こんにちは。東京・管理栄養士の六波羅です。
タイトルを見て、ネガティブな(?)感想を抱いたのは、
家族から、医師から、あるいは移動を続ける自身のベルト穴から、
痩せなさいと指令を受けている方でしょうか。
生活習慣病の相談を受けることが多かった、かつての私にとっても、
体重増加=ネガティブなこと、でした。
その女性がしばしば口にする台詞は、
「どうしても食べられないのよ」
私にも、日々食事を届ける配送員にも繰り返しおっしゃいます。
体重もどんどん減り、とうとう33㎏にまで。
このままではいけないと思い、ご自宅へ訪問しました。
実はこの女性には、少し前にもアドバイスしていた事柄がありました。
ドラッグストアで手に入れやすい、少量かつ高カロリーの栄養補助食品を取り入れること。
このアドバイスは、女性には適していなかったと、
玄関に入ったとたんにわかりました。
部屋の隅に、飲みきれずに余らせた補助食品の箱が2段も積んであったからです。
私...「ごめんなさい、お好きじゃなかったですよね...」
女性...「違うわ、私の舌が悪いのよ、何を食べても美味しくなくて。
でも、冷たいものならなんとか。カップアイスを何回かに分けて食べてるの」
私...「居酒屋メニューに、バニラアイスに黒蜜ときな粉をかけたものがあって、
それがとても美味しいんです」
女性...「へえ、初耳だわ。やってみようかしら」
それから数週間経ち、配送員から報告がありました。
女性はヘルパーさんに頼んで、
黒蜜と、数種の豆のブレンドきな粉を買ってもらい、
ヨーグルトに混ぜ、毎日毎日食べてくださったそうです。
すると、体重が3㎏も増加。
体重が増えた!
嬉しすぎてバンザイ三唱\(^o^)/
体重が増えたことばかりでなく、
アイスをヨーグルトにしたり、ブレンドきな粉を使ったりと、
工夫をしてくださったのがとても嬉しかった。
私のアドバイスを、より実践しやすく自身で考えてくださった。
とても大切なステージの変化です。
この仕事をするようになり、
食べられない悩みを持つ方が多いことに衝撃を受けています。
食べることは生きること。
食べる喜びを持ち続けるための方法を、
利用者さまと共に見つけていきたいと思います。
さて、秋も深まり、マラソンシーズンとなりました。
10月最後の週末は、21.0975㎞を走るハーフマラソン大会でした。
ハチ公のように忠実なワタクシ(笑)、
コーチから無茶振りされたハイペース指令を律儀に守り抜き、
1時間50分50秒でゴール。疲れました...
11月はいよいよ、勝負レースのフルマラソンです。頑張るぞ(^^)b
東京いなげや 管理栄養士 六波羅 美幸