食事療養のサポートを現場から発信

胃切除後の在宅療養

こんにちは、北摂管理栄養士の島田です。

10月になってもまだクールビズの服装で出勤しているありさま。さすがに半袖はなくなりましたが、まだまだ日中は暑く上着の出番はもう少し先のようです。

デイサービスの前の畑ではやっと稲刈りをされていました。はあと米は今年も美味しい出来のようですが、実家からはまだ新米が届きません・・・あと少し残っている古米を早く処分して新米を楽しみたいと思います。

さて、先日、病院でご相談をお受けしたK様(60歳代、男性、一人暮らし)。退院後の食事療養のため配食サービスをご希望いただきました。

これまでは自炊で食事はされてきたようですが、糖尿病をお持ちです。しかし、食事は気にせず、お酒・たばこも好きなK様。今回の手術入院ではもちろん、それらは絶たれ胃も全部摘出されたことで消化力が低下している状態での面談でした。

入院中に16kg体重が落ちて現在60kg(身長は165cm)。担当の先生から一度に沢山食べないようにと厳しく指導を受けられ五分粥200g盛りを半分程度食べるのが1回の食事量でした。おかずも半分ぐらいしか召し上がられません。(面談時のご本人はとても元気に応対していただけましたが術後ということもあり、少しの食事量で済ませている感じでした。病院の担当管理栄養士に摂取カロリーを教えてもらっても600kcal程度しかとれていないと助言をいただきました)

退院後も一度に沢山は食べられないと思うが、できれば3か月ぐらいでは普通食に近い食事を食べられるようになるまで回復したいとの目標があり。その期間だけ配食でお世話になりたいとの申し込みです。

胃を全部摘出された方で3ヵ月で全快された方を僕は知りませんが、少しでも早く普通食を食べられるようになりたいとの思いはよくわかります。

ご自宅に戻られても頻回食を実践してもらいながら、こまめにカロリー摂取ができる間食もお勧めしました。入院前は血糖状態が悪かったようですが減量効果によるのか現在は内服なしで血糖も100以下で収まっているようです。

出来るだけよく噛んで消化負担を軽減してもらうようお話しましたが、K様すでに歯が何本か抜けていて咀嚼は少し大変そうです(糖尿病からも合併した歯周病が原因でしょうか)それでも、「よく噛んで食べるようにする」と約束していただけました。

在宅復帰後、少しでも早く美味しい普通食が食べられるようサポートしていきたいと思います。

 

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

 

 

 

 

このブログを購読する

管理栄養士プロフィール

  • 大都 宏子
  • 島田 天心
  • 小山 祐子
  • 磯好 幸枝
  • 竹本 敏美