食事療養のサポートを現場から発信

気づけなかった誤嚥性肺炎

こんにちは☆北摂管理栄養士の大都です(^-^)ノ

もう11月。今年もあと2ヶ月です。早い、早すぎる(ーー;)

7月終わりから関わり出した、Mさま。70代の糖尿病の女性です。調理師だった息子さんを亡くしてから食事療養ができなくなり、軽い精神疾患もあります。

身長143cm、体重85.4kg。

体重が増加しすぎて、ご自分の足でご自分の身体が支えにくくなり、減量がなんとかできないかと、ケアマネージャーさんから相談があったのです。

ご自宅の玄関から門扉までの階段が危ないというわけで裏口から入ってお部屋からお邪魔しました。

人見知りも激しい性格なので、もちろんケアマネージャーさんも同席です。

階段の登り下りどころか、立ったり座ったりもかなり危なっかしい。特に座る時は「よっこいしょ」ではなく、ドサッと座る感じなので、ひざやら腰やらにかなりの衝撃が・・

普段の食生活をヒアリングすると、寝る前に菓子パンなどを食べていることが発覚。夕食の時間が早すぎて寝る前には空腹になっているのだとか。

ご本人さまも、さすがに足元が危ないことに、なんとかしないと・・・って思っておられたので、夕食の時間は17:00と決め、夜寝る前の菓子パンは辞めると約束してもらいました。

9月、ケアマネージャーさんのモニタリング訪問に同席をさせてもらって、面談。体重は81.7kgまで減量。

夕食前の菓子パンは止めたこと、朝食も菓子パンを食べていたのを食パン5枚きり1枚に決め、間食も止めたと。買い物はヘルパーさんが行かれるのですが、お菓子類を一切買ってもらわないようにしたというのです。

すばらしい改善です。-3.7kgの減量。おなかまわりがすっきりした、太ももの上げ下げが少し楽になったとご本人様も大喜び。訪問看護のスタッフも大喜び。なんせ、入浴時に浴槽をまたぐことがおひとりでは大変だったのです。

少し痩せたおかげで浴槽をまたぐのが楽になったとご本人様も自覚があり、これにも大喜び。

まわりが良かった、良かったと喜び・・さらに10月に訪問すると体重は79.6kg。-2.1kgの減量。

座ったり、立ったりが楽になったと喜んで頂き、食事の方も前向きに取り組まれており、糖尿の数値も主治医の先生からは褒めて頂いたと喜んでおられました。

その2日後、体調不良で緊急入院となりました。理由は「誤嚥性肺炎」

まったく、本当にまったく気づかなかった・・・

2日前に訪問した時も

「(お届けする)食事は美味しいし、量もちょうど良いので完食です。」

と元気よくおっしゃっていたのに・・

残念です。はーとのお弁当は昼、夕食を毎日お届けし、完食してもらっていたのに・・・

気づくべき前兆があったのかもしれませんが、残念ながら気づけず・・・・

減量に喜んでいた影にひょとすると、前兆があったのかもしれません。

Mさまがご退院されるまでに、もう少し勉強したいと思います。

はーと&はあとライフサポート 管理栄養士 大都宏子

 

 

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