こんにちは。東京管理栄養士の六波羅です。
梅雨の明けた先週末、高尾山へ行ってきました。
ミシュランガイドに三つ星が燦然と輝く高尾山ですよ。
ケーブルカーで一瞬で山頂到着なんてもったいないじゃありませんか。
そう。ランナーは当然、走って登るのです!
(・・・さすがにキツイので、結構歩いちゃったけれど)
暑くて参りましたが、そんなものは時折現れる絶景でチャラです。
今回は、私が大切に読み返している本をご紹介します。
↓ 漫画です ↓
「友人の漫画家が管理栄養士について描いてるので、是非読んでみて♪」
と、私の友人が貸してくれたのがこの本でした。
メーカーから病院の管理栄養士に転職した小西麦子と、
彼女が担当する患者さんとの15話のエピソード。
様々な疾病における食事療法のポイントとともに、
病院管理栄養士の業務についても描かれます。
文字ばかりの資料なんて読む気にならないという患者さんにも、
漫画ならストンと入ってもらえそう。
管理栄養士とは何ぞや?と思っている方にもオススメしたい。
何より病院での勤務経験がない私自身、
漫画から勉強させて頂いたことがたくさんありました。
しかし、私がバイブルとまで言い切るのは、他に理由があります。
私が管理栄養士として座右の銘としている言葉、
「食べることは生きること」
この言葉が、物語のカギとして記されているからです。
私事で恐縮ですが、私は、大学入試の直前に父を亡くしました。
殆ど食べ物を受け付けなくなっていた父でしたが、
最後の入院の前夜、母がほぐしたカニの身を食べました。
立つのもやっとの身体をダイニングテーブルで支える、
父の震える左腕と後ろ姿に、生きたいという執念を見たような気がしました。
食べることは、生きることそのもの。
私の進むべき道は、あの晩に決まったのだと思います。
私が目的を見失いかけた時に、必ず読み返す本になる筈です。
私と同じ信念で頑張る麦子に励まされ、よし、今日も東奔西走だ!
なお、『ホスピめし』をこの場で紹介するにあたり、
作者の野崎ふみこさんにご快諾をいただきました。
この場を借りてお礼申し上げます。
ちょっと重たい話題も挟んだので、お口直し。
高尾山の標高は599.03m(三角点は599.15m)だそうですが、
実に惜しい、大台に1m足りない。
誤差の範囲だよねえ、オマケしてあげればいいのにねえ、
なんて言い合ったけれど、
そういうわけにはいかないんでしょうね。。。。。。
東京いなげや 管理栄養士 六波羅 美幸