食事療養のサポートを現場から発信

息子の鑑

こんにちは。北摂管理栄養士の島田です。

寒さがだんだん厳しくなりビールよりも熱燗欲しくなる季節。栄養指導にこられる方から、「焼酎水割りからお湯割りにかわった」と聞くと季節の変化を感じてしまうのも整形外科ならではの指導風景でしょうか。

さて、そんななか、先日新規の指導にこられたO様(70歳代、女性、独居)

整形外科での指導は男性なら高尿酸血症(痛風の方)、女性では脂質異常症が多いのですが、O様への指導依頼内容は高尿酸血症!珍しいケースです。

先生からも「女性で痛風なんて珍しい、あなたで二人目ですよ」と言われてしまったようで「なんだか情けなくて、今日はしっかりお話しを聞きに来ました」と前のめりで指導内容を聞いていただきました。

男性の場合は、肥満、ビール、野菜不足などが原因としてヒットしやすいですが女性の場合は、それらの要因が原因とはならない場合が多くヒアリングが慎重になります。

O様の場合も肥満、野菜不足は見られず、ビールも少量飲まれていましたが許容量をオーバーするほどではありませんでした。

ヒアリングを進めて、原因を1.水分不足気味、2.じゃこなどの魚介類の摂取過多、3.果物の過食にスポットを当てて、それを少し控えてもらう食生活をご提案しました。(果糖のとりすぎも尿酸を上げる要因なんですよ。非常にまれですけど、果物好きの女性には要注意です)

お話を勧めながらメモをとるO様、お聞きすると東京で一人暮らしをされている息子様も同じ痛風もちであることが判明。「今日教えてもらったことは息子にもおしえなきゃ!」と親心ですね。

よくこちらには帰郷されるのですか?とお聞きすると建築現場関係の仕事らしく年末は忙しくなるのであまり帰ってこられないようです。さみしいですね~と続けると「でも、毎日1時間電話で話していますから」と笑顔に。

え!?毎日ですか?

「そうなの。毎日仕事のこととか、色々その日あったことを電話してくれるのよ」と、O様からじゃなく必ず息子様から毎日ホットコールがあるようです。

すげぇ~。毎日1時間って。ラブラブですね。息子の鑑みたいな人ですね。僕はとても無理ですよ~

「職場でも、ばかにされてるみたいなの。『お前マザコンやなって』、でも

『そうや、俺はマザコンやねん』って言い返してるんですって」とさらに満面の笑み(^^)

僕もO様の息子さんを見習います。とお答えし指導を終えました。

(もちろん、そのあと電話もメールもしておりません。親不孝な息子です)

便りがないのは・・・です。今年もあと二か月を切りラストスパート。、患者さん、利用者さん、そして自分もよい健康状態で2013年を締めくくりたいと思います。

 

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心 

 

 

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