こんにちは、京都管理栄養士の島田です。
オリンピック、酷暑、豪雨、長雨が重なるまれな夏も終わりに近づいてきました。
残暑を惜しむ暇もなくばたばたと、さらに感染予防の日々ですが
先日そんな中、懇意にしていただている地域包括支援センターの所長より
「キャラバンメイトの研修をうけて」とオファーをいただき、受講してきました。
※キャンラバンメイトの詳しい情報は、皆さんでお調べください。
認知症サポーター養成講座を何度か受講して、オレンジリングを複数持っておりましたが
今回の受講で、サポーターを養成するキャラバンメイトに昇格しました。
研修では、あらためて認知症について勉強し、大変刺激になりました。
また、自分が講師として実施するにはどのような場所で、対象をどう選定して、どんなツールを使って講義をするか具体的な計画書まで作るところをグループワークを通して立案し、今後は年に10回は講義をしないといけないミッションが自動的に課されました。
※ブログを見て認知症サポーター養成講座をご希望の方おられましたら、是非ご相談ください。
さて、研修で得た認知症に関する情報を少しだけお伝えさせていただきます。
(研修が高槻市で行われたため、統計は高槻市のみのを含みます)
2020年時点で、認知症の方は約300万人弱と推計されています。
ちなみに高槻市では人口35万に対して、高齢化率29.2%、高齢者の15%が認知症といわれているので約1万5千人余りが認知症があると推計できます。
(75歳以上の5人に1名、80歳以上の4人に1名、90歳以上の2人に1名、100歳超えたらみんな認知症ともいわれています)
昨年来、コロナ禍による自粛自粛で、うつを発症する方も多く、認知症と間違われやすい方も増えてきているようですが、うつと認知症は別もののため、臨床的特徴を踏まえて対応をする必要があるようです。
うつの方の特徴としては、例えば、物忘れをしっかり強調する、質問への答え方が否定的、思考が自責的や自罰的、日内変動がある。ことですが、対して認知症の方は、物忘れの自覚がなく、質問にはつじつまを合わせて答える、作り話をする、思考は他罰的(他人のせいにする)、日内変動が乏しいなど。それぞれに反応が異なるため、リアクションをしっかりとらえて見分ける必要があります。
また、せん妄も認知症と間違われやすい疾患ですが、せん妄は発症が急激で、日内変更も夜間や夕刻に悪化するなどはっきりしていて、症状も錯覚、幻覚、妄想などがみられるため注意が必要です。せん妄は低栄養や脱水でも発症しやすいことから日ごろの身体面や生活習慣を整えることが大切になります。(これは認知症にもいえますね)
かたや認知症では、その症状は中核症状と周辺症状にわけられ、作り話や不安、徘徊、幻視などなどありますが、特に周辺症状は中核症状である認知障害を背景に、不安や混乱から発症するともいわれていて、認知症の方を不安にさせるような行動、声掛け、反応は厳禁です。
認知症の早期発見には長谷川式が有名ですが、時計描画テストといって、10時10分を絵で描いてもらうのも簡易で、その方やご家族を傷つけずに症状を評価できることを知りました。(今度やってみたいと思います)
認知症の方の半分は在宅で生活されています。今後もそれは増えるでしょう、社会での見守りや支えあいがより必要です。配食サービスの利用者はほとんどが後期高齢者です。電話でのやりとりや対話でのご相談でも、つい早口や声が必要以上に大きくなる時がありますが、仮のその方が認知症と診断されていなかったとしても、そのような対応は不安を与えて認知症の周辺症状を引き起こすきっかけにもなりえることを意識して、今後の業務に活かしていきたいです。
最後に、認知症を予防することができない危険因子と、予防することができる危険因子をご紹介
予防できない危険因子:遺伝、加齢、性別
予防できる危険因子:高血圧、糖尿、メタボリックシンドローム、肥満、喫煙
感染も認知症も、生活習慣で予防できることは予防したいですね。
1日研修のランチで食べた汁なし担々麺
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はーと&はあと 管理栄養士 島田 天心