食事療養のサポートを現場から発信

食道狭窄による食欲不振の方の栄養介入について

こんにちは 北摂管理栄養士の樋口です。

 

梅雨のシーズンですね。

スーパーに行くと梅干しや梅酒を作るセットが売られていて、毎年梅酒を作ろうと思いながら一度も作れていないことを思い出す季節です。

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じめじめした季節が続くと食欲も落ちがちですね。

今日は食事がとれずに体重が大幅に減少、体力も低下し要介護認定を受けた方の訪問についてお話したいと思います。

 

70代後半女性

もともと喉頭がん術後の食道狭窄により飲み込みがしづらい状態でしたが昨年末に転倒し頸椎に損傷を負いさらに飲み込みが困難となりました。

初回面談時は「いつ死んでもいい」、「しんどいわ」とつらいお気持ちを訴えられていました。

ただ、ご自宅で最後まで過ごしたいという強い思いもみられました。

 

【初回面談時】

食事内容:コーンスープや市販のレトルトのミキサー食、ミルクパンなど

エンシュアも処方されていましたが飲んだり飲まなかったりとムラあり

食事時間:1食に1~2時間

食事場所:こたつ

 

食事摂取量の聞き取りより1日600kcal程度であり低栄養リスク大。

またこたつで食事摂取されていることから胃の圧迫も見られ食事時間がかかっていると考えられました。

本人様へは、住み慣れた自宅で過ごせるようにお食事をしっかりとり体力をつけましょうとお話しをしました。

栄養計画として、食べやすい食形態・食事姿勢により摂取量UPを図り必要栄養量の確保、ADLの改善を図ることを掲げました。

 

本人様へは

①飲み込みがしやすくエネルギー(約250kcal)・タンパク質(約14.6g)がとれるスムースグルメのお食事を食べる

②食卓で食事を食べる

③エンシュアは1日1本飲む

をご提案しました。

 

2回目の訪問時には、まだ寒いから(3月)とこたつで召し上がられていましたがスムースグルメはお口にあったようで1日1食召し上がられていました。

またエンシュアも1日1本飲む習慣が出来ていました。

 

3回目の訪問では、暖かくなってきたこともあり食卓で食事をとられており、また「食べないと息子にやいやい言われるから」と笑いながら食事以外でもおやつを食べたり、パンにジャムを塗ったり、コーヒーにプロテインパウダーを入れられたりとお食事を工夫されており1日800kcal程度の摂取量となっていました。

 

食事療法は少しずつの前進ですが、訪問時に本人様の笑顔が見られたことが本当にうれしかったです( ;∀;)

まだまだ雨が続きそうですが、今年の梅雨も職場の先輩が作られた梅酒と実家で作られた梅干しで元気に乗り切りたいと思います(^^)/

 

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天橋立のリフトに乗りました。頂上で『かわらけ』というお皿のようなものを少し離れた所に設置されている輪っか(智恵の輪)に投げ、通ると願い事が叶うと言われている「かわらけ投げ」をしましたがかすりもせずとても難しい・・・。お立ち寄りの際は是非チャレンジしてみてください♪

途中出石に寄り出石そばを食べました(*''ω''*)

 

はーと&はあとライフサポート

管理栄養士 樋口 和希

 

 

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