食事療養のサポートを現場から発信

しっかり噛もう!

こんにちは☆北摂管理栄養士の大都です(^^)ノ

4月も後半になってもまだ肌寒い日が続いていましたが、ようやく暖かくなりそうな今朝の天気です☆

先日とあるケアマネージャーさんから相談の℡がありました。

30代男性、糖尿病。糖尿病の父親との父子家庭。

『男所帯だから料理はほとんどしないのよ。毎日お父さんが仕事帰りに△△△△弁当でお惣菜を購入してそれを昼、夕食べていて。惣菜を買う時の注意点なんかも伝えて欲しいんやわ。HBA1cが13.7 血糖値は342 インスリンはどうしても父親が納得せずに服薬のみ。なんとか下げないとアカンのよ・・』いう相談でした。

男性はコミュニケーション能力は問題ないのですが、記憶することが少し苦手な、軽度の精神遅滞がある男性です。身長154cm体重128kg。

ケアマネージャーさんと訪問看護の看護師と3人で自宅へ訪問。さっそく普段の食事内容をヒアリング。

主食の摂りすぎはなかったのですが、ほうれん草以外の野菜は嫌いなようでサラダといえば、ポテトサラダとマカロニサラダ。肉団子が大好きだということで毎日30~40gほどの大きな肉団子を4ヶ。牛乳は毎日300cc以上(1ℓが3日で無くなるよう)他、ハンバーグやジャーマンポテトも良く食べるようでした。

ほうれん草の胡麻和えやハンバーグ、肉団子といったやわらかいものばかり食べていると噛む回数も増えません。

しっかり咀嚼してもらうよう歯ごたえのある野菜を食べるよう指示。

すると、お父さんが『嫌いやから食べるかなぁ・・』と不安顔

『きんぴらや海藻サラダ、キャベツの千切りなどしっかり噛めるものを用意してしっかり顎を使いましょう。顎使うと顎まわりのたるみもすっきりすると思いますよ。まずは手軽に買えるキャベツの千切りを毎食、一番に食べてみましょうよ。』

とここはさすが30代若い男性。外見も気にする年頃。しっかり噛む約束をしてもらいました。

お父さんにはポテトサラダとマカロニサラダは重ねて買わないこと。(ポテトサラダもマカロニサラダも野菜サラダと思っている方が多いのですが、違います!じゃが芋もマカロニも炭水化物で、ご飯と同じ仲間です。)

肉団子は毎日買わず、間隔をあけること。牛乳は1ℓを5日で飲むよう、使っているコップを小さいコップにしてもらうこと。(大きなコップを使用していたので)キャベツの千切りを買ってくること。料理は全くしないため、届く食事の量を目安に盛り付けることを約束してもらいました。

運動はしっかり歩いていて、歩き過ぎる位歩いていて1日13000歩~18000歩も歩いていました。これには3人で膝の故障を心配したのですが、問題ないようです。

翌日、△△△△弁当のホームページからお惣菜の写真入り資料を作成。避けるお惣菜と購入する時の注意点を書き込み、訪問看護の看護師さんへお届け。お父さんに届けてもらうようお願いしました。

はーとの栄養指導は最終的には自分で(自宅で)管理してもらえることが目的。

今回はお父さんにお惣菜を購入する際の意識(バランス)をしっかり覚えてもらうことがポイント。そのお手伝いが私の役割です。

次に3人で訪問するのは5月。少しでも体重とHbA1cが下がっていることを期待しています。

 はーと&はあと 管理栄養士 大都宏子

 

 

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