島田天心のブログの最近のブログ記事

こんにちは、カスタマーセンター管理栄養士の島田です。

超大型連休中の合間のブログです。先日、いつもTaBeLu+倶楽部の商品の取り扱いでお世話になっている、㈱シー・エフ・サプライ様のご紹介で、『経腸栄養セミナー 講師 東京医科大学病院 栄養管理科 科長 宮澤靖先生』の研修会に参加してきました。

在宅でも経腸栄養されている方は多いですが、実際はーと&はあとにご相談いただく方は経口摂取が可能な方ばかりの為、経腸栄養管理を担当することはなく苦手分野です。せっかくの機会だったのでゼロから勉強させていただきました。

経腸栄養は商品や形態も多岐にわたり、栄養の含有バランスもメーカーによりさまざまで、しかも経口よりもダイレクトに体に吸収されるため、それによる作用や反作用を丁寧にモニタリングしながら管理しないといけません。病院の管理栄養士さんは日々業務に当たられているので、お手のものでしょうが、不勉強な自分としては講義内容についていくのに大変でした。

特に、経腸栄養開始時に気をつけないといけないことは

リフィーディング症候群だということが一番勉強になりました。

絶食や長期栄養不良状態の体に、いきなり高カロリーの栄養を与えてしまうと低リン血症から意識障害等が起こり、最悪死亡するケースもみられるとのこと。

数日以上絶食等で腸の働きがとまってしまった方には通常の半分程度(1食200kcal)前後の食事量から少しずつ投与して1週間から10日ぐらいかけて本来1日に必要な摂取量をとれるように段階的に上げて行った方がよいようです。

(リフィーディング症候群の詳しい説明は、お暇な時にググってください)

配食サービスご利用中の方でも最近の気温差等で食欲不振になり数日間摂取量が少なくなる方がおられますが、そのような方も腸に食物が入らず活動が鈍っているので、食べられていないからと高カロリーの補助食品をバンバン食べてもらうよりも1日1個程度から少しずつ増やしていく提案をした方がいい場合もあるようですね。

(でないと、大変な事態を招いてしまうかも。やはりアセスメントと選択・提案力がキースキルです)

豚タン燻製.JPG

後輩と飲みに行った先で見つけた、豚タンの燻製、美味しいウイスキーと一緒にちびちび頂きました。栄養投与もお酒も適量を超えないようにします。

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

こんにちは、カスタマーセンター管理栄養士島田です。

桜開花の便りが届いている地域もあるようですが、寒の戻りでまだまだ冬着はしまえませんね。

さて、先日、栄養士会の研修でもち麦の美味しい食べ方を教えてもらいました。

最近、スーパーやコンビニのお惣菜でもよくみる「押し麦」ですが、腸内環境を整える働きがある腸内細菌のえさになる食物繊維が豊富です。

日本人の食生活は食物繊維不足といわれていますが、実は国の調査では野菜からとっている食物繊維の量は昔に比べてあまり減っていません(微減はしているのですが、TVや広告で煽られるほどは減っていないのです)

では、どの食品からの食物繊維量が減っているかというと穀物・豆からの摂取減少が減っているのです。それが全体の繊維不足の要因だとのこと。1955年の調査の時に比べると現在では約8g程度、穀類・豆由来の食物繊維摂取量が減っているようです。精米技術や、たんぱく質源が、豆から肉・魚へとシフトしているのも要因でしょう。

そして、特に不足しているのが水溶性の食物繊維!水溶性と不溶性の食物繊維の摂取バランスは1:2が理想のようですが、その水溶性食物繊維の不足量は、男性で3.1g・女性で2.5g(ちなみに、不溶性の不足量は、男性で2.1g・女性で1.2g)不溶性も推奨量に比べると不足しているのですが、より不足しているのが水溶性の食物繊維!

その水溶性の食物繊維は穀物やワカメ・昆布などの豊富に含まれて、100gあたりでもっとも多いのが『もち麦』です(含有量は100gあたり7.3g)

食品成分表に記載のある「押し麦」の100gあたり6.0gよりも多い繊維を含んでいる、そんな「もち麦」を上手に摂れるレシピを沢山教えていただました。

もち麦.JPG

詳しくは、マルヤナギで検索してそちらのホームページを参考にしてください。(ヘルシーブログでもレシピ登場するかもしれませんよ)

スープもち麦も試食できて美味しかったです。同じグループの年輩の方は「結構噛まないと飲み込めないから、勧めづらいね・・・」と試食後の感想をこぼされていました。(先輩、それ咀嚼力が弱っているだけです!)

サンプルでもらった、もち麦を食べて腸内美人になろうと思います。

下の写真はそんなに繊維はとれない、韓国料理

鶏タッカンマリ鍋.JPG

こちらも味は絶品でしたが、こういう料理を食べた次の日は、『もち麦』推しですね!

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

こんにちは、カスタマーセンター管理栄養士の島田です。

担当のブログが更新できてなくご心配おかけしました。まだ寒い夜が続きましたが暖かくなってきて、さすがに少しずつ薄着になり・・・春までもうすぐですね。3月は会社としては年度末で今年の振り返りや来年の計画などでバタバタですが、よい2019年度を迎えられるよう準備はしっかりしたいと思います。

さて、先日栄養士会の研修会でリスクマネジメントについて学んできました。

栄養に関して、どのようなリスクが潜んでいるか症例から学んだり、グループワークしたり、新しい目線で症例を見ることが出来てよかったです。ただ、どうしても管理栄養士という目線からしかリスクをみれないと在宅でのリスクを軽視してしまうことになっていて気づきの感度を上げる必要がありそうです。

例えば、透析治療中の方で、最近むせることがあって、残食が多い。でも家族は普通食をたべさせたいと考えているというケースのリスクは?といわれると

1.誤嚥性肺炎 2.食形態があっていない 3.エネルギー・蛋白が足りていない 4.感染症にかかりやすい 5.認知症になりやすい 6.隠れ脱水などが栄養面のリスクとして考えられますが

在宅(おもに介護)という目線に立つと、

7.本人の嚥下能力と家族の思い(普通食を食べさせたい)のズレ 8.嚥下食を作る家族負担 9.活動量低下による医療・介護費負担の増大 10.褥瘡ケア などもリスクとして考えられ、栄養面だけリスクマネジメントできれば、状態がよくなるというものでもないことを認識しながらアセスメントしないといけません。管理栄養士がマネジメントすべきリスクではないかもしれませんが、そういうリスクがあるなという感度は磨いておく必要を感じました。

さらに別の研修では給食マネジメントの講義もあり、異物や衛生面、災害時の給食リスクについて最近の事例(地震や天災)の時に他社ではどのような対策を講じているのかを勉強できました。

特に施設などでは食事の提供が必須となり(在宅も同じではありますが、よりマストで)ガス・電気が使えない状態での食事提供を想定したリスク管理をされていたので備蓄管理も含めて大変さを学びました。

ちなみに、給食マネジメントの講義の方に、異物は何万食に対してどれぐらいの割合であれば、及第点かお聞きしたところ、はっきりとした業界内での基準はないものの、10万食に1回ぐらいであればすごくいいほうと教えてもらいました(あくまで参考値ですけど) 数か月に一回ぐらいは致し方なしということでしょうか。異物混入・誤発注・盛付ミス・記載ミス・連絡不備など、ヒューマンエラーは無くしたいですが、気を付けていても永遠にゼロにはならない以上、出来る限りコントロールできる仕組みを2019年は作りたいです。

ヒューマンエラー.JPG

そこで、最近読み始めた本。

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

新年あけましておめでとうございます。

多事多難な2018年が終わり、新しい年を無事迎えることができました。本年もよろしくお願い致します。

さて、関係機関に定期的に送っている、はーと通信にて書きました所信表明をここでも発信させていただきます。

『今年は新しい価値のあるサービスをご案内することで皆様の食事療法をサポートして参ります』

これまで行ってきて価値を感じて頂けているサービスはもちろん継続しながらも、皆様の食事療法をよりサポートできるサービスを新たに提案できるような年にしていきたいと思います。

今年は正月は休みをとれましたが、29・30・31と連続で出勤して、最後まで利用者様の電話をお受けしていると、正月三日間もお食事が必要な方、三日間だけ休むけど31日までお食事をお届けして、また年始は4日からお願いしますと言っていただく方など、以前は年が変わるのをきっかけに停止を希望される方がおられましたが、今年は年が変わるからと停止の連絡を受けるケースはほとんどなかったように感じました(もちろん、想定外の入院での停止は仕方ないですが)

年が変わることが食事療法をやめるきっかけにはならない雰囲気を感じました。きっと配食サービスを食事確保だけでない、価値をしっかりと利用者が認識してくれているからだと、勝手に良い方に解釈させていただきました。年末年始もご利用いただきありがとうございました。

さて、今年最後に飛び込んできた専門的なニュースをひとつ

食事療法の見直しへ日本糖尿病学会が動き出す

http://www.carenet.com/news/general/carenet/47235?utm_source=m29&utm_medium=email&utm_campaign=2018122701

これまでの食事療法を見直すようです。より新しいエビデンスに基づく食事療法や栄養指導の手法が出てくるかもしれませんね。日々勉強してスキルのアップデートが必要なようです。

正月.JPG

地元の剱神社で厄払いしてきました。よい一年にできますように!

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

こんにちは、カスタマーセンター管理栄養士の島田です。

今年は暖冬のようで、流行語に『災害級の酷暑』が選ばれましたが、その影響が冬まで続いているのでしょうか。しかし、2018年の冬は大雪に悩まされましたし、いつどのような変動があるかわからない天候になってきましたね。AIを活用した予報で事前の対策が講じれることを期待したいと思います。

今年はほんとに災害の多い年だったように思います(社会的にも個人的にも)、災い転じて福となす!来年にできるよう今から準備を進めていきたいです。

さて、実はいま、はーとの配送員(男性)の方が、ほぼ毎日、昼食で栄養コントロール食のカロリー調整食を利用しています。きっかけは急激な体重減少。過体重を意識はしていましたが、とくに積極的に減量に取り組んでいたわけではなかったのですが、数か月で10kgの体重減少があったようです。本人は「やせた、やせた!」と喜んでいましたが、それを聞いた、管理栄養士の相山さんが、

「特段変わったことをしていないのに、そんなに急激に体重が減るのはおかしい。一度検査した方がいい」と、するどい指摘をして、実際検査をするとヘモグロビンエーワンシー(HbA1c)が13%台と重度の糖尿病と診断。

しかも肝臓に影もあるとかいわれ、青ざめた配送員は次の日から、適切な食事療法を実践するため、カロリー調整食を毎日申し込まれました(もちろん、料金もしっかりはらって、しっかり栄養指導もうけて)。それから一カ月強。

先日、検査結果を見せてもらったら数値が8%台にまで落ちていました。血糖も100で正常。ただ肝臓の数値は若干高いですが(精密検査でも異常は認められなかったとの事)中性脂肪も正常で、とてもきれいな血液の状態に生まれかわっていました。今日も元気に配送に従事されています。

身内だと、ついつい見逃しやすい変化に気づいた相山管理栄養士、そのアドバイスを素直に受け入れて配食を継続している配送員さん、一番近い所で食事療法の効果を実感しました!来年はもっと多くの改善事例に出会いたいものです。

※久しぶりの外食で美味しい中華ご馳走になりました。

豚煮込み.JPG鯛の甘辛煮.JPG

豚煮込み       鯛の甘辛煮

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

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