食事療養のサポートを現場から発信

退院後の食欲向上とフレイル予防を目指して

こんにちは、京都管理栄養士の島田です。

急激な日中の温度変化に戸惑う季節になりましたね。そろそろ衣がえの準備が必要そうです。

さて、先月お伺いしたY様、男性(やせ型)のお話です。

夏前から体調不良で入院されていて、3カ月ぶりのご自宅への復帰にあわせて担当のケアマネジャーさんと一緒にご相談にお伺いしました。

入院中に体力が低下し、以前は自炊で食事用意(主に中食生活だったようですが)されていたのですが大変になり、ケアマネジャーさんとしては「いまの状態では外出するのもリスクがある」と判断され、配食を検討されているとのことでした。

お伺いすると、男性の一人暮らしでヘルパーさんに買い物や掃除などはお願いしているようでしたが、毎日の食事用意にはサービスが入れない日も複数日あり、週に4回程度の利用で申込いただきました。

食事への好き嫌いはないようでしたが、配食をとることに抵抗があり、

「自分で用意できる。ヘルパーさんが買ってきてくれたらそれでいいやろ。そんな持ってきてくれても食欲もない」と。

毎日の食事用意ができないご自身の状況をまだ受け入れられていないご様子で、配食サービスを利用する必要性にも関心を示していただけませんでした。

なんとか、ケアマネジャーさんと一緒にまずは数回食べてみて、ご自身でできるようになったら回数を減らす・利用を終了することをゴールにコンセンサスがとれ、利用に同意いただきました。

実はY様、軽度認知症症状も見られることから、新しいサービスや生活習慣への受け入れや理解が難しく、言葉遣いも少しきつい感じでした。

配食スタート後も「持って帰ってもらっていい」とか「やめてほしい」とう申し出もありましたが、回数を重ねるごとにスムーズにうけとっていただけるようになり、2か月継続いただけています。

自由に生活されていた状況から、急な体調不調・体力低下で様々な人と関わらざるを得ないようになったY様にとっては、配食サービスもストレスだったのかしれません。

もうしばらく継続してもらって栄養をしっかりとってもらい、ご自身で買い物や食事用意ができるようになり、食欲の秋を楽しめるよう過ごしてほしいです。

燻製.jpg

地元の燻製専門店にいってきました。

色々な燻製とお酒を堪能させていただきました。

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はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

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