食事療養のサポートを現場から発信

たんぱく制限40g以下を目指して

こんにちは、京都管理栄養士島田です。

やっと暖かくなってきましたね。なぜか今年は花粉症の症状があまりでません。免疫力が高くなったのか、低くなって反応が悪くなったのか・・・体調管理が特に必要な季節ですね。

先日TVでも、気圧・気温の日内変動が激しいときは頭痛・めまい・体調不良に加えて熱中症などにもかかるリスクがあがると放映されていました。予防の基本はやはり3食しっかり食べる。睡眠をとる。規則正しい生活をする、だそうです。基本がなかなかできないのが現状ですが、皆様、気圧・気温の変動にはお気を付けください。

さて、前々回のブログに登場していただいたK様。3週間ほど実家に戻られてからまた京都での自宅療養が再開されました。

実家に戻られて色々忙しくされていたのでしょう。最近の検査では尿素窒素が90超えまで上がっていました。腎臓の働きは推算では3%しか残っていません(でも、毎日2Lぐらい尿が出て、検査でも電解質バランスに異常はなく、まだ透析導入は見送られています。K様の強い意思により)

尿素窒素が上がらないようにしたい。とのご相談を受け、蛋白質をこれまでは40~45g以下で管理していたのを、厳格に40g以下にコントロールすることになりました。

当初は昼夕、弊社の腎臓病対応食をご利用でしたが最近は実家に戻られたときに利用されていた冷凍の腎臓病対応の食事(他社)を昼に食べられ、夕食を弊社の食事を利用して療養されています。昼はおかず食のみで蛋白質9g摂取されていました。

朝、昼、夕と間食の食事を聞き取り、カロリーは約1600kcalを摂取できていました。後は蛋白質をどう抑えるか。

ご提案させてもらったのが、キッセイ薬品工業の低蛋白米です。ご飯の蛋白質をほとんど除去して作られているため、ご飯1膳約200gに含まれる蛋白質5g程度を制限することができます。

1膳ずつパックになっているものもありますが、K様から

「昼夕とも低蛋白米にするから炊飯米で買って、自宅で炊くわ」と即決され、その場ですぐ通販で購入。翌日には配達されるとのことから、弊社のお食事も翌日からはご飯付からおかず食に変更(3月から栄養コントロール食でもおかず食のみがスタートしています)総蛋白質摂取量を30~35g程度に控えるプランに変更して療養を継続していただくことになりました。

蛋白質が減る分、カロリー不足にならないよう間食や喫食量もこまめに確認しながら透析導入を延せるよう(K様の意思としては透析にならないよう)サポートしていきたいと思います。

※下の写真は某ホテルのカフェで食べた、カゼイン、バター、グルテンフリーの今が旬のレモンのタルトケーキです。最近のホテルのカフェでは最新の健康管理に配慮したケーキが提供されてるんですね。普段ケーキは食べませんが、美味しくいただきました。(カゼイン、グルテンフリーでケーキって作れるんですね・・・勉強になりました。あとレモンて今が旬なんですね、それも勉強になりました)

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はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

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