島田天心のブログの最近のブログ記事

こんにちは、北摂管理栄養士の島田です。

暑さが続いて寝不足のせいか、朝からだる重な日もありますが、睡眠時間が少ない人は肥満になり易いといわれていますし、こういう時こそ規則正しい生活リズムを意識したいと思います。

さて、最近クリニックの栄養指導で減量に取り組まれているKさま。
週に三回ジムで汗を流して運動は以前から実践されていますが、体重がさがらず、一度栄養士に相談してみたらと、先生に勧められ担当させていただくことに。

食生活をお聞きすると、ジムに行く日はお昼に食事をちゃんととれないのでカロリーメイトやグラノーラなどの簡易補助食品や、おにぎりだけで済ますことが多く、そのため夕食を食べ過ぎていることが判明。簡易食品は消化がいいためお腹が空きやすく、思いのほかカロリーを取りやすいことを説明し、カロリー表示を見ながらカロリーオーバーにならないよう注意。

また、夕食が食べ過ぎになり易いのを防ぐためジムに行かれる日の夕食に配食を利用してカロリー調整してもらうことにしました。
ジムに行く日は活動量の多い日ですが減量と1食の目安量を知ってもらうため1食は500kcal程度の食事をトライしてもらうことに。

しかし、二回お持ちして感想をお聞きすると、少な過ぎて自分でおかずを追加してしまうと。いつも召し上がっているご自身の献立の量とのギャップに困惑した声が。
そこで次回からはカロリーを少しばかりで増やしてお届けし、夕食に追加で食べないよう取り組んでもらうことになりました。夕食量を調整して全体のバランスがよくなり減量効果を実感できるまで療養してもらいます。


はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

 

こんにちは、北摂管理栄養士の島田です。 気がつけば、もう7月。今年も折り返しですねぇ 先日読んだ生物学者の書かれた本によると、生物は充実した時間は長く感じ 活動量の少ない時間は短く感じるそうです。 もう、半年過ぎたと思わず、やっと半年か!と思える人は充実した生活を送っているってことですね。もうって書いてしまった自分が恥ずかしい。 さて、今日はちょっと前にブログに書きました肝硬変のT様の一ヶ月後のご様子についてです。 肝硬変を進行させないため、血中アンモニアを下げるため療養されているT様。塩分、脂質、たんぱく質と様々な制限が必要です。 また、カロリー不足にならないよう夕食後に補食をとってもらっています。 訪問し開始から一ヶ月の食事療養への取り組み、意識の変化を確認 「配食をとることで、やっぱり自分は味が濃かったとわかった。先日久しぶりに友人と三宮でそこそこいいお値段のランチを食べに行ったけど、その食事が辛くて全部食べられなかった。高いものってあんなに味が濃いのね。びっくり」とご自身の味覚の変化を教えていただきました(味への感覚が薄味にシフトしていっているようです。)ご自宅で塩分の多い食品は控えられているようす。 また「夜にお腹がすくので少しパンか何かを食べて寝るようにしている。そのおかげか寝つきがよくなってよく眠れていて、いままで飲んでいた眠剤を飲まなくてもよくなった」とおっしゃられていました。(夕食後の補食もできているようです) ただ、問題は完食率「配食1食を1回で食べ切れず、食べても6~7割程度。おかずは8割ぐらい食べられるときもあるようですが、ご飯については5割がいいところ」とのこと。(食事量が少ないから夜にお腹がすくのでしょうか、カロリー不足が心配です。しかし体重の変化はなし) 今回の訪問では完食率UPを目指して、8割は食べられるように取組みましょうと目標を決めました。 ちなみにクリニックで最近検査をされた結果では、アンモニアの数値は下がっていましたが、まだまだ合格ラインよりは高い数値です。これからの療養が大事になってきますね。 はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

こんにちは、北摂管理栄養士の島田です。

先日TVで季節痛のニュースを見ました

梅雨の時期、台風や梅雨前線などの影響で気圧が変わると、その影響で体にもむくみや神経痛などの変化が現れるようです。この季節だけ起こる現象のため、体の変化や痛みを感じて病院に行って検査をしても異常なし原因不明と診断されてしまうこともあるとか。季節ごとに体にも限定的な変化が現れるものなのですね。

さて、今日は最近クリニックで指導にこられた方の話です。

以前から腎臓を薬でケアされていましたが、ここ数カ月でクレアチニンの数値が高くなり一度指導をうけていただくことになったAさま。

数年前にも栄養指導を受けたことがあるようですが、ここ最近は特に食事を気をつけていたわけではありませんでした。

朝はパン食、奥さまが食事の用意ができないようで、昼はスーパーでガスコンロで加熱すれば食べられるおうどんを買って来られて、夕食は宅食 をとられています。

指導日の前日にDrから腎臓食のサンプルを持ってきてほしいと依頼を受け、当日は用意した栄養コントロール食の塩分・蛋白質調整食を見てもらいながら指導をさせていただくことに。

「Aさん、宅食は塩分制限されてないですよね」

「そうです。なので献立見て塩分の少ない日を食べるようにしています」

と、見せてもらった献立表に印をしてある日の塩分を確認すると3.2g、3.1g。3.5gや3.9gの日は×をしてありました。たしかに塩分の少ない日を選んでいますが、どちらにしても1食としては摂りすぎ。しかもお昼は毎日おうどんを食べられていて総摂取量もオーバーです

「Aさん、塩分は1食2g以下を目安にしないと腎臓の負担が軽減できません

あと、主菜の量もこの食事ぐらい少なめにしていく必要がありますよ」と栄コンをフードモデルとして説明。腎臓ケアの必要性と気をつけてほしい食品をお伝えすると、Aさんから

「もう宅食は来週でやめようと思っていたので、これを持ってきてください。しかし昼夕ともこの食事は費用的に負担があるので夕食だけお願いしたい。でも昼は家内が作れないから自分で用意するので簡単なものを教えてほしい」と相談をうけたところで指導時間の30分が終了

「Aさん、続きはご自宅で奥様と一緒に指導させてもらいますわ。週明けの月曜日ご自宅にいらっしゃいますか。」ということで、訪問指導にお伺いしました。奥様と一緒に面談したところ、作れないのではなく、作っても自分が好きなものを勝手に食べるのでAさんの好きなようにさせていることが判明。ご自身の分は各自で自炊するスタイルのようです。お昼も配食を食べられた方が体にはよいですが、費用的なことも考え、お昼には腎臓病用のレトルト商品や低塩のカップ麺などを購入して食べてもらうことになりました。

指導の後、きょうの健康を購入されていて「特集が腎臓病」

「私はステージ4なんですね、もうかなり弱ってることがわかりました」と体をケアする意識もでてこられようです。

次は体によい変化がでてくるようサポートしていきます。

 

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

こんにちは、北摂管理栄養士の島田です。

空梅雨が続き、少しは雨も降って欲しい気持ちになりますね

サロンの横の田んぼの稲もあまり生長していないような気が・・・

雨量と関係するのでしょうか。

 

さて、そんな空梅雨の暑さの中先日病院へ訪問に行ってきました

目的は退院後の食事指示の確認です。

きっかけは施設のケアマネジャーさまからの一報です

「血糖管理が不良で入院していた患者様が今週末にも退院していいと病院から言われて急に食事が必要になった、施設では糖尿病食は用意できないので配食で助けて欲しい。」との依頼

「今週末はさすがに急だったので、今ご家族が病院にごねて、迎えにいけないから週明けにして欲しいと嘆願したので来週水曜には退院になりそうです。」と教えていただき、早速月曜に病院に指示の確認に行ってきました

入院中はベットに寝たきりで食事をされていたそうで、刻み食にとろみをつけて召し上がられていました。食欲はあり。もともと咀嚼もしっかりされている方なのですが、病院では食べやすさ(食べさせやすさ)を第一に刻み食を選択されていたようです。

血糖はまだ高いのですが、安定する処置はしたので後は在宅(施設)でお願いしますと言う感じの退院です。

病棟の看護師に指示内容や食事形態を教えてもらい、在宅の食種を決めて配食スタート。退院日の水曜には施設でご家族と担当ケアマネジャーと今後の食事管理について打ち合わせをしました。もともと、大食の方でお菓子なども食べていたとのこと。当面は食事でのカロリー制限をして低カロリーのお菓子などを利用しながら療養してもらうことに。

開始のときは刻み食でしたが退院後診察を受け、刻みじゃなくても大丈夫との事から、いまは普通食で召し上がられています。

まだ、スタートしたばかりですが血糖安定が図れるようサポートしていきたいと思います。

 はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

 

こんにちは。北摂管理栄養士の島田です。

暑くなってきてすっかりクールビズな日々ですね。先日真っ白シャツを着た男性10人の集団をみました。クールビスとはいえ白集団は少し異様なオーラを感じてしまいました。

さて、今回は久しぶりに肝臓疾患の方の訪問相談のお話です。利用者全体では多くはありませんが、一定の確率で相談をお受けしている肝臓疾患。

肝炎から肝硬変になり肝癌になってしまう病気をどこで食い止めるか。

他の慢性疾患もそうですが食事療養の継続がとても大切な病気です。

今回お伺いしたのは70代女性T様。担当のケアマネジャーさんからアンモニアの数値が高くなってきたので一度相談にのってあげて欲しいとのご依頼からご訪問させていただきました。

Tさまとお話しながらDrからの指示を確認したのですが、はっきりとした指示はわからず。訴えとしては

「アンモニアの数値が高くなってきたのが心配。朝方がしんどくてあまり食欲がわかない。貧血がひどくて週2回点滴に通院しているから鉄を取ったほうがいいと思うけど鉄は摂ってはダメといわれてどうしたらよいのかわからない」とのことでした。

アンモニアが高くなるのは肝臓がかなり弱ってきている証拠です。弱った肝臓は血液を造る働きも弱ってくるため貧血やだるさを感じやすくなります。ただ、肝臓病の方の場合は鉄を補給すると肝臓の働きをさらに悪くするため普通の貧血と同じように鉄をとることはできません。むしろ鉄を制限することが必要です。その辺がTさまの中で混乱の原因になっていたようです。

肝臓が弱ってきた方はエネルギーの利用効率が落ちてしまいます。特に食事時間の間隔が空く夕食から朝食の間に深刻なエネルギー不足を生じます。一般的には肝硬変の方が12時間食事をとらないと健康な人にとっては3日間絶食するのと同じダメージを受けるといわれています。朝のだるさ、食欲の無さも夜間のエネルギー不足が原因とも考えられます。(T様の夕食は19時ごろ、朝食は早くて9時ごろ。12時間以上空いています)

そのを予防するには夜間療法といって夜食をとることが大切です。

Tさまにもそのことをお伝えし

「朝・昼・夕で食べている分を少しずつ減らして、寝る1時間前の21時ぐらいに夜食とりましょう」

「鉄はとれないですが、血液検査の結果からはすごくひどい貧血状態というわけでないようですし、夜食をすることで少しずつ肝臓をケアして食欲の無さも緩和していきましょう」

「お薬でリーバクトを飲まれているのでたんぱく質は控えたほうがいいですね。お肉やお魚、牛乳などにはたんぱく質が多く含まれているのでこれまでの2/3程度の量にするようにしましょう」「朝に作られているベーコンエッグもベーコンは止めて卵だけにしましょう」とお伝えさせていただきました。

担当の先生に電話で指示を確認したところ「たんぱく質と塩分と、あと脂質特に揚げ物は控えてください。それで様子を見ましょう」ということになり、塩分の多い食品を控えて減塩にもできることから取り組んでいただくことになりました。

Tさまからは 「病院の看護師や栄養士の方にも相談したけど、こんなに丁寧に教えてもらえなかった」と言われてしまいましたが、これからの療養次第で悪化を食い止めることができるか大切な時期です。まずはアンモニアを落とせるようサポートに取り組んで、成果でも喜んでいただきたいと思います。

 

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

 

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管理栄養士プロフィール

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