食事療養のサポートを現場から発信

あと2年延してほしい

こんにちは。京都管理栄養士の島田です。

暖冬の今年、雨も少なく訪問も楽で嬉しい限りです。心なしか利用者さんも元気な気がしますが、やはり風邪とノロウイルスは流行しているので手洗い・うがいには気を付けたいと思います。

さて、先日茨木・高槻のケアマネジャーさん達(介護職の皆様方も含めて)とバス旅行に行ってきました。恒例のツアーで今年は丹波篠山へ!

美味しいランチを堪能してきました。

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有名な小西パンも購入しました。

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こんな、美味しい食べ物が簡単には食べられない方々がおられます。

それは腎臓病で食事療養をされているD様(80代、女性、独居)

病院の先生から「腎機能は14%しか残っていない、透析の準備が必要」

と言われてから、ご相談を受け、現在は塩分蛋白質調整食を定期利用しながら療養されています。持病からくる手のしびれもあり食事の用意はできても自炊はできず、ただ昼夕配食を利用しては料金負担が大きいとのことから、腎臓病用の低蛋白米やレトルト食品などを利用して1日1食は配食、もう1食はレトルト商品を組み合わせて食事療養をされています。

コンビニでたまに買う、ブラックコーヒーSとフライドポテト(塩ぬき)と月一回ご家族での外食が日々療養を頑張っている自分へのご褒美です。

毎月検査も受けて腎機能の推移を確認していますが、14%から11%、11%、11%と少し落ちてからは横ばいをキープしています。しかし、どんなに頑張っても数値が上がらないことに不安が募り、不安が満タンになると

「透析だけは避けたいの。数値がどこまで落ちたら透析しないといけないの?味が薄くて食欲が落ちる。何を食べたらだめなの」とSOSの電話がなります。不安になると喫食量が落ちやすいD様。

「出来る療養はちゃんと出来てますし、大丈夫です。食べない事よりしっかり食べる事を気を付けてください。欠食や粗食が一番危険ですから、食べて下さい。大丈夫です」と20分ほどお話しすると、少し安堵され、最後は決まって

「平均寿命までのあと2年は生きたいから、2年間は透析にならないようにしたいの。お願いしますね」と懇願されます。

「大丈夫です。ちゃんと見てますから」と答えて受話器を置きます

(もちろん、エビデンス的には絶対透析にならない約束はできません。でも透析にならないように療養が出来ているのかをしっかり見続けることはできます)

あと、2年!D様と約束した期間。ご家族との外食の楽しみを残しながらしっかりと療養が継続できるよう見守りっていきたいと思います。

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

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