食事療養のサポートを現場から発信

口から食べ続けることへの支援

こんにちは、サロン管理栄養士の末藤です。

 

朝晩は本当に寒くなってきて、窓を開けて寝ていると寒さで起きてしまうことがある今日この頃、体調崩されたりしていませんでしょうか。



季節の変わり目での体調の変化にご注意を!!


サロンをご利用していただいているM様


利用開始前の退院時カンファでは常に吸引が必要で窒息や誤嚥のリスクがあるとのことで、デイサービス利用時にも吸引を必ず行うとのことで利用が開始されました。


入院中の食事形態は主食は全粥、副食は極刻みにトロミあんを混ぜ合わせた状態で提供がされており、自己摂取半分と食事介助半分という形でした。


サロン利用開始時には凍結含侵法を用いた食事形態でトロミあんを準備して食べていただきました。


今までは何を食べているかわからない状態での食事が、形のある状態のものを確認してもらい目の前で食べやすい状態につぶしての提供という形をとりました。


痰がとても多く出ていたので、食事中にも痰が絡んで飲み込みがスムーズにいかないところがありましたが職員がついて注意しながら一部介助を行っていました。


サロン開始から1ヶ月が経つ頃には、在宅生活で座位で過ごすことが多くなったせいか痰の量がどんどん減っていき毎日の吸引が必要ない状態まで回復され、それに合わせて食事摂取もスムーズに行えるようになってきました。


摂取状態が良好になって食事形態も凍結含侵法を用いたものからサロンで調理しているやわらか食にアップし、リウマチによる手指の変形で上手く食具が使用できなかったのがサロンでのリハビリもあってか手の開きがとてもスムーズになりしっかりと食具を使用できるようにもなってきました。


またサロンで他の利用者様とのコミュニケーションを取ることによる発声や口腔リハビリ等によって舌の動きの向上も食事摂取状況の改善に繋がったのだと思います。


少しでも安全に口から美味しく食べ続けていただく為に、できる限りの支援を行って参ります。




サロン管理栄養士 末藤

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