島田天心のブログの最近のブログ記事

こんにちは。京都管理栄養士の島田です。

まだまだ酷暑が続くようですが、暦の上では秋に差し掛かっています。事務所の向かいのローソンでは早くも「おでん始めました」の暖簾が掲げられていました。

「もう、おでんするんですか?」と聞くと「ええ、ローソンが一番早く販売開始です。でも、来週には全国でどこでも販売されだすみたいです」(・・・はえ~なぁ)と思いながら、帰宅途中に近所のセブンイレブンによると「9月1日からおでん販売なんで、現在予約注文受け付けてます」とチラシを渡されてしまいました。どこも季節の先取り感が早いですね。商売はスピード勝負といったところでしょうか。たぶん、来月にはクリスマスケーキの予約が始まり、再来月にはおせちの予約合戦が展開されるのでしょうね。

さて、現実の季節に戻って。Tさま70代男性のお話。

先日、1年ぐらい前から健康食をご利用いただいているTさまがご入院されました。しかし、四日程度で退院されてきてご家族から「また配食をお願いします」とのご連絡をいただきました。

短期のご入院だったのですが、ご利用から一度も入院されたりする方ではなかったので暑さなどからくる体調不良かなと思い、

ご家族に「今回、ご入院されたのは、検査入院か体調の具合かなにかでしょうか?ご入院中にご退院後のお食事ことで何か先生や病院から気を付けてほしいとこはいわれましたか?」とお聞きすると

「実は、今回誤嚥性肺炎で入院したんです。病院では特に食事の指導はなかったのですが、食事しているところを見ていると、たまにむせているときもあって」とのこと

「えええ!!!そうだったんですか・・・・(ショック)。健康食のおかずは食べづらくしてるときはありますか?今よりもやわらかい食事などもご用意できますが、試されてみますか?」とご提案させていただくと

「まだそこまでは大丈夫のようですが、見ているとハンバーグなどは箸で一口サイズに切り分けず、そのまま口にいれて食べてしまっているようで。少しカットしてもらうと嬉しいのですが」とのこと

とりあえず、一口大の形態でお持ちすることになり、食事や水分を取られる時にむせがみられるようでしたらまた相談いただくことになりました。Tさまとご家族にも見ていただくよう食事前のお口の体操の資料を配送員さんにお届けをお願いしました。

今回は短期のご入院で大事なくよかったですが、繰り返さないよう、お届け時のヒアリングに喫食量と一緒にむせ具合のヒアリングも行っていきたいと思います。

先日、自宅の本棚が容量オーバーになったのでコーナンで新しい組立棚を購入し完成

(高さ180cmもあるロングタイプ。一人で組み立てるのは大変でした)

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この棚を本(漫画も含む)でいっぱいにすることを目標に読書の秋にしようかな。

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

こんにちは、京都管理栄養士の島田です。

夏本番で、日焼けによる体力低下がやばいです。塩分と糖分と水分の補給をこまめにしないと、と思いながら気が付くと朝出るときに買った500mlのペットボトルを飲みきれずに帰社してしまっている自分がいます。もっとこまめに補給しないとダメですね。補給用にアラームをセットしようかなと思っています。

さて、先日お伺いしたFさま(80代、女性、高齢世帯)

かなり以前から配食をご利用いただいておりました昨年秋ごろに脳梗塞で入院されていましたが、退院の目途が付き、と同時に再開のため病院でご面談させていただくことになりました。

脳梗塞の後遺症で嚥下力が落ちていて、病院では刻み食を召し上がっておられましたがSTさんから「退院までには常食にアップして帰します」ということで常食で再開。が、結局自宅に戻られた後で、「常食では食べづらいから刻みでもってきて」といわれ、刻み食でお届けしております。

もともと糖尿病をお持ちで入院前はインスリン治療で療養されていましたが、入院中に内服でコントロールができるようになり退院後も内服でコントロールされています。(インスリンがうまく打てていないときもあったようです)

退院から約一か月後に本人から「デイサービスでのお菓子が食べたいが先生がOKしてくれない。ご飯の量を調整してでもお菓子を食べることはできないか?」とご要望が担当ケアマネジャーにあがり、連携のため担当者会議に参加させていただきました。(嚥下は現在の形態で大丈夫なようです)

本人・ご家族から「現在でもデイサービスで少量だけお菓子を出してもらっているけど、他の方の量に比べて半分から1/3程度しかもらえない。1個全部食べたい!そのためにはご飯を減らしてもいい。でも先生は間食をOKしてくれない。主治医のA先生は、まあ少しぐらいは、っていってくれるけど。A先生のかわりにたまに診てくれるB先生には絶対ダメって怒られる。お菓子を食べないとデイサービスから帰った後におなかが空くからなんか食べたい」と。ケアマネジャーや僕からは血糖コントロールのことを考えると間食の許可は出しにくい、半分でも我慢してほしいのが本音ですが、やや認知力も弱っているFさま。他の方と違うことがなかなか受け入れていただけません。しかし、先生からOKが出ない以上、デイではお菓子を今後は出せないことを何とか納得いただきました。さらに、よくよくお話を聞いていくと、デイでのお菓子よりデイから帰ってきてからおなかが空いたときに何も食べられないのがつらい。との要望が新たに判明

で、あれば夕食までの間の時間に食べてもそんなに血糖があがりにくい低カロリーのお菓子を、はーと&はあとでご用意することに。19時ごろには夕食召し上がられるF様。そんな胃に残るもの糖質の多いものは食べられません。低カロリーのセリー類をご用意して一時の楽しみにご利用していただくことをご提案させていただきました。

ご提案したゼリーです。

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血糖コントロールへの、食べたい要望と安定管理の課題を両方ともクリアできればいいのですが。

毎年仲間で遊びに行っている若狭高浜

今年は連日の夏日で海も穏やかで、透明度が抜群でしたが、さらに日焼けしてしましました。

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はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

こんにちは、京都管理栄養士の島田です。

局地的なスコールが発生していますね。最近では夏の始まりを感じる定例の気象イベント化してきましたが、アプリで雨雲レーダーをチェックして雷雨に会わないよう気を付けて外出している日々です。

さて、初回訪問時、さらに一か月後の相談訪問もそんな豪雨の中の相談訪問となったK様(80代、男性、夫婦同居)

糖尿病性腎症の診断を受け、病院に教育入院後勧められた冷凍の腎臓病用食を半年ほど利用されていましたが、急に最近油ものが食べづらくなり、他の配食を探して、はーとにご相談いただきました。

K様「油ものは食べた後に胸がつかえて、しんどくなって量が食べられない。もともと量は少ない方で、最近は足腰も弱ってきた」と食べやすく、療養ができる食事がほしいとのご依頼でした。

お聞きすると、主食はお粥270g程度に、おかずは切り干しやひじきの煮物を少量(カリウムをとったらだめだから小鉢に少ししか食べない)大根おろしにもずく酢を半分だけ混ぜて(塩分摂りすぎたらだめだから)召し上がられていました。タンパク質源はどの程度食べたらいいかわからないからあまりとらないようにしているとか。エネルギー補給に補助食品などは用意していないとのこと。

食事量がすくないですね・・・さらに、

冷凍のお弁当が食べられなくなったことも重なって、今まで以上にエネルギー摂取不足が進んでしまったようです。

まずは、残っている冷凍の腎臓病用食を昼に、はーとの糖尿病性腎症対応の食事を夕食に召し上がっていただき、制限のあるなかでもタンパク質とエネルギーをしっかりとっていただくことに。

スタートして一か月後、冷凍のお弁当はなくなり夕食は弊社の食事を継続しながら、朝昼は奥様が用意されています。弊社のお食事も揚げ物はつきますが、しっかり完食できているようです。ただあまり喫食量は上がってこず、摂取エネルギー量もあまりかわりありません。そこで、配食は引き続き完食してもらいながら初回にもご提案させてもらったエネルギー補給ゼリーを取り寄せ、召し上がっていただくことに

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写真のゼリー以外にも、キッセイ薬品工業(株)のソフトアガロリーもご提案し、美味しかった方を継続的に補給アイテムとして利用していただく予定です。

糖尿病をお持ちなので、糖質だけでエネルギーがとれるゼリーより脂質を含んだゼリーをお勧めさせていただきました。

体力の維持にも腎臓の維持にもエネルギーをしっかり補給できるよう栄養サポートしていきたいと思います。

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

こんにちは、京都管理栄養士の島田です。

梅雨らしい天候が続きますね。梅雨になっても今年は鯉が強いですね、虎はいつ雄叫びを上げることができるのでしょうか。一度活をいれに応援に行きたいと思います。

さて、前回のブログで案内しました、日本在宅栄養管理学会に6/25.26と参加していきました。

会としてはまだ4回目ですが、会の発足からは今年で実に20年目だそうです。

今年のテーマは「地域包括ケアと多職種連携」

去年ケアマネ講習でも何度もレクチャーいただいて勉強した(させられた)地域包括ケアといま在宅の勉強会ならどこでもクローズアップされている多職種連携。

他の先生方がどのような先進的な取り組みをされているのか学びにいってきました。

以下は会社に提出した報告書の内容を同じですが転記します。

<学会等の印象・研究の方向性について>

日本在宅栄養管理学会認定の訪問栄養指導士は数が少なく、また訪問栄養指導業務に従事できる仕組みが複雑なため普及と件数が少なく成果を出しづらい環境にある。ただ、国の制度として平成29年度には地域包括ケアシステムがすべての市町村でスタートすることになり、これまで都道府県が管轄していた居宅介護支援事業所なども市町村に移行される。さらに2020年には医療・介護保険の同時改訂が行われる。本年度の栄養指導料改定のように在宅栄養指導料の改定や制度の枠組みをより在宅の栄養士が活躍できるよう、また地域包括ケアにおける多職種連携の輪の中に入っていくためには2020年までに在宅での栄養指導にて実績と成果を出す必要がある。

そのために、管理栄養士の拠点としての栄養ケアステーションの構築や管理栄養士のスキルアップ講習会、指導依頼の仕組みづくりなどに取り組んでいく。

特に実績、成果の点では、ターミナルや重度の嚥下障害では個々の状態により難渋なケースが多く介入しても成果を出しづらい。成果を出すためにはより早期に介入することで比較的成果をコミットできるフレイルや生活習慣病、また減量などが必要な方を対象に取り組むのも方針として有効である。との意見交換や発言を拝聴しました。

会としても地域包括ケアへの参加や多職種連携するだけでなく、栄養介入することで成果を出すことがとても大切で、ただ栄養士一人では成果は出せないから地域包括ケアシステムや多職種連携が必要になってくるということを先生方は強くメッセージとして発信しておられました。

 

色々な取り組みやシステムの活用・構築も必要ですが、一番大切なのは、『成果を出すこと』です。栄養士はついつい想い優先で成果を出すことを後回しにする傾向があるのかもしれません。成果の出ない介入はしないぐらいの決断力も身に着けていかないとダメですね。

勉強させていただきました。

 

今年最初の冷麺デビューは韓国風冷麺にしました。食べログでも紹介されたそうです。

ご馳走様でした。

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大阪谷町6丁目付近のお店にて

 

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

こんにちは、京都管理栄養士の島田です。

今年の梅雨はあまり雨に当たらないと思っていたら梅雨らしい湿気が到来してきました。日差しがきつくない分外出は楽ですが、雨だとカッパを着たり脱いだりに時間がかかるので大変です。

曇り空でも紫外線対策が必要な季節、日焼け止めクリームは必須ですが気を付けたいのがSPF表示。最近はメーカーさんが頑張られてSPF50の商品ばかりです。(昔は25とか35とかもありましたが)

SPFってよくわからないと思い調べてみると、紫外線が肌に当たって炎症が起こるまでの時間を遅らせてくれる働きがあるようでSPF1で時間にして約20分程度。つまりSPF50だと、20分×50なので1000分=16.6時間は大丈夫ということ。なるほど16時間も安心なんだと思いきや、20分程度の外出ならSPF1でもSPF50でも効果は同じです。しかもSPF50を配合するためにはかなりきつめの成分などを配合しないと駄目でそれ自体が肌ダメージの原因になることも。紫外線ダメージは防げても肌ダメージはでてしまうことも。短時間の外出程度ならSPFが低めのものを、1日中スポーツやレジャーを楽しむときはSPFが強めのものをと目的によってプランニングすることが大切なようです。

前置きが長くなりました

さて、今日は退院後のカロリー管理に配食をプランさせていただくことになったH様のお話です。

最初の面談は4月末GW前でした。ご家族や関係機関の方々を含めた退院時カンファに参加しての面談でした。

H様(70代、女性、軽度認知症あり)のご主人は今も現役で週3回働かれていて、息子様家族と二世帯住居のため、夜はご家族お揃いですが日中はお一人になる時間が多い生活を送られていました。横になって間食習慣があり体重が79kgになって自立歩行が難しくなり、入院で管理。入院中の制限食で75kgまで体重が落ちたところで退院時期となりカンファ開催となりました。

まだ歩行は支えが必要でリハビリが必要だけど負荷はあまりかけられないので徐々に観察しながら行っていくこと。DSとSS(ショートステイ)を利用しながら本人の活動量を上げつつご家族の介護負担軽減を図ること。自宅での食事はカロリー調整された配食を利用すること。朝はお嫁様に用意いただく事でバランスを整えてもらう事(朝食の献立例も提案しました)を計画してGW明けから在宅ケアプランがスタートしました。

病院ではなんとか食べられていた食事も自宅に戻られるとリセットされ配食は食べずに好きな物に手が伸びてしまう心配もありましたが、ご家族、ヘルパーさん、デイのスタッフさんがこまめに声掛けサポートしていただき配食も完食、お菓子も控えて頂き、先日ご様子をお聞きしたらさらに体重が減って70kgになられたと喜びの声をケアマネジャーさんから頂きました。

(ケアマネジャーさんのところにもご家族からわざわざお休みの日にお礼の電話がかかってきたそうです)

一カ月で4kgは落ちすぎな感もありますが、カロリーの管理ができていること、リハビリ効果で移乗なども徐々にスムーズになられて活動量が増えてきていることが相乗効果としてでているのだろうとお伝えして、これからはタイミングを見てカロリー制限を緩めて活動量を確保しつつ緩やかな減量を目指していくことでプラン作成していくこととなりました。

まだ、退院して一カ月ちょっと、ずっとH様が在宅で安心して生活していくためにも上手にプランニングしていきたいと思います。

よりよいプランを建てれるように学会でスキルを勉強してきます。

ご興味ある方はご参加ください。

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はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

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