食事療養のサポートを現場から発信

脱!刻み食~まずは刻み食の提供から

こんにちは。サロン管理栄養士の柴田です。

寒くなってきましたね~!週末は本格的に寒くなるようですね。

風邪をひかないように手洗いうがいを徹底していきましょう★

 

さて、12月に入り、新しいご利用者様が増えており、

少しずつ活気付いてきています。

90歳、男性、要介護Ⅱの方です。

誤嚥により1か月ほど入院していた方で、

退院後は「きちんとお食事の見守りをしてくれるデイで過ごしてほしい」というご家族様の意向により

はーとのサロンに来てくださることになりました。

サロンでは「脱刻み食!」をコンセプトにしておりますが、

実は刻み食レベルの食事を召し上がる方はこの方が久しぶりです。

ご家族様からも「刻み食にとろみをつけたものを提供してほしい」というご意向もあり、

ご本人様に適した食事形態を探るためにも、

まずはサロンでも刻み食にとろみをつけたものを提供させていただくことにしました。

主食は全粥、水分摂取はお茶ゼリーを提供させていただいています。

「刻み食+とろみ」といっても、どのくらいの大きさの刻みが喫食可能なのかどうかもまずは手さぐりから開始です。

 ご自宅でのとろみの付け方や召し上がっているお食事の大きさなどヒアリングして

それをもとに提供してみることにしました。

ご自宅では、やわらかく調理されたものを細かく刻んで提供、もしくは

ユニバーサルデザインフード区分2「歯茎でつぶせる」程度のレトルト商品を召し上がっていただいているとのことでした。

とろみのつけ方については、一度ご家族様に実演していただきました。

「目分量でとろみをつけています」とのことでしたが、見せていただいたところ

「ポタージュ状」程度のとろみがついていることがわかりました。

 

実際にサロンでお食事を提供してみると、

とろみが少ないと食べにくかったり、離水が多いとむせる傾向にあったりと

いろいろなことがわかります。

また、唾液でお食事が分解され、離水してしまうため、

安全に食べていただくためには小分けのお皿に盛り付けながら召し上がっていただくという工夫も必要です。

 もちろんサロンでは「脱!刻み食」をコンセプトにしているので、

今後は刻凍結含浸法を使用した見た目が刻まれていないけれどもやわらかい食事の提供にもステップアップすることを視野に入れて検討しています。

 

このご利用者様がサロンを利用されてからまだ1週間程度ですが、

日々いろいろな表情を見せてくださいます。

私たちも勉強になることが多いです!

 

「脱!刻み食」を目指して、ご利用者様と一緒に成長していきたいと思っています。

サロン管理栄養士

柴田満里子

 

 

 

 

 

 

 

 

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