食事療養のサポートを現場から発信

もっと早く出会いたかった~忘れられない男性~

こんにちは。京都管理栄養士の山村です。

暖かい冬ですね~楽でいいですが、四季は大丈夫かな?と思ってしまいます。

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私達はーと&はあとの管理栄養士は、「食事療養が必要!病院の先生から指示が出た!

飲み込みがしずらくなっている・・・退院したばかりで、自宅ではどのように用意いしたらいいのか・・・」

などなど、あらゆる「食」のお困りごとのご相談にのっています。

そこで、まずご自宅へ訪問して面談させていただく事からスタートです。ご自宅にあがらせて頂くので

生活環境や家族構成、性格や趣味まで垣間見れます。そこがとても食事療養やサポートをさせて

頂く上でとても重要なキーとなります。色んな人生があり、勉強になる事ばかりです。

仕事なのですが、初回面談は私の趣味のごとく楽しいです(怒られそう・・・)ですが、何とかお困りごとを

解決や改善に向かってもらわないといけないので、ここからがあの手、この手を使って、頭を使って、

がんばってます。

どうしても、忘れられない初回面談がけっこう多数あります。

はーと&はあとに入社して1年目ぐらいだったと思います。よく連携をとらせていただいて、食事療養の必要な方の

ご紹介も多数頂いているケアマネージャーさんからの依頼で、「糖尿病で、男性、独居。いつものように

訪問してサポートしてあげてね~私は(ケアマネージャー)その日は別の訪問があるし宜しくね☆」と。

「あ!ちょっと重症よ!」と。

「お任せください、了解しました!」

とその男性の自宅に訪問しました。部屋は真っ暗で、奥から暗めな声が・・・

入ると、ベットにちょこんと腰かけられてました。糖尿病になった経緯等をヒアリングしました。

60歳前半にして、両目失明、右足切断、腎機能も悪くなり人工透析中でした。

糖尿病の三大合併症をすべて患ってられました。この男性は、口調はぼそぼそとした感じです。

が、最後に少し力を込めて「私はこんなんでも生きなければならんのや!」と。

私に何ができるだろう・・・もっと早く出会いたかった!

自宅を後にし、バイクにのり走りだすと、なぜか涙が止まりませんでした。

10年以上前ですが鮮明に私の心にというか瞼の裏に張り付いている感じです。

食事療養は1日も早いスタートと継続が重要です。

早く出会い重症にならにようにする、「食」の大切さを伝える!具体的に解決するよう導く!が私の仕事です。

今年も残すところ少なくなってきました。来年も1人でも多くの方のお役に立てるよう

がんばりたいと思います。宜しくお願い致します。

はーと&はあと 管理栄養士 山村 豊美

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