼や飲みこみを一度診察してもらってください。診察されて大丈夫でしたら少しずつ形のあるものを食べられるようになるかもしれませんし」とお伝えしたところ

「どこで診てもらったらいいのかしら」というので

「歯医者さんで診てもらえますよ。一度、今見てもらっている歯医者さんに相談してみてください」とお願いしました。

その後、診断をお聞きすると

「刻み食にとろみをつければ大丈夫といわれた」とお聞きしたのですが

「でも、どの程度の刻み食にとろみをつければいいのかわからないし、心配」と食形態を変えることに不安をお持ちでしたので、私の方から一度先生にお聞きしたところ

「はーと&はあとの刻み食なら大丈夫です。」とご指導頂き、先週から夕食だけ刻み食をお持ちして、ご自宅で奥様がとろみをつけてお食事をしていただくことになりました。

最初はムース食でしたが、少しずつ形態のあるものに移行され、ゆくゆくは普通食を食べていただけたらな。と思っています。

 

P.S

嚥下レベルを診断いただいたのは、口腔ケアの社内勉強会に来ていただいた小谷先生です。Oさまの通院されている歯医者さんでは診断できず、小谷先生をご紹介いただいて診察にいかれたそうです。

 

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

 

 

 

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