島田天心のブログの最近のブログ記事

こんにちは、京都管理栄養士の島田です。

暑くなり、汗をかくことが増えてきました。普通の水分補給と脱水予防の水分補給の仕方は異なることを先日社内で行われた大塚製薬さんのOS-1の勉強会で学びました。

昔は、スポーツ飲料は薄めて飲むのがいいとか指導されていましたが最近は体の浸透圧を考慮して作られている清涼飲料水が多いため逆に薄めてしまうと吸収スピードが遅くなって水分補給に時間がかかってしまうことから薄めずそのまま摂取することが指導されています。

時代とともに製品も指導内容もかわっていきますね。

さて、先日訪問に伺いましたH様(60代後半、男性)

心疾患があり、減塩指導を受けての退院後の食事療養に塩分調整食をご用意しております。

病院での減塩になれていたこともあり塩分6g/日制限、1食2g以下のお食事もしっかり召し上がられていて自宅での減塩療養に取り組まれています。

実は4~5年前はH様のお父様が配食サービスの利用者様でした。利用当時お世話になっていたのを思い出して近くの利用者宅にお届けしている配送員を見かけて「今度はご自身の栄養管理に」とお声掛けいただきました。

(時代とともに父・息子様の食事療養に関わらせていただくことに)

減塩食は普通の方には味が薄く感じるため(中にはまったく味を感じないくらい薄く感じる方もおられますが)なかなか継続していくのが難しいです。もともと薄味嗜好で大丈夫な方はいいのですが、日頃の塩分摂取量が多い方ほど減塩はストレスになります。

少しずつ低塩になれていただき最終目標塩分6g/日未満の食事を目指して最初は1食塩分2.5g以下の食事からスタートする方もおられますが、H様は最初から2g以下で在宅での療養をスタートされました。

最近では高血圧食には減塩だけでなくDASH食(ダッシュ食)という療法が注目を集めています。

DASH食とは、野菜、果物、魚介類、海藻類、豆類をしっかり摂り、肉・卵・マヨネーズ・生クリーム・バターなどを動物性食品などからの脂肪の摂取量を控える食事療法です。昔の日本食に近いですよね

また、食べる順番も大切といわれていて、基本や野菜からなのですが、その前に酸味のある食べ物を食べてもらう事(果物や酢の物)がポイント。

酸味を口に含むと、次に食べた物の塩味を感じやすくなるため、減塩の食事でもそんなに薄く感じずに食べる事が出来て減塩が長続きしやすいのだとか。足し醤油などを減らす効果もあるかもしれません。(ある病院では食事前に一口だけ果物を食べてもらってから食事を提供するところもあるようです)

在宅でも実践できる簡単な食べ順の工夫ですよね。心疾患の再発予防には血圧管理が大切ですから高血圧食によいDASH食もお勧めです。

減塩を長く続けてもらい、減塩食が普通の味付けに感じられるようになるまで食べ順にも気を付けてもらいながら野菜、果物、魚介類、海藻類、豆類をしっかり摂っていただきたいと思います。

先日社長にご馳走になりました。勝牛の牛ロースカツ膳

IMG_3082.JPG

IMG_3081.JPG

食べ方は

1枚目はわさびをのせて牛カツソースで

2枚目は山椒塩につけて

3枚目はカレー汁について

4枚目は京玉にくぐらせてと色々な味での牛カツを堪能しました。

これもより美味しく食事を楽しむための食べ順ですね。

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

こんにちは。京都管理栄養士の島田です。

いっきに暑くなりましたね・・・日差しが厳しく、暑さに体が慣れてないので体が重く感じます。帰宅後はすぐに冷房スイッチONでほてりを冷まさないと!

(五月の段階から冷房を使うことになるとは思ってませんでしたが、電気料金自由化で電気代を安くできたのでちょっとぐらい電気つかっても大丈夫なはず)

さて、今日は先日地元の高槻でお世話になっている高槻ケアネットの会の研修会に参加させていただいた報告です。

内容は題目のとおり、高齢者に多い消費者トラブルと成年後見制度についてです。

ケアマネジャーの試験対策に勉強した成年後見制度ですが、いまいち制度がわからず回答に苦労した僕としては改めて制度をおさらいできるいいチャンスです。この機会に理解を深めようと参加して来ました。

(当日はケアケットの総会も開催され、そちらにも参加させていただきました)

IMG_1662.JPG

早速ですが、皆さん以下のチェックシートをやってみてください

IMG_1664.JPG

解けましたか?正解で「はい」は一つだけだそうです。残りはすべて「いいえ」が正しいです。

参加された皆さんは簡単に解かれていました。さすが全員介護福祉関連のお仕事されているだけありますね。

次に講師の消費生活専門相談員の大久保育子先生から高齢者に多いトラブルや成年後見制度の仕組みやかかる費用、制度のメリット・デメリットなどを教えて頂きました。

資料の一枚目だけご参考に・・

IMG_1663.JPGのサムネイル画像

最近は後見人に親族がなるよりも司法書士や弁護士さん、行政書士さんなどが選任されることが多いようで。一番多いのは司法書士さんだそうです。また、後見制度によるトラブルも最近はニュースになっていることから年々申請件数も少しずつ少なくなっているようで

ただ、後見制度を利用した方がよい高齢者の方がおられても、情報不足や家族に理解がなかなか得られず消費者トラブルに巻き込まれてしまうケースも増えてきているようです。

【年利率4%!元本保証!1口40万から】のキャッチコピーにのってしまい6000万あった資産のほとんどをとられてしまった方の話には悪徳業者の手口に不快を感じましたが、最近では街の電気屋さんや新聞屋さんも中にはあくどい方がおられるようで、ここの家は金をもっていて買ってくれると判断すれば、冷暖房機を複数台売りつけたり、長期の購買契約をかわして家族が契約を解消したくてもできず新聞代を何年も払わないといけないケースもあるようです。(ひどすぎる・・・)

ヘルパーさんやデイサービスの利用料金が高すぎると回数を減らした高齢者が通販で5万も10万もする家電を購入しているケースなどにも遭遇するようで、何にお金を使うかは本人の自由ですがその判断力に問題があるときは、その方を見守るまたは監督する人や制度が必要だなと痛感しました。

そういえば、以前にお伺いした糖尿病の利用者で

「栄養コントロール食は高い!一番安い健康食のおかずだけ持ってきて。最近炊飯器をいいの買ったからご飯は自分で用意するから大丈夫よ。」と言われながら、「この炊飯器8万もしたから!」と自慢げに炊飯器を見せてくれた方を思い出してしまいました。

研修後は会の方と一緒に美味しいご飯を堪能しました。

IMG_1666.JPGIMG_1665.JPG

海鮮納豆サラダに、お店自慢のメンチカツです。

個人的にはおいしい料理とお酒が飲めればそれで十分ですが・・・

仕事上、高齢者の生活に関わらさせて頂いているものとして、トラブルに巻き込まれてないかチェックできる基礎的な情報は身についておこうと思いました。

※チェックシートの正解は7番だけ、はいです。

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

こんにちは。京都管理栄養士の島田です。

GWは天候もよく連休中にさすがに冬ものを片付けました。前から処分しようと思いながら処分できなかった古いコタツとかけぶとんも大型ゴミで処分できたので家の中が広くなりました。整理ができれば結構広い部屋だったことを実感しました。

さて、先日京都の有名な透析施設に見学に行ってきました。

仲良くさせていただいているそちらの病院の相談員の方からのお誘いで透析風景を見学させていただくことに。そちらの施設ではただ透析をうけるだけでなく元気な透析生活を送っていただくために様々な取り組みをされていました。

まず、最初にびっくりしたのが、透析をしながらバイク漕ぎをしていること!これまでの透析だとベットに寝てじっとしながら透析が終わるまでTVなどをみて過ごす・・・イメージでしたが、そちらの施設ではベットでなくリクライニングチェアーに座って足元にはバイク漕ぎ用の器具が設置してあり、透析をしながら運動ができるようになっていました。

IMG_1567.JPG

こんなバイクが置かれていました。

IMG_1571.JPG

試しに漕がせてもらいました(^^)透析しながらでも運動してもいいんですね。知らなかった。

さらに、リクライニングなのでサイドテーブルがあり食事もできるようになっていて、透析しながら食事をとられている方もおられました。透析後に帰宅してから食事をとると食事時間が遅くなり食生活リズムが乱れやすいですが、透析しながらなら透析終わりには食事も終わっていて栄養も補給でき、効率的ですよね。透析しながら食べても大丈夫なんですね。それも知りませんでした。

IMG_1576.JPG

透析前の待合室には体重測定器や全員で運動できるスペースもあり、透析前にみんなでラジオ体操をされているそうです。残念ながら体操をしている時間帯には見学できず実際の風景は見学できませんでしたが透析までの時間を座って待っているより活動的ですよね。

見学に同席いただいた相談員と看護師さんからは、

「しっかり食べてしっかり出す」のが我々の透析治療の基本方針なので、元気な透析生活を送っていただくためにも、しっかり食べてもらって、しっかり出す体力をつけてもらうよう運動指導にも力を入れているようです。もちろん、透析前の慢性腎臓病の方への指導も行われていて、腎臓病の方にもしっかりと筋力を維持できるようにサポートされているとのこと。

(以前は腎臓病の方には運動制限が指導されていましたが、最近では特に運動を制限しても明らかに病態の維持に効果のあるエビデンスはなく、むしろフレイルやサルコペニア予防のためにも運動はした方がいいと指導内容がかわってきましたが、その流れですね)

腎臓病の方へのリハビリ指導→腎リハの勧めについて教えていただきました。また、7月には京都でその分野の勉強会も開催されるとのことも併せて教えていただきました。

透析導入とともに食欲が出る方もいれば、食欲がでず体力低下をされてしまう方もおられます。透析にならないのが一番ですが、透析になっても元気に生活できるサポートとしての運動指導(腎リハ)をスキルとしてを身につけていかなければと思いました。

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

こんにちは、京都管理栄養士の島田です。

やはり花粉が厳しくなってきました。。。目がかゆくて目薬が必須になってきました。

朝昼の気温差もありますし気を抜くと体調不良に陥りそうです。気を付けましょう!

さて、先日お伺いした糖尿病をお持ちのF様(男性、70代)

体調が優れず、予定の通院日を早めて病院に行ったところ高血糖状態で即入院。2週間程度の療養を経てご自宅に戻ってこられたところでした。ご家族から本人は「食事にも、間食にも気を付けている」とおもっているが、まったく気を付けていない。また血糖不良で入院されても困るので配食で管理してほしい。毎日だとすぐに嫌になると思うので週数回からでも利用できると近所の方に教えてもらった。とお申し出いただきました。

実は娘様の近所の方ではーと&はあとの栄養コントロール食をご利用の方がおられて、当社サービスを

ご紹介いただけたようです。(ありがとうございます)

お聞きすると、間食もするし、運動はあまりせず、日中は家にこもっていることが多い様子。ご家族と同居して特に介護が必要ということはなく介護申請はされていませんでした。

病院でも栄養指導は受けらえていないのか、F様、ご家族ともにあまり糖尿病の食事療養についての基礎知識が少なく、これまで内服でなんとか管理されていたようです。

1.炭水化物の多い食品のこと。血糖が上がりやすい食品。上がりにくい食品について

2.食べ方で食後血糖がかわること

3.飲まれているお薬の効果について

4.体を動かさないことによるリスク

などをお話しして、まずは昼に週2回、カロリー調整食を利用して療養をスタートしていただくことに。

また、運動をしてもらうきっかけに地域包括支援センターが主催している体操教室のチラシをお渡しして参加をお勧めしました。血糖安定にも廃用症候群予防にも運動不足は大敵です。しっかり体を動かして、しっかり食べて療養していただくようお願いしました。

味にうるさいF様とお聞きしていましたが、スタートして一か月。なんとか完食できているようです。

F様宅の近くでとろさば専門店を発見!かなりボリュームのある「とろさばの塩焼き定食」でした

しっかり動いて、しっかりたんぱく質を補給しました。

IMG_1539.JPG

IMG_1555.JPG

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

こんにちは、京都管理栄養士島田です。

やっと暖かくなってきましたね。なぜか今年は花粉症の症状があまりでません。免疫力が高くなったのか、低くなって反応が悪くなったのか・・・体調管理が特に必要な季節ですね。

先日TVでも、気圧・気温の日内変動が激しいときは頭痛・めまい・体調不良に加えて熱中症などにもかかるリスクがあがると放映されていました。予防の基本はやはり3食しっかり食べる。睡眠をとる。規則正しい生活をする、だそうです。基本がなかなかできないのが現状ですが、皆様、気圧・気温の変動にはお気を付けください。

さて、前々回のブログに登場していただいたK様。3週間ほど実家に戻られてからまた京都での自宅療養が再開されました。

実家に戻られて色々忙しくされていたのでしょう。最近の検査では尿素窒素が90超えまで上がっていました。腎臓の働きは推算では3%しか残っていません(でも、毎日2Lぐらい尿が出て、検査でも電解質バランスに異常はなく、まだ透析導入は見送られています。K様の強い意思により)

尿素窒素が上がらないようにしたい。とのご相談を受け、蛋白質をこれまでは40~45g以下で管理していたのを、厳格に40g以下にコントロールすることになりました。

当初は昼夕、弊社の腎臓病対応食をご利用でしたが最近は実家に戻られたときに利用されていた冷凍の腎臓病対応の食事(他社)を昼に食べられ、夕食を弊社の食事を利用して療養されています。昼はおかず食のみで蛋白質9g摂取されていました。

朝、昼、夕と間食の食事を聞き取り、カロリーは約1600kcalを摂取できていました。後は蛋白質をどう抑えるか。

ご提案させてもらったのが、キッセイ薬品工業の低蛋白米です。ご飯の蛋白質をほとんど除去して作られているため、ご飯1膳約200gに含まれる蛋白質5g程度を制限することができます。

1膳ずつパックになっているものもありますが、K様から

「昼夕とも低蛋白米にするから炊飯米で買って、自宅で炊くわ」と即決され、その場ですぐ通販で購入。翌日には配達されるとのことから、弊社のお食事も翌日からはご飯付からおかず食に変更(3月から栄養コントロール食でもおかず食のみがスタートしています)総蛋白質摂取量を30~35g程度に控えるプランに変更して療養を継続していただくことになりました。

蛋白質が減る分、カロリー不足にならないよう間食や喫食量もこまめに確認しながら透析導入を延せるよう(K様の意思としては透析にならないよう)サポートしていきたいと思います。

※下の写真は某ホテルのカフェで食べた、カゼイン、バター、グルテンフリーの今が旬のレモンのタルトケーキです。最近のホテルのカフェでは最新の健康管理に配慮したケーキが提供されてるんですね。普段ケーキは食べませんが、美味しくいただきました。(カゼイン、グルテンフリーでケーキって作れるんですね・・・勉強になりました。あとレモンて今が旬なんですね、それも勉強になりました)

IMG_3032.JPG

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

このブログを購読する

管理栄養士プロフィール

  • 大都 宏子
  • 島田 天心
  • 小山 祐子
  • 磯好 幸枝
  • 竹本 敏美