島田天心のブログの最近のブログ記事

こんにちは、京都管理栄養士の島田です。

台風多産の年ですね。久しぶりに豪雨の中を遠距離走破で訪問にいってきました。

伏見区にお住まいのTさま(女性、ご主人との夫婦同居)。糖尿歴が長く合併症もお持ちです。

先日検査を受けられた結果が悪く、担当の配送員から、

「中性脂肪値が2000超えていた事が相当ショックで落ち込んでおられ、涙していた。」との報告を聞き相談訪問となりました。

これまでも中性脂肪が基準を大きく超えて150~800の間をうろうろしたことはあったようですが、2000を超えたのは初めてで、担当の先生、看護師、全員からきついダメ出しを受けたようです。

検査結果を拝見したら中性脂肪2330!!!(女性でもこんな数値出るんですね)

現在は毎日の夕食をカロリー調整食1200(1食あたりのカロリー400kcal)で療養中。朝昼の食事はほぼご主人が作られることが多く、Tさまが食べる専門です。

まえから、ボツボツと間食が目立っていたTさまですが、4月中ごろに体調を崩され一か月ほど配食を停止されていました。その期間に食生活が乱れたのでしょうか。夕食後の間食が常態化していました。また、配食を再開された後も、夕食の食事だけでは物足りず、ご主人が作られた料理を1品プラスして食事をされていました。特にポテトサラダやかぼちゃの煮物、マカロニサラダがお好きでよく食べられていたようです。じゃがいも、かぼちゃは芋類で糖質も多いことは長年の糖尿歴もあり理解はされていましたが(もちろんマカロニも穀類です)、ついの1口が増えていたことが発覚。

また

「食べられるなら、30~50g程度(配食の食事を参考にするなら、小さなカップに盛り付けらえる程度の量)までですよ」とお伝えすると、ご主人が

「これにいっぱい分は食べている」ともってこられたお皿は150gは入るぐらいのしっかりとした深皿でした。

「夕食はうちの食事以外食べないでください。夕食後の間食も禁止です!」

Tさまから、「お味噌汁1杯も追加したらダメかしら」というSOSも、

「ダメです。夕食には配食だけ。と決めて食事量を守ってください」と念押し。

数値が高いことでショックを受けておられてますが、ここは厳しく制限をかけます。

「味噌汁1杯で、ものすごく摂りすぎになることはないですが、何かを1品追加で食べるという習慣をやめることを始めないと中性脂肪は下がりません」「これだけ、と決めて食事をするようにしてください」と約束して次回の検査まで療養していただきます。

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

こんにちは、京都管理栄養士の島田です。

なでしこはJAPANは連覇に向けて好発進しましたが、男子はドローでダメでしたね。せっかく早く帰って応援してましたが残念です。やはりチームとしての場数が違うのでしょうか。。。今後に期待ですね。

さて、最近同じ病状の方のご相談を同時期に2件いただきました。胃切除の方です。

早期に腫瘍がわかり、手術で胃を3分の2ほどとられて退院されたT様とS様。

お二人に直接的な関係はありませんが、同じ悩みを抱えておられました。

一つは退院後の食事をどうしたらよいのか

二つ目は体力と体重が落ちてしまって自宅での生活に不安がある

病院でも退院後の食事について指導を受けらえていましたが、そもそも入院中の食事も半分程度しか喫食できてなく、栄養補助として出ていた経口栄養剤もほとんど飲まれていませんでした(飲まないというより飲めない、食欲がないから)

でも、担当の先生からは

「特になにを食べてはだめってことはないので、なんでも少しずつ複数回に分けてたべてもらったらいいよ」と勧められたとか。

(それがなかなかできないのですよ。。。急には)

T様とは入院中に、S様とは退院後にご自宅でそれぞれご面談させていただき、食事の提案とポイントをお伝えし、食事だけでは補えない栄養をとれるよう、ドリンクタイプとゼリータイプの補助食品のサンプルをお渡しして少しずつでも食べてもらうようにお願いしました。

しかしというかやはり、配食がスタートしてもなかなか食事量を増やすことが難しいT様とS様。お二人との1日1.5食を食べられるのがやっとです。補助食品もサンプルを召し上がったり召し上がられなかったりでなかなか必要な栄養がとれず、当然体力の回復も日常生活機能もあがらず自宅での安静時間が増えています。それぞれに訪問して

「必ず少しずつ食べられるようになりますから、今はしんどくても食事を口にいれるようにしてくださいね。手術後の三か月間にしっかり食べられるようにならないと、なかなか体力が戻らないケースが多いですから。今が大切な時期です」と重ねて栄養を摂ることをお伝えさせていただきました。

すぐに変化がみられることはないかもしれませんが、少しずつでも普通食が食べられるようにサポートしていきたいと思います。

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

こんにちは。京都管理栄養士の島田です。

湿度はさらっとしてますが、暑い日が続いています。すでに脱水予防を利用者さまにも自分にも言い聞かせながらの訪問の日々です。

さて、今日は昨年から提供をスタートしたTaBeLu+(タベルプラス)を召し上がっておられるN様のお話です。

長らく健康食をご利用いただいていましたが、硬いものが食べづらいとのことから(実はN様ご自身の歯が数本しかなく入れ歯もせず食事を食べられています)昨年から咀嚼支援食のTaBeLu+をご利用いただいています。

ただ、そのTaBeLu+でも硬い時があるようで、さらにヘルパーさんが食事介助しながらでも食事に1時間以上かかるときがあるので何かよい栄養摂取の方法はないでしょうか?と担当のケアマネジャーさんから相談をいただきました。

食事介助の時間に訪問させていただくと、ベットから起き上がり椅子に座られてから、ゆっくりと時間をおいてから食事を始められたN様。(食事の前に口の中にたまってしまった唾液をきれいに拭いてからでないと食事が口に入らないようです)

咀嚼は歯茎がメインですが嚥下力はまだ大丈夫なようで、水分もしっかり取られていて朝は野菜ジュースなどで栄養をとっておられます。

ゆっくり、潰して飲み込んで、またゆっくり咀嚼して飲み込んで、たまに飲み込みがスムーズにいかずに、口のなかでもごもごされるときもありますが食事を楽しんで食べられています。ケアマネジャーさんにお聞きしたところ、ムースやミキサー食では見た目で何を食べているかわからないのでできるだけ形のある食事をこれからもとりたい。というのがN様、ご家族、介護に携わる方々の目標とのこと

しかし、1時間以上の食事はN様にもヘルパーさんにも負担があり(週に数回利用されているデイサービスでは、もっと長い時間をかけて食事をとられるときもあるようです)サービス提供時間内での食事が難しくなってきているそうです。

そこで今回は、あいーとをご提案させていただきました。また栄養補助食品のゼリーを購入いただき、ご飯とあいーとのおかず1品とゼリーで1食として最低限度の栄養をとってもらうことに(Drからも1日1000kcalとれればOKとご指示をいただいました)

ただ、これで食事の時間短縮にはなるかもしれませんが、ご本人の形のある食事をこれからもとりたい。という目標からは一歩後退してしまった感がします。口腔ケアの仕方、マッサージの方法、リハビリの提案などなど・・・嚥下力が落ちない間にもう一度咀嚼力を上げて、またTaBeLu+をたべていただけるようアプローチ方法を模索しながらサポートしていきたいです。

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

こんにちは。京都管理栄養士の島田です。

暑さと紫外線が厳しくなってきました。京都に戻り外勤になると内勤とは違った心配ごとが増えるのが難点ですね

4月からいろいろな利用者様宅に訪問し、やはり!と思ってしまうことが噛めることの大切さです。

最近は、ネットからはーと&はあとのことをお知りになり、ご相談いただくことが多くなりました。ご家族やご友人の方が検索し、その情報をご本人へとお伝えいただいているようです。

ネットからご相談いただく方には、もちろん病態対応の栄養コントロール食をご希望いただく方もいらっしゃいますが、最近多いなと感じているのはTaBeLu+(タベルプラス)をご希望いただく方が増えてきていることです。

「両親が歯が悪くて普通の食事はたべづらくなったので」

「入れ歯が合わなくてやわらかいものしか食べていないから」

「癌の治療後で消化のいいやわらかいものを食べるよう言われたから」

「飲み込みは問題ないけど、固いものはもうずっと食べていない」などなど

噛むこと【咀嚼】になにかしらの不都合を感じていて、食事へのストレスを抱えておられる方のご相談をお聞きします。もちろんご高齢の方が多いので何かしらの疾患はお持ちなのですが食事制限が必要ではなく単に噛む力が弱ってきているか噛むことが困難(主に入れ歯の状態がよくない)で食事へのストレスを抱えておいでです。

飲み込みは問題ない、でも普通の食事はとれない方。多いですね。口腔ケアやマッサージ、入れ歯の調整もあまりされておらず(きっとそういうのが必要だという認識もまだまだ低いです)でも口から食べられるものを探して、はーと&はあとを見つけていただけたことに感謝しながら、低栄養にならないよう、食事以外での栄養の補給も話しながら少しでも食べられるものを増やしていけるよう提案しています。

(皆さんの相談内容を聞きながら、やっぱり噛めることって大切だなと再確認)

個人的なことながら、昨年末に詰め物がとれたのを放置していて先月やっと歯医者に通院したところ

「島田さん、これは詰め物がとれたのでなく歯がかけていますね、虫歯も進行しているので麻酔して治療させていただきます」とがっつり歯を削られ大きな金属の塊を詰め込まれてしまいました。(歯垢もたまっていたのできれいにしてもらいました・・・)

歯のケアと健康は密接に関係していますので、自分の口腔内もきれいに保てるよう心がけます。

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

こんにちは。京都管理栄養士の島田です。

雨が多い今年の春、やっと天気に恵まれた週になってきたと思ったら今度は紫外線対策が必要なぐらいの気温の上昇にやや体調不良です。GWまでなんとか頑張って久しぶりの連休を体調万全でむかえたいと思っています。

さて、今回は、体調を回復するためにもしっかり食べてほしいと思ったW様の相談訪問のお話です。

病院からの退院時にはーと&はあとのことを管理栄養士からお知りになりヘルパーさんを通じてご相談いただいた伏見区在住のW様(70代、男性、独居)です。

訪問した時は玄関まで出てこれず、「空いてるから中まで入って」とこたつで横になられているところで「はじめまして島田天心です」のご挨拶をさせていただきました。

奥さまを早くに亡くされてからは自炊とインスリン治療で血糖管理されてきましたが、不良となり入院され、その時に蛋白質制限の指導も受けて帰ってこられました。

ヘルパーさんは利用されていますが食事のことは自分の好きにしたいとお掃除などをお願いされているだけで、すべて自分で用意されていたようですが、残念ながら上手にはできてません。(不良になるのですから当然ですが)

160cmで45kg。申告よりも小柄に見えるW様。特に頼りとなる親族もおられず。昔からのご友人と月に数回集まってどちらかへ出かけられるのが楽しみのようです。

ご飯も小さいお茶碗に1食、麺類などの頻度も多く塩分などは気を付けておられないようですが、そもそも食事量が少なくて・・・(これでは体が持たないよ)といった食生活です。

毎日1食だけでもしっかり食べてほしいところですが、経済的なこともあり、本人からも「まずはヘルパーさんが来ない間の週3日を利用してみる」といわれ配食療養がスタートです。

訪問後にご担当のヘルパー事業所や地域包括担当の方にお聞きしても、いままで食事のところは本人任せで深く介入できなかったとのこと。配食をきっかけにうまく介入して、粗食を改善していきたいと思います。食べなければ動く馬力もつきませんし、血糖も安定しませんから、とW様にお伝えしています。

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

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管理栄養士プロフィール

  • 大都 宏子
  • 島田 天心
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  • 磯好 幸枝
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