食事療養のサポートを現場から発信

性格別指導のアプローチ

こんにちは、カスタマーセンター管理栄養士の島田です。

急に暖かくなってきました(というか暑い)。こたつを閉まって室内にスペースができ、少しすっきりしました。

さて、先週久しぶりに糖尿病療養指導士のセミナーに参加してきました。

今回は、京都医療センターの坂根先生(生活習慣病予防指導では有名なDrですよね)の研修会で、性格別指導のアプローチでした。

ユングの性格診断に基づき、性格思考を赤・黄・青・緑の4色に色分け。

【赤】は即断即決タイプだが、気分の波が激しい方

【黄】は自由人で、おおらかだが、こまかいことは苦手

【青】は積み上げタイプでまじめだが、融通がきなかい人

【緑】は平和主義で物静かだが、豹変することがある

とまずは自分の性格をしって(自分は青でしたが)、患者さんのタイプによって、どのように指導アプローチするかをロープレする研修でした。

例題として、1.貴方は旅行会社の乗務員です。そこに黄色の性格のお客様が来店。貴方は会社からハワイの旅行プランを売り込まないといけないノロマを課せられています。どのように提案・アプローチして、黄色のお客様にハワイの旅行プランを売りますか?

2.貴方は病院の看護師です。夏休みを利用して2週間、アメリカに語学研修にいく計画を立てました。そこで、赤色性格の上司に長期休暇を許可してもらわないといけません。どのように上司を説得しますか?

などでアイスブレイクして本題

1.SMBG(自己インスリン注射)している男性。50代、トラック運転手。検査は安定しているが、自己測定をしない赤色タイプ(自分は低血糖にならないと根拠のない自信をもっている)。最近低血糖での意識障害による交通事故のニュースを見た貴方は、自己測定の大切さを伝えて、次回までに測定してもらうよう栄養指導で導かないといけません。どのように現状のヒアリング・本人の認識・情報共有・目標設定・行動計画を作りますか?

グループで患者役・コメディカル役にわかれて、赤色・青色・黄色・緑それぞれの意見を出し合ってゴール設定。最後は会話形式に仕上げて全員の前で即興コントで発表までしました。

本題は全部で8例ほどあり、どれも難渋なケースではありましたが、患者様をカラーにわけることでアプローチの仕方・言葉の選択・モチベーションの上げ方を各グループが試行錯誤して、とても面白かったです。

カスタマーで電話をうけていると、それぞれにお客様によってカラーや個性があるのは当然ですが、性格別に対応や提案方法を考えたことはなかったので新しいスキルをみにつけるきっかけになりました

(新しい指導方法が日々生まれているものですね。自己のスキルアップのための情報収集を怠っていたと反省です)

とても面白い研修内容だったのでカスタマーのメンバー間でも時間ある時に共有していきたいと思いました。

※ユングの性格診断について補足

性格のカラーは常に単色でなく、相手によっては自分も赤になったり、緑になったりするシチュエーションが発生するようです。ペルソナですね。

セミナー会場近くで食べた

淡路カレー

淡路カレー.JPG

(淡路産玉ネギをふんだんに使用した絶品カレーでした)

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

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