食事療養のサポートを現場から発信

『そんなこと言われたの初めてよ』

こんにちは☆北摂管理栄養士の大都です(^^)ノ

梅雨とは言え、今年の梅雨は雨降りの日が続かず適度に梅雨の中休みが入りありがたい梅雨です(^^;

先日訪問したOさま。吹田市在住の60代の女性。

25年前にリウマチを発症してから、薬の副作用か腎機能が悪化。このままでは透析導入と言われた方です。

退院後、2週間のショートステイを経て自宅へ帰ってこられました。

ベットで横になっているご本人様の枕元で面談スタート。

聞けば入院中もショートスティ中も出された食事は食べていなかった様子。

牛乳、うどん、ヨーグルト、ヤクルト、パン・・・・程度しか食べていない。

こんな状態でお弁当をお届けしたところで食べられるのか?

無理よね、きっと・・・と思いながらも、血液検査からみる腎臓の状態、腎臓の働き、腎臓に優しい食事とは何ぞや、といった話をし・・・

『というわけですが、お弁当食べらますかね?』

『あまり食べたくない。食べなアカンのはわかっているけど・・・』

ここで私がした話・・・

『牛乳、ヤクルト、パン、うどん・・・あまり噛みませんよね。Oさん、自分の歯はどれだけあります?』

『全部自分の歯です。』まだ60代ですもんね。わかってて聞きました(^^;

『せっかく自分の歯があるのに使わないと勿体ないですよ!顎も使わないと筋肉が脂肪になって顎まわりから弛みます!それから、口回りにある神経も刺激しないと脳も退化しますよ!噛まなきゃ、噛まなきゃ!』

続けて、『リハビリも頑張ってされてますが、筋肉になる蛋白質も食べないと、リハビリの意味ありませんよ。』

『それでかぁ・・リハビリしてもいっこうに良くならないの。』とボソッと。どうも実感があるようです。

『そう、リハビリしても効果あがりませんって!顎のリハビリと思って、噛んでください!』

『まだまだ60代、ベットで横になってる場合じゃないですよ。』少々強引ですが

どうにか何か食べて貰わないと、ますます腎機能悪化がスススム・・・

『そう・・・・、顎も歯も使わないとねぇ。そんなこと言われた初めてよ。頑張って噛んでみます。』

食べてくれる気になった!

『とにかく、全部食べなくていいですから、食べられるものだけ、食べられる量だけでいいので食べてくださいね。リウマチも大変ですけど、少しでもベットに横になる時間を減らせて、お出かけできるようにならないとね。』

『頑張って食べます。』その気になってくれて良かった☆

その後、ご主人に

『食べてるかどうか、確認のお電話しますね。』と伝えたところ、

『確認か?アンタ怖いなぁ』と苦笑いされましたが(^^;

まだまだ、60代。そんなベットで横になっている場合ではないですからね。

食べられないOさまへのアプローチ、始まったばかりです。

はーと&はあとライフサポート 管理栄養士 大都宏子

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